宰相の器に非（あらざ）る者

　自民党の総裁選挙がたけなわでございます。
　まぁ、議員でも地方組織の党員・党友でもない、つまり投票権を持たない一般市民には意見はあってもど～する事も出来ない訳ですわね。

　裏を返せば自民党員の方々の常識と良識を問われている選挙、という言い方も出来るのかもしれません。

　さて、そういう本質を突いてなのか、立候補者の何人かがおかしな事を口走っております。

　ま、何にせよ選挙ではありますのでイニシャルトークにさせて頂きますが。
　まずは年齢の高い方からK1さんとさせて頂きますけれど、この方、色々言うておられますが一言でまとめますと【思いつきでしか無い！】訳です。
　マイナ保険証の件ではいまだに医療現場は混乱してますし、それに対する国からの対策なりフォローなりなんてものは一切無い。
　何故なら言い出しっぺのK1さんが何らの計算もシミュレーションも、段取りも無く勝手に言い張って実行したから！
　それ以外のテキトーぶりも合わせて考えるとこの方、
　【アイデアと思いつきを混同しとる】
らしい。
　
　アイデアというのは、とある閃きを実行する為の計算なりシミュレーションなりという“肉付け”を加えて実行可能にしたものを言います。
　対する思いつきというのは……見たまんまの事ですわ。
　ここを混同されたんじゃあ下に付いているお役人さんどころか我々下下も困惑…で済めばまだしもパニック状態になりかねませんよ！？

　で、議員としては三世（←ルパンかよ！）、もしも当選しちゃったら親子二代で首相となるプリンスK2氏でありますけれど。
　兎に角、この方の言葉は軽い！
　ボクシングに例えるならストロー級ですわ。
　何故軽いのかと言うと、一つ一つに確たる裏付けも無しに耳障りのエエ事だけ言うとるからです。
　レジ袋有料化？紙製のストロー？それでどんな“めざましい成果”がありましたか？
　最新の処では企業の労働者に対する解雇要件を緩和しましょう、ですとさ。これ以上の雇用不安は経済の立て直しに氷水ぶっかけるようなもんだ、ぐらいの事が分からんで国のトップになろうｯちゅ～んだから寒気がしますわ。

　実力者とされるM氏は、
　｢消費税を減税するなら皆さんの年金を三割カットせにゃならん｣
つまり年金を人質に減税を否定した訳です。
　国民生活の向上無くして国の繁栄など有り得ない、程度の常識も無いクセに実力者とはこれいかに？

　予想ですけれど、今回の三人以外にも“ビルマの譫言”ぬかす輩は出ると思いますよ。
　何故なら9人が9人とも総裁に、総理になれれば良いんだもの！
　ましてこの総裁選挙は自民党員だけのモンだから、世論なんてど～でも良いんだもの！！
　党員・党友にさえウケればそれで良いんだもの！！！