『癒し』と『いやらしい』の微妙な関係
YouTubeを中心とする配信動画の1ジャンルに【ASMR】というものがあります。
このASMRの主題(メインテーマ)が『癒し』であり、愛好者は動画を観ながら寝落ちする為に利用している、そう断言しても良いくらいなんですがね。
私のイチ推しの配信者さんにmariko(marikoASMR)さんという方がいらっしゃいますが、彼女は綺麗で可愛らしい声という天賦の才に加え、超絶と言って過言ではない技巧(テクニック)を持っていらっしゃる。
一言で申せば【声の遠近法】でありまして、彼女は視聴者を“相手”と見立てて話しかけたり耳かきや脳神経検査、マッサージなどをする……これをロールプレイ(○○ごっこ)と言いますが……訳ですけれど、声の大きさや声と息の配分を変える事で距離感や心情を表現するのです。
殆どのASMR配信者さんは“囁く”といったら終始一貫、同じ調子でヒソヒソするだけですが、彼女の場合は声より息が多くなった事で“さっきより近寄ったのだな”というのが視聴者側に難なく伝わってしまうのですよ。
これはベテラン声優の【若本規夫】さんが「最近の声優学校では教えないんだよ」と嘆いていた『声に息を混ぜる事で、声だけの芝居の幅が数倍広がる』技法と全く同じです。
で、このmarikoさんの動画を観て感じますのは、
『癒し』と『いやらしい』は紙一重である
という事。
寝落ちする時の心持ちというのは、アダルト動画やセクシーなグラビア程の刺激とある種の“実用性”こそ伴わないものの、ほんのりと『いやらしい』気分になっているものです。
ASMRは各国に配信者さんがおられますが韓国は日本と同じ感覚ですけれど、中国を始めとする中華圏では露出度の高い衣裳を着て露骨なまでにセクシャルな声を強調する傾向があり、欧米系は更に露骨になります。
そう考えますとASMRは各国のアダルト動画事情と傾向が酷似しておりまして、私としては韓国の配信者さんの中にも何人かお気に入りが出来ましたものの、欧米系では何人か美人さんは見かけたものの『癒し』という点でお気に入りの配信者さんは見つけられませんでね。
一言で言えば「圧が強過ぎる」んです。
これまで述べてきたようにASMRの主題は『癒し』というのは日本と韓国で、中華圏や欧米系はどうやら『いやらしい』がそれにあたるようなんです。それは構わない訳ですが、それが余りに露骨であったり、「ほ~ら○ッチな声だろ!」の圧が強いのは、
「それが目当てならアダルト動画でエエがな!(怒)」
となるんですよ。私的には、ですがね。
まぁ、中華圏の場合は完全に収益を吊り上げる為だと分かりますが、では欧米系はと言いますと、勿論収益目当てであるのも一つでしょうが、そもそもそちらが発祥でスタンダードな心情でもある【個人主義】が根本にある気がしましてね。
個人主義とは言い換えるなら『自分優先主義』でありまして、極論を言うなら「他人がどう思おうが知った事じゃねぇ!」という事です。
分かり易い実例がトランプ新大統領ですけれど。
日本では“営み”の別称で『情交』なんて言い方をしますように、パートナーと想いや喜びがシンクロした時の無上の喜び、或いは不倫など道徳に背いた行為の際の罪悪感とない交ぜになった刺激など良くも悪くも精神性が重視される訳ですが、これが個人主義の欧米系になりますと相手の心持ちなんてのは知った事じゃねぇ訳ですから、ただただ自分の粘膜と相手の粘膜をどんだけ強く長く擦り合わせるかという肉体的刺激を追求していく事になります。
アチラのアダルト動画を見れば一目瞭然ですわ。
運動会か格闘技の試合の助平版としか思えんですもんね。
……あんなモノをあんな強くガスガス突き立てられて、アチラの女性は痛くないのかしら?と、エロいよりも心配が勝つ。
まぁ、日本でも最近の若手が作るアダルト動画は欧米化が顕著ですし、それを手本に若者たちは“やり方”を学んでコトに及ぶ訳で、そうなると日本人女性の“アソコ系の”病気やケガが増えるんじゃないかと危惧する所ではあります。
とはいえ女性の方も少なからずアダルト動画を手本にしているフシがあって、だからアイドルさながらの容姿を誇る若手アダルト女優さんの“艶技”を観ても「味気ない」としか思えんのですがね。