完璧を目指さないミニ勉強会のススメ
ノウハウ共有のために、社内で勉強会…やりたくないなあ
事業会社でも制作会社でも、自分が身に着けたノウハウを他の人に共有したほうが良いだろうな、と思う方は多いと思います。マネージメントの観点でも、ノウハウを共有してチームのスキルを底上げしたいと思う方は多いはず。
とはいえ、日々の業務に追われてまとまった時間が取れず、ほかの人に共有するほどまとめられない!
外部の会社にセミナーを依頼しようと思っても、お金もかかりますし、依頼を取りまとめるその時間もない!
そうこうしているうちに、ノウハウも陳腐化してしまったり忘れてしまって、結局共有できずじまい・・・という経験をされた方も多いのではないでしょうか。私もそうです。
そんなときは「ミニ勉強会」を手軽に開催!
「この情報は、他の人も知った方がいいな。でもしっかり体系立てた形になっていないし、ちょっと内容にも自信がない・・・。」
そんなときに便利な方法は、「ミニ勉強会」です。
小さめなテーマでよいので、関心のある方が集まって、知識を共有したり一緒に作業行うのです。
全部自分で準備する必要はありません、ノウハウの量が少なくても、体系だってなくてもいいのです。
「勉強会を開催するのであれば、しっかり主催者側が準備をしなきゃ」と思うから、ハードルが高くなってしまいます。自ら「ミニ」と名付けることで、そのハードルを下げてしまいましょう。
わからないところは勉強会の中で一緒に調べたっていいのです。
社内で行われた例「フォトショップでの画像加工」ミニ勉強会
ある日、広報などWebやデザインを専門にしていない部門担当者が加工に困っている書き込みをWebチームのメンバーが見ました。
その書き込みにWebチーム担当者で「かんたんに画像加工の方法をレクチャーしましょうか?」という気軽な形で開催決定。
関心ある方数人が集まって、実際にPhotoshopの操作画面を見ながら、基本画像のリサイズ方法、基本的な加工方法を説明してそれぞれが試してみる、という会でした。
またある日は、新しく出たGoogleアナリティクス4の見方がわからない、という相談を受けたのですが、その時自分自身もまだ勉強中という状態。画面を一緒に見て、基本的な使い方やどんなことが検証できるのか、一緒に操作しながら勉強していく回を実施したこともあります。
いずれも、しっかり講義資料を作ってレクチャーするとなると、時間も手間もかかります。
ですが、手間暇かけずに気軽に実施することで、実施の心理的ハードルが下がります。
それだけでなく、「人に教える」というアウトプットをすることによる、講義者側の学びの深さは段違いです。
実施するうえでのポイント
実施するうえで気をつけたいポイントは大きく2つあると思っています。
主催者は完全を目指さない
迷うことで、出席者にも当事者意識をもって学んでもらえる。
参加者と一緒に勉強する会、というくらいの位置づけで自分はファシリテーターになるのも一手。
ファシリテーションは苦手!という場合は、勉強会と位置付けず、「みんなで一緒に作業をする時間」と考えてみてもよいと思います。
ターゲットを絞ることで期待値をそろえよう
「初心者向け」「基本操作を知っている人向け」など、ターゲットを絞ることで、説明するレベルやテーマを絞りやすいです。
時間は30分~1時間と短めに
テーマは狭めの方が準備も楽だし期待値も合わせやすい
汎用的なテーマに昇華しすぎなくていい
会社独自の話の方が社内では役に立つこともあります普段から、気になったTipsを社内で展開していると準備もしやすい
人気が合ったテーマはそのうち集約して、新人研修等で役立てられるとベスト
新入社員の方、業務を覚えたての方こそ「講師」のチャンス
講師になるのは、ベテランだけ、と思っていませんか?
実は、業務を覚えたての時こそ、講師になる絶好のタイミングです。
なぜなら、初心者がどこで躓きやすいか、リアルにわかるからです。
ベテランになると、できることが当たり前になってしまって、説明が難しくなりがち。
一方、覚えたてであれば、どんなところで躓いたか、それに対してどう説明されたら理解できたかの記憶はまだ新鮮。初心者にわかりやすい説明になるのです。
自分では「当たり前」と思っていたことが他の人の役に立つことも意外と、多かったりします。
まずはハードルを上げずに、是非気軽に開催してみてください。