90年代風のWebデザインに"もだえる"のには科学的根拠があった
リバイバル、流行ってますよね。
90年代、2000年代初頭(Y2K)のものがリバイバルして、Webサイトのデザインでも当時をイメージしたポップでカラフルな色づかいや、手書き風の文字、幾何学的な模様を使ったデザインが「トレンド」として紹介されています。
そんな90年代デザインは「懐かしくもおしゃれ」って評されているけど‥‥
当時若者だった私からすると、もう「なつかしさ」と「恥ずかしさ」しか感じないんですよ!
実家で昔のノートやレターセットを見つけた時の気持ちにしかならないんですよ。
日記に想いをつづってみたり、今でいう「推し」の情報を書きつらねてみたり、甘酸っぱい手紙を交換してたり。今見るとこっ恥ずかしい思い出はそんなデザインの上で繰り広げられていたわけです。
90年代風デザインを見るとそんな思い出がいっしょにぶわーっと湧いてきて、もだもだしちゃう。
もっと古く、1950年~1960年代のデザインを見てもそんなことは思わないんです。ミニスカートとか、昭和風の花柄のコップとか見ても、「レトロだけどおしゃれ」って思えるのになぜ。
調べてみたところ、人は10代~20代の記憶をよく思い出す傾向があり、それを「レミニセンス・バンプ」というそうです。
直訳すると「回想のこぶ」。記憶の残りやすさのグラフで20歳くらいがこぶになっている様子から名付けられています。
なぜこんな曲線になるのか―初めて体験することが多かったことや、ホルモンの変化が記憶の定着の仕方に影響していると考えられているようです。
なるほど、、だからこの時代だけに反応するのか。
ということで、私は90年代風デザインの評価は正しくできません。
もう科学で証明されているんです。
もし業務で90年代風デザインが提案されて来ても、自分でレビューすることはあきらめよう。
そう決意を新たにした12月でした。
アドベントカレンダー、無事担当分を完走!
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