国連改革案

 昨年の10月に国連の女性差別撤廃委員会が、男系男子に皇位継承を限る皇室典範の改正を勧告したことへの対抗措置というものが発表されましてね。
 具体的に言いますと、同委員会の事務を担う国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に支払っている日本の任意拠出金の使途から同委員会を除外するというもので、外務省によりますと異例の措置だ、という事だそうな。

 皇室典範の男系男子云々は、確かに時代に合わないし我が国全体の人口動態及び皇族の方々の実情とも合わないものです。
 しかしながら、皇室典範は名称こそ違えど我が国の法律の一つであります。他所の国のジェンダー教どもが小汚い手でガチャガチャ引っ掻き回して良いシロモノじゃ~ございません!
 ついでに言えば、皇室典範に於いて女性が皇籍から除外されている、即ち皇族と認められていないなら、これは確かに差別です。
 女性に生まれたというだけで、例えご両親が天皇皇后両陛下であっても皇族の地位から排斥されるというならね。
 でもそんな事実は無い。

 そもそも論で言いますと、もはや長期化し過ぎてドロドロになりつつあるウクライナvsロシア、或いは聖書の馬鹿げた一説がそもそもの火種である“約束の地”イスラエルとアラブの戦闘……両紛争の解決に向けて国連は何をしましたか?
 遠巻きに「遺憾だ」と言うばかりで具体的に影響力を発揮してはおりませんわね?
 皇室典範にゴチャゴチャ言う事が紛争解決よりも優先されるって……どないだ?

 そんな国連に我が国は世界第3位の拠出金を出している。
 それでいて常任理事国にはなれず、これになれないという事は国連内での発言権も極めて小さいという事です。
 世界第3位という事は、常任理事国の殆どが我が国より国連に払っとる銭が遙かに少ないッちゅ~事ですわな。
 これを一般企業に例えると、株を3番目に多く持ってる所謂大株主でありながら、株主会からは閉め出され、株主総会では一切の発言権を認められていない!って事です。

 こんなバカな話を是正するには、常任理事国とそうではない国の二種類で拠出金という名の“会費”を二段階で一律化すれはいいのと違います?
 簡単に言うと、常任理事国は年間100万ドルだとしたら、それ以外の国は一律2ドル、みたいな。
 要は国によって出す金額がバラバラだからこんな不条理が起きる訳で“会費制”にすれば良いんです。
 それをしないからアホみたいなジェンダー教の馬鹿チョン委員会が“大株主様”にナメた態度をとるようになる。

 国連には色んな部門があってその下に様々な委員会があります。
 そこにお金を出さないといけないなら、お金を出す国が「○○委員会にこれだけだしますわ!」と個別具体的に選べるようにしないとイカンと思いますわ。

 だってね、その女性差別撤廃委員会が皇室典範を弄くり倒して、ですよ。
 将来、日本の皇室がグチャグチャになったとして、アイツらは責任とれるんですか?
 いや、その勧告とやらを出す時点でその覚悟を持って出したのか?という話です。
 今の皇室典範を我が国で修正しようと、改変しようと、もしくは丸っきり新しいものに作り変えたとしても、その結果に対する責任は我が国自身がとるし、ツケは我が国自身が払うんです。
 つまりは……そういう話です。


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