親の不安≠愛情
今日は、親の心配性であったり
親のコントロール
あるいは、親の支配が
時に、愛情であるという罠に
引っかかってしまうことがある
ということについてお話してみたいと思います。
親の不安は(が)子の不安
まず、親の不安はどこから来るのでしょう
例えば、子どもが不登校になったとしましょう
あなたは、何を一番心配しますか?
子どもの学業の心配
行けないことでいじめられる心配
子どもが独りぼっちになる心配
くじけて落ち込んでしなうのではないかという心配
お世話が足りていないからかもしれない心配
友達がいなくなってしまう心配
人間関係の訓練する場所が無くなってしまう心配
と、本当にいろいろありますね
この子どもが不登校で・・・・
という例題を出すのは
私も親として子供の不登校の経験を持つので
一番身近に体験として
お話することが出来るからです
一般的に問題として
経験されてない方でも容易に想像できるだろうからです
さて、どうでしたか?
では、その答えに対して質問です
「どうしてそれが心配なのでしょう?」
数ある心配の種類があるにもかかわらず
どうしてそれが一番の心配なのでしょう?
あれこれ考えながら
次なる質問について考えてみてくださいね
「あなたはその問題やテーマで
ご自身が悩んだり、困ったり、落ち込んだり焦ったり
そんな経験はありませんか?」
または
「絶対にそうなってはいけないものがあって
そうならないために必死で頑張ってきたこと
ではありませんか?」
ということです
はい、私は子供が不登校したときに
まず最初に、友達関係が上手く行かない子
になってしまったらどうしよう
でした。
そして、次に
親になんて説明しようかしら
でした。トホホですね
それは投影をしているからです
そうなんです、私はちょっとややこしいですが
母との関係から、友達との関係を
ぐちゃぐちゃにしてしまって
本当にうまくいかなくて
悩んでいました
表面上はたくさんの友達がいて
楽しそうに過ごしていた
と思いますが
内面は違います
友達と自分を比べては
自分の劣っているところ探しをしていました
だから、友達に対して
妬み、羨み、嫉妬の嵐でした
上手く行くはずがありませんね
そうやって、私は色んな反応をして
生きてきたわけです
そして、何より葛藤している部分でもありました
ですから、我が子も同じように困らないように
色んなコントロールをかけるのです
(きっとこのことでこの子も困るはずだ・・
と思い込んでいます)
子どもはその事で困っている訳ではないのに
その事で困っているに違いない
と信じ込んでしまい
それ色でしか見えなくなるのですね
これを「投影」と言います
自分が心配していたり
困っているのに
その困りごとを、あたかも相手が持っているように
見えてしまうという現象です
それで、親として
この子を救ってあげないと!
と一人焦って動き出してしまうのですね
親は本当に子どものことを考えて
一番良いころを選んで与えていると
信じていますが
少しずつずれが生じてしまうのです
何故なら、その困りごとは
親の困りごとで、子どものものではないから
です
なのに一生懸命、自分が困ったであろうお事を
フォローするお手伝いをするわけですから
子どもにしたらとてもつらい状況ですね
親の子と考えると、一生懸命にしてくれている親に
それはいらない
それは違うもっと〇〇して欲しい
とは思ってはいけないことだと封印してしまうのですね
その「投影」を手放すには?
ですから、子どもが本当に困っていることには
耳を貸すことができません
ですから、それを察知した子供は
もう親に相談しなくなります
なぜなら、自分の話をしっかり聞いて
受け止めてはくれそうにないと判断
するからなんですね
学校に行けなくなった子供をケアするには
子どもが何を感じ考え、どうしたい
と思っているのかを
しっかり感じ取る必要があり
そのためにできることとして
「投影」から解放されなければいけません
どうしたらいいか?
はいずばり!
自分の痛みに向き合う所から始めましょう
そして、自分の苦しみを
こどもに「投影」している事に気づきましょう
ここが一緒くたになっていると
親が子どもをケアすることは難しのです
親が、自分のケアに必要なこと
では自分をケアするには何をしたらいいのでしょう?
内受容感覚を大切にすること
自分の声を聴こうとすること
一人の時間を持つこと
子どもと離れて自分が何をしたい人なのかを知る
「投影」から解放されるには
自分の声を聴く練習が必要です
でないと、本当の自分を感じることが
出来ないからです
自分を感じることができないまま
子どもをケアすることは
ほとんどできませんし
出来ると思っていても、知らないうちに
子どもと心が離れて行ってしまうことが
多いと思います
ケアの具体的な方法
朝起きた時でも、夜寝る前でもいいので
少し静かな時間をとって
夜なら、今日の朝からの自分を映画のように見る
のです
あさなから、前日の朝から自分の映画を見るように
眺めるのです
そこで重要なことは
〇〇をしたから良いとか悪いと評価はいりません
評価は弊害にしかなりません
もちろん考えもそうです
〇〇と考える私は価値があるとかないとか
それも必要ありません
ただ、そう考え感じ動いたのです
そこにはどんな思いや不安があったのでしょう
責めることをしなければ
本当にいろんな考えや感じたことが
率直に話しかけてくれる
そんな感覚になります
ケアに大切な内受容感覚にアクセス
内受容感覚とは
身体の中の動きや変化、感覚を
じっと感じ見つめることです
ああ、今お腹の中で
空気が動いているな・・・
ああ、首の後ろがつぱった感じがしているな
ああ、頭の奥の方で
ピーンという音が鳴っているような感覚があるな
足が軽いな、重いな、暑いな、冷たいな
などなど
身体の中で起こっている事を
観察して意識してみる
ということです
これは、自分の身体を大切にしていること
になるんですね
慣れてくると
やがて自分の身体からのメッセージとして
聴くことが出来るようになります
これを鍛えると
自分の投影に見る不安になる
きっかけになる出来事がはっきりします
「そうか、こうやって反応していたんだな」
ということが分かるのです
そうやって自分と対話することで
大切にする感覚がつかめたら
目の前にいる子供の様子も
自分の体感覚を使って観れるようになるのです
自分の「投影」を横に置く
いつもの反応で、子供が〇〇で
困っているように見えるけど
これは私の反応だな・・・
だから、自分の反応は少し横に置いておいて
子どもが何を感じ考えているのか
知りたいなあ
という感覚になれるのです
そうなると、自分の「投影」と(←これがなくなることはありません)
本当に子どもが心配している事
困っている事
求めている事が
はっきり理解できるようになりますので
子どものケアがしてあげられるようになるのですね
いかがでしたでしょうか?
自分の感覚を感知するようになるまでには
訓練が必要です
毎日のことなので大変だと思いますが
自分の「投影」から解放されて
子どものケアが出来るようになることを
心から願っています
でもね、人には
親だって子供だって
進みだす時期というものがあります
これ本当なんですよ
時期でなければ、大人だって子供だって
ほとんど動きません
というか動けないのです
そうなっているんです
ですから、やってみようかな・・・
と少しでも思った方は
ちょっとずつ練習するつもりで
やってみて欲しいなと思います
このやり方も、すべていいとは言えないです
やっぱりあうあわないがあるので
なんだか、このやり方嫌だな・・・
と思ったのならまた違った方法を探しましょう
あなたはあなたのペースを
大切に進みましょうね
それではまたね