見出し画像

【大学時代vol.11:狂った歯車と抱いた疑念】

・夏合宿での出来事(2017.8)

怒涛の春シーズンを終え、時は流れ秋シーズンに突入。

例年通り、秋のシーズンインは8月初旬の夏合宿。1部復帰のため過酷なトレーニングが始まりました。ほんとに過酷な合宿です。
#携帯禁止

ただ、ここで問題は起きました。

当時の主将とチームの意見が対立。様々な話し合いの末、秋のリーグ戦を前に、主将はチームから去ることとなりました。

詳しい内容は割愛しますが、僕はこの出来事に違和感しかありませんでした。1部復帰に向けて是が非でも勝利を掴み取りたい。春シーズンに結果が残せなかったということもあり、当時の4年生はそういった想いがより強かったのだと思います。

ただ、客観的に誰がどう見てもおかしな状況です。入学当初から持ち前のハッスルプレーでチームの勝利に貢献していた選手で、チームの主将。
「このチームをぶっ壊す!」という三井寿のような男であればもちろん僕も問答無用でチームから去ってくれと言っていました。
#スラムダンク

あの時の僕としては、チームの勝利のためと言っての決断としてはあまりに浅はかで、この出来事は受け止め難い内容でした。

そして何より、その異常な状況に誰も何も言えない状況こそ、当時のチームの大きすぎる問題だとも感じていました。

・冷めていった熱

合宿終了後、時は流れ秋のリーグ戦が開幕。全勝優勝を掲げた第1戦から駒澤大学に敗北してしまいます。その後も思うように進まないリーグ戦となっていました。

一方、チームの雰囲気もあまり良いものではありませんでした。加えて、部室などで時より出てくる当時の主将の話題についても、正直残念すぎるものでした。

言葉を選ばずに当時の気持ちを言うのであれば、「自分がずっと一緒に戦ってきたチームってこんな腐った連中の集まりだったっけ?」です。

あの時のあの光景はチームの勝利のための決断だった、とかそういった類のものではありませんでした。

そして何より、そういった想いを抱えつつその場に馴染むために愛想笑いを振りまいていた自分の姿に吐き気さえ感じていました。

その後もチームの勝ち星が増えることは少なく、本当に厳しい状況でした。すでに春まで燃え続けていたバスケに対する熱も、若干冷めてきていることには自分自身が1番気づいてもいました。

あの環境で、自分の追い求めているものを掴み取れる気がしなかったんですよね。たぶん勝ってもどこか心地の悪い感情になっていたと思います。

・最大限のSOSと3年目の終わり

そういった感情も抱きながらもチームメイトに相談できる状況でもありませんでした。僕の同期のメンバーは果てしなくストイックな人物が多く、尊敬もしていましたし、信頼もしていました。

ただ、今回の一件については自身と同期との意見が全くの正反対でしたし、全く尊敬もできませんでした。もちろんそういった相手に相談などできるはずがないですよね。

この時、この気持ちを話せたのは両親と高校時代の先生と、辞めた主将だけです。(こんなストレートではなく遠回しに今の環境がまずいという話です)

リーグ戦途中、大阪から試合観戦に来てくれた両親との食事中、「本当に申し訳ないけど、このままチームに居れないかもしれない。」という話はしました。

苦労をかけて続けさせてもらっていた部活でしたので、もちろん辞める気などはなかったのですが、その上で思わず溢れてしまった一言です。

また、同時期に試合観戦に来てくださった高校の先生と食事の際にも「チームの環境を変えるためにはどうすればいいのか?」ということについて肉を焼きながらずっと話していました。

内容を振り返るためにボイスメモも使用。ほんの些細なことでも何かしらのきっかけが欲しかったんですよね。
#事情聴取かて

大森先生リーグ観戦

↑当時の写真

そして、部を去ってしまった主将にもリーグ戦真最中に会ったりもしていました。ここでしか本当に本音で話すことが出来なかったです。

画像1

色々な話をしましたが、何より嬉しかったのは当時の主将が「俺は慶應バスケが好きだし応援してる。」と言ってくれたことです。ここ最近のどんな言葉よりも、安心感や勇気を与えてくれる一言でした。


そんなこんなでリーグ戦を戦っていくも、結果はついて来ませんでした。

1部復帰を目標に掲げていましたが、リーグ最終戦前には3部との入れ替え戦に突入してしまうかどうかの瀬戸際にいました。

そして迎えた最終戦。辞めた主将も会場へ足を運び、僕たちの応援に来てくれていました。

試合は一時、15点を超えるリードを許すも最後の最後に逆転勝利。なんとか2部残留という形で、3年目のリーグ戦を終えることが出来ました。

画像2

↑最終戦の様子

勝った瞬間、自然と応援席を見ていました。残留できた喜びに加え、当時の主将がその場にいたことが僕は何より嬉しかったんだと思います。

これまでの大学生活とはまた違った濃さを味わった3年目の秋シーズン。

そしてその後間も無く、新チームが始動。最後の1年が始まるのでした。

どこぞの青年のサポートをお願いします😌