飲み会の流儀

 まぁ、業種や業界にもよりましょうけれど飲み会というのが避けて通れない、なんて方も居られますようで。
 しかし一口に飲み会と言いましても仲間内のプライベートなものから社内・部署内の親睦会、或いはチラチラと商談のニオイが漂う取引先との接待も兼ねた飲み会なんてのもありますでしょうし。

 私の場合は夜勤仕事でもありますし、接待的な飲み会は全くありませんで、月に一、二度会社の上司とサシでミーティングという体で飲む程度でありましてね。

 さて“会食専門家”なんていう肩書きの……最近はこういう『言った者勝ちか?』な肩書きが増えましたな……御仁が提唱されております飲み会に於ける話題のチョイスで一流かどうかが分かる、というお話。

 三流=他人の陰口、悪口
 まぁ、“笑い”になるならアリなんじゃないかな?とも思いますけどね。
 ガチの悪口だと盛り上がる訳も無いですし、相手からは、
 「あ~、コイツはこの場に居ない奴の事をこんな風に言うのな?じゃあ俺の居ない所では俺の悪口もジャンジャン言いまくってるんだろうな」
と思われてしまい、信用されなくなるリスクもあるでしょうしね。

 ちなみに、私が思います三流の話題は、
 自分の苦労自慢
です。
 若い頃に先輩からよくやられてまして、自分が如何に会社から理不尽な扱いを受けてどれだけ苦労を強いられて来たか、これを切々と語られた揚げ句、
 「どう思うよ?」
 この“地獄の問いかけ”ね。
 うっかり「分かります」なんて同調しようものなら、
 「いや、お前は本当の意味で分かってない!『分かります』が軽過ぎる!!」
と絡まれ、じゃあ逆に「いや、それはちょっと違うんじゃないですか?」と否定すれば良いかと言うと、
 「苦労知らずの若造が何知った風な口をきいてやがるんでい!!」
とブチ切れられるのがオチ。
 揚げ句に、「よし、もう一回始めっから説明するぞ」と“苦労自慢の無限ループ”が幕を開ける訳ですわ。
 自分で『苦労した』とか『良いことをした』とか言うのって、自分からその価値を暴落させるだけなんですわね。

 二流=野球の話
 ま、昔ほどじゃありませんが事前に相手の御贔屓球団を把握しておいてからじゃないと、確かに野球の話は地雷になるかもしれませんな。

 一流=とにかく熱い話
 ……やい会食専門家!
 なんだその抽象的なチョイスはよ?!
 「や~、猛暑日の日に焼き鳥屋のカウンター席って、広島カープの主力何人かが自主トレ期間に必ずやる護摩行かと思いましたよ!」
 ……単なるイヤミやろ!

 「いゃあ最近サウナ・デビューしましてね。具合悪くなる寸前までサウナ室で耐えてから水風呂に飛び込むのが最高に気持ちイイんですよ!」
 ……熱い話なんだか冷たい話なんだかハッキリせ~よ!!
 たまにローリューで「お前はイタリアのピザ職人か!?」みたいなタオルの回し方する奴が居ますな!

 しかしサウナ好きが良く言う「整った」ってのも分かりませんな。
 エエなぞかけでも思い浮かんだのか?と。
 あらゆるお題を○ンコで解き始めたらも~いよいよ泥酔でしょう。



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