国の象徴
“次の天皇”を巡って様々な報道であったり議論がされておりますけれど。
まぁ、現在の天皇陛下が御健在である中で“次”を考えるのは不敬な事かもしれませんが、しかし一般家庭のそれとは違い、現在の御当主である天皇陛下の身に万が一の事態が起こった場合「そうなってから考える」では国であり国民の平安が乱れてしまう懸念が出て参ります。
で、現在の後継候補のトップは弟君であらせられる秋篠宮様、二番手が甥御様にあたられる秋篠宮家の悠仁様でありますが、昨今の男女平等な風潮を背景に天皇陛下の直子であらせられる愛子様を推す『女性天皇待望論』が台頭し始めております。
この論の壁となりますのが【皇室典範】の存在。
天皇家にとっての法律みたいなものですわね。
それには天皇を継承するにあたり「男系男子によって……」と書かれている。
しかし私から見ますとこの文言の存在自体がおかしい、のです。
歴史上、天皇家のルーツであります天照大御神は女性神でありますし、推古天皇を始めとする女性天皇も何人もいらっしゃる。
皇室典範の「男系男子が……」はそもそもその成立時点に於いて歴史的に矛盾を生じている。
ましてや天皇が国であり国民の象徴であると憲法で位置付けられている現代に於いて、それも皇室典範が成立した頃に厳然と存在していた“日本の家制度”は今は崩れ去っており、男子の継承に固執する事は国民的理解も得にくいのではありますまいか?
まぁ、愛子様にしろ悠仁様にしろ、一般国民は報道を通じてでしかそのお人柄を知る事は出来ない訳で、その報道の信頼性が担保されていない以上はどちらが時代の天皇に相応しいのかについて慎重にならざるを得ない訳です。
実像が分からんのですから。
宮内庁の公式発表ですら自分達の都合の良い情報だけを出すとか恣意的に一部を捻じ曲げて流していないとは言い切れませんのでね。特に後継問題に関しては。
ですのでどなたが相応しいのかの言及は致しませんが、一つ言える事は皇室典範の例の一文を、
直系もしくはそれに準じた傍系の【長子】が望ましい
に書き換えるのが急務であろうと考えます。
現状の文言では天皇家と昵懇の間柄にある英国の前国王・エリザベス女王陛下の正当性を真っ向から否定している事になりますからね。
亡き女王陛下は『男系男子』でほ無いのですから。
ただしこれは、だから誰が良い、という話では無く、将来的にも皇室の人数が減少している現実を踏まえ、現実的な『選択肢』を広く持っておくべきではないか?という事です。
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