“ノリ”と“上納”の日々
結局、例の10時間超え会見が元社員・長谷川豊氏による1時間弱のインタビュー配信に、内容、分かり易さ共に完敗してるという。
氏の言っている事、特に一つ一つの細かい事象のディテールについて盲信する訳にもいかんとは思いますが、とは言え『フジテレビの番組がつまらなくなった原因』とか今回の事件のような『破廉恥極まりない事件が起きる土壌がいかに醸成されてきたのか』、それについては明解であり詳細な気はします。
でまぁその発言の詳細については特にホリエモンさんのチャンネルと街録chさんに詳しい訳で、両チャンネル共に100万再生を超えてますから御覧になった方も多いとは思うんです。
私個人の感想としましては、日枝さんが
ある意味“ハーレム”を作ろうと自分が編成部長の時代にアナウンス部門を配下に置き、外見だけを選考基準として女性アナウンサーを採用しまくって、その“部下”達を取引会社や芸能人相手のホステスにしていた。
その仕組みを継承したのが今回辞任した港社長一派であり中心人物として動いていたのが編成局長たるA氏。
そしてこのA氏こそ中居さんに今回被害者となったX子さんを『アテンド』した張本人である、と。
A氏は女子アナをホステスとした“パーティー”を頻繁に開催していて、中居さんや松本人志さんはそこの『超常連』であった……そう考えると松本さんの事件にもA氏が関与していないとは限らない気もしますな。
全体像から考えますと我々の世代だと類似性を感じざるを得ないのがW大に存在したパーティーサークル【スーパーフリー】とK大の【広告研究会】の事件ですな。
どちらも一人のカリスマ性……があるんだかどうだかは疑わしい人間が部下を従え、女性を誘い込んでは物のように扱い無茶苦茶にしていて、それを繰り返していた。
A氏はフジテレビ内での地位を用いてカリスマの役割を担っていた。今回の事が露見しなければ“次の次の社長”と噂される存在だったそうですしね。
つまり、今のフジテレビ上層部(執行役員クラスから上の)って“大学生の悪ノリサークル”をそのまんま会社に持ち込んでいた輩(やから)達って事になりましょ?
港社長にしろA氏にしろ番組のAD・ディレクター時代は【使えない奴】との定評があった、といいます。
能力の無い奴がそれでも会社内でポジションを上げようとすれば『権力者』に縋るしかありませんで、それが日枝さんだった。
そして自分達の出世に目障りな実績ある番組プロデューサー達を一人残らず系列の地方局や子会社へと左遷させ、“同じ穴のムジナ”である無能な“日枝シンパ”で社内上層部を固めてしまった。
日枝さんは会長に退いて以降、滅多に出社しなくなり更に相談役となってからは殆ど顔を出さなくなった。その為に日枝さんから見える顔ぶれが自分の親派だけになり、有能か無能かの区別も現在の会社の動向の良し悪しも判別できなくなってしまった。
ま、長谷川氏自身が若手の頃に“上納”されたのも、今回のX子さんから騒動になる前に相談されていたもののそれを上司であったS木アナウンサーが握り潰したのも、アナウンス部門が独立部署である他局と違い、編成部門の下部組織であるが故に編成局長達に逆らえない事への『あきらめの境地』が理由だったんでしょうな。
逆らったり反論したりすれば辞めざるを得なくされてしまうのが目に見えていたから。
社内で設置されたという『第三者委員会』も、まぁ期待は出来んでしょうな。
株主の方々がその権限を用いて独自の『第三者委員会』を作り、社員一人一人に徹底的な面談による事情聴取を行い、それによって現在の上層部を一人残らず更迭する……それぐらいしないと全容解明は無理でしょうし、フジテレビの再生も難しいように思います。
少なくとも現在の経営陣主導で選任された『第三者委員会』が“雇い主”のクビが吹き飛ぶような事実を暴き出す訳がありませんからね。
それと、経営陣のみならず、そんな上司に毒された中間管理職にも【腐ったミカン】は居る筈ですから、この機会にそうした輩も追放しないと……つまり、“日枝派”とその予備軍を除去しないと、まずそこから始めないと再生は望めないでしょうな。