『ダサい玉』の真骨頂

 私、埼玉県在住なんですがここしばらく県内の「公立高校の在り方」についての議論が巻き起こっておりまして地元ローカル紙では連日1面で取り上げられておるんです。
 県教育委員会が今月(8月)末までに結論を出さねばならん問題というのが、

 県内の公立高校を全て共学にすべきか否か

 ……ね、ダサいでしょ?っていうかアホでしょ?
 他に取り組まねばならん課題は無いのか?暇か?暇なのか?

 まぁ、この問題を教育委員会に突き付けておりますのが県の第三者機関であります「男女共同参画苦情処理委員会」でありましてね。
 たかが第三者機関如きがここまで強く『そこまで言って委員会』?って気もしますがね。

 事の発端は2022年4月に寄せられた1通の苦情でありまして、とある女子生徒が県内の公立男子高校に入学を拒否された、と。
 それでこれが国際的に締結されている「女子差別撤廃条約」に違反しているから是正すべきだ!と。
 で、この苦情を受けた『そこまで(中略)委員会』は「早期に共学化すべきだ!」となったんだそうですけど。
 
 ちなみに全国男女別学の公立高校は44校だそうで、その7割超が埼玉・群馬・栃木の三県に集中しているんだそう。
 埼玉には12校あって女子高7校で男子校が5校。
 とはいえ県内全校を共学化した自治体、それを受け入れた学校それぞれの理由や事情がある筈で、全部が男女差別に起因する動機ではないと思いますよ。

 はっきり申し上げるなら、受験に於ける学校への選択権は受験生にあります。
 県内か外か、私学か公立か、そして共学か別学か……これ、具体的な学校名でいうたら膨大な選択肢が用意されている事になりますわね?
 という中で女子でありながら「ウチは『男子校』ですからね」と明記しとる学校に無理やり突撃して撃沈したから「差別だ!」というのは、どうなんでしょう?

 多様かつ多数の選択肢がある中で希望や要求が通らない事を差別とは言いません。
 もしこの苦情が正当性を持つのだとすれば、更衣室やトイレが男女別になっている事も「差別だ撤廃して男女共通にしろ!」という議論にならないといけません。なってませんわね?

 男女には生物学的に明確な【区別】があるのです。
 筋肉の質や量、生殖器の形状と役割の違い、そして出産が可能なのは女性だけ、という現実。
 男女で同列に扱って良いものと扱うべきでないものが厳然んと存在していて、同列に扱って良いのにそうしない事、そうなっていない世の中の仕組みを【差別】と言います。

 まぁ、学校の件に戻りますと共学には共学の、男子校には男子校の、女子高には女子高の、それぞれに良さやならではの特徴がある訳で、それらを踏まえて志望校を決めるのは受験生の諸君です。
 雪崩現象的に少子化の歯止めがかからない中で受験生からそっぽを向かれた学校は必然的に生徒数が確保できずに『淘汰』される事になります。
 この大前提の前では共学も男女別学も瑣末な問題に過ぎないでしょう。

 まぁ、男女平等を謳ってる皆さん、どうせなら共学で更衣室もトイレも男女統一という高校を設置されては如何です?
 それでどれだけの生徒数が確保出来、何年運営に耐えきれるか。
 今の男女平等論者、ジェンダーを叫ぶ輩達の理屈では未来永劫、生徒が集まってしゃ~ない名門校になる筈……ですよね?

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