若者の性事情
いつの世でも“世代間ギャップ”ってのはあるもんで、特に私のような昭和生まれと、物心ついた頃からネット環境が当たり前に完備されている世代ではもはやギャップなんて生易しいモンじゃ済まない“断層”がパックリ口開けてますわね。
例えば私なんぞはラジオから流れてくる綺麗な声、愛らしいお声の声優さんやアナウンサーさんを、
「きっと美人に違いない」
と、あらぬ妄想と共に恋い焦がれて全集中でもって毎回耳を凝らして聞き逃さなかったもんですけれど。
でもある日、ラジオ放送の情報に特化した年に2回だけ発行される専門誌を発見し、それにはラジオパーソナリティさんやラジオ局のアナウンサーさんの顔写真が掲載されていて…………轟沈したものです。
“理想と現実”の前に打ちのめされた、とも言えますが、考えてみればもう10年以上も続く人気番組を二十歳ソコソコの女の子が担当してる筈は無いし、声の美しさと顔面偏差値の高さが比例してるなんて科学的根拠は何処にも無い訳ですしね。
それに比べて、今時の若い衆は気になったものはす~ぐネットで画像検索しちゃいますから、我々のような“妄想に身を委ねる時間”ってものがありませんでしょ?
それが幸せなのかどうなのかは微妙なところではありますけれど。
さて、もう20年近く前の事になりますが、某有名雑貨チェーンの某店で10リットルのポリタンク入りのローションが1980円で売られているのを発見しましてね。
さすがに買いませんでしたけれど、その話を仕事場の休憩時間に披露して盛り上がってたんですな。
「どんだけ使うんだよ!」とか「ヌルヌルが過ぎて♪ピーッ!♪(自主規制)…出来ねェだろ!?」とかね。
そうしましたら、隅っこで聞き耳立てておりました入社したての新入社員君が急に、
「そんなにあったら、風邪ひいちゃうじゃないですか!?」
と。
いやいや、この坊やは藪から棒に何を言い出すんだ?というんで我々一同、頭上に?マークを生やします。
「お前ね…ローションが大量にあったら風邪をひくって『悪魔が来たりて笛を吹く』みたいな言い回しをすなよ!それってど~ゆ~理屈なん?!」
「だって………そんなに大量ならローション風呂するしかないでしょ?…風邪ひくじゃないですか!長風呂して」
……まぁ、普通に仰天しますわな。
「やった事、あるの?」
「ありますよ!普通に」
「普通……なの?」
すると突然、最年長(58歳)の吉田さんがガバッと立ち上がりまして若造を睨みつけますというと、
「終わった後、そのまま流したら(配水管が)詰まっちまうだろうが!!」
………ツッコむポイントはそこじゃ無いと思うんですかね。
まぁしかし、ですよ。
某ンキホーテさんのアダルトグッズコーナーでも二十歳ソコソコと思しきカップルがキャッキャ言いながら“オモチャ”を品定めしとる、そんな光景も珍しくはありませんでね。
若ェうちから“器具”に頼ってどうする?!
若いウチは己が身体一つで惚れた女子(おなご)を悦ばせるのが“男の器量・度量”ってモンでしょうが!