あいまいな概念
世の中には特定の物、尺度を表しているようで実はふんわりしていると言いますかピンポイントではない概念が、実は多いんであります。
今回取り上げますのは【ぽっちゃり】。
中肉中背よりはふくよか、しかし肥満体と呼ぶには質量・形状が不足しとる、と。
ま、そもそも中肉中背とてあいまいな概念でありまして、よく身長と体重を用いて計算式に嵌め込むBMI数値が適正体重の指標だとされておりますが、じゃあその適正体重とは誰が、何の根拠に基づいて決めたんや?と。
身長とてお役所が抽出調査した国民の平均値で“背が高い、低い”言うてますが本当に全国民の身長を一人一人測って廻ったんか?言いますと、ですよ。少なくとも私は齢60手前にして一度もお役人さんから身長を測定された記憶がござ~ません!
まま、そんな“姑の嫁いびり”的な重箱の隅を突くが如くにぼやいても仕方ない訳ですが、つまりBMI指標による何パーセントまでが標準で、何パーセントを超えると肥満だとする間の体脂肪率の持ち主が『ぽっちゃりさん』という事になるのでしょうが、じゃあ日常生活に於いて『ぽっちゃりさん』を特定する為には身長計と体重計、それに電卓(スマホのアプリでも可)を常に持ち歩いてないといけないんですか?と。
そんなん持ち歩いとる人が居られますか?ッちゅ~話ですよ。
昨今は多様性だのジェンダーだ、ルッキズムだのの影響で主に夕刊紙になります“お父さん新聞”……東京スポーツ系、日刊ゲンダイ、夕刊フジなど……も随分大人しくなりましたけれど、私がそれらをよく読んでおりましたおよそ20年前などは全ページ三分の一から半分近くが風俗店の広告で占められておりましてね。
これも以外と地域性がありまして、例えば東京の巣鴨などはさすが“おばあちゃんの原宿”と異名をとるだけありまして風俗嬢募集欄には『73歳まで大歓迎』。料金プランも65歳以上の嬢だと各時間帯2000円OFFだったり。
これが上野のお膝元・鶯谷となりますと、それも“お父さん新聞”でもよりディープな『レジャーニュース』とか『内外タイムス』両紙に至っては顔こそ隠してますけどお店から推されている嬢の上半身大写しの写真がドーン!一軒のお店分で紙面の半分近くを占拠する勢い。
その中に“ぽっちゃり専門店”を謳ったお店が何軒かございまして、とあるお店のイチオシの嬢の肩書きが『奇跡の巨乳、Sカップ!!』……勝ちたい時に飲む栄養ドリンクじゃねェつ~の!
そのお店、LカップMカップはザラでありまして……でもどのコも写真で見る限り、バストトップより“腹トップ”の方が出っ張ッとるんですよ(泣)
写真の横にはスリーサイズが明記されてもおりますが…………ウエスト130cmが『ぽっちゃり』なのか?と。アンドレ・ザ・ジャイアント並みの身長があった(234cm)としても、ですよ。(後は言うまい)
まぁ、所変わればと言いますか尺度や視点が変わると………で、まとめられるかいッ!!(激怒)
ね、皆さんどうでしょう?
ご本人も自ら言うておられますから許されると思いますが、これからは【磯山さやか】さんより“ぽっちゃりが過ぎる”人を『ぶ~で~』と認定する……すなわち『ぽっちゃり』の絶対指標を磯山さんと規定しましょうよ!
これで【あいまいな概念】から脱却できますやろ?