見出し画像

関節部の治療について

緩みや歪み、噛み込みにより正常な運動ができなくなっている関節に対して
古今整体室では関節整復処置を施し、状態と動きの改善を図ります。

この整復処置ですが、一般的な整体術では関節に対して引っ張りや捻り、衝撃力を加えることが多いのですが、これは正常な関節の可動域を超える動きを強制するもので関節部の破壊に繋がります。
ボキボキと音を鳴らす施術がありますが、あれはキャビテーションといって関節腔内の急激な減圧によって関節液中に気泡が生じる際に音が発生するためです。
音が鳴ることと関節面相互の位置には何ら相関関係はありません。関節のはまりが良くなったということではないのです。
ただ発生した気泡による衝撃波が関節包の神経を刺激し一時的に感覚を鈍麻させるので、痛みが和らいだり楽になった感じがするだけです。
一時的な感覚の鈍麻だけなら良いのですが、このキャビテーションには大きな問題があります。それは気泡による衝撃波が関節面に虫食い状の小さな傷をつけるからです。
1回2回のキャビテーションなら問題は無いのですが、それが頻回に起こると傷を修復しようと反応性に骨増殖、つまり骨が変形してくるのです。
ですからボキボキと音を鳴らすような整体施術を受け続けたり、ご自身で関節を鳴らす癖のある方は注意してください。
特に頚部の関節はすぐ隣に頚神経と椎骨動脈が走っているので骨の変形が進んでくると頚肩部に痺れなどの症状が出てきたり、脳への血流が阻害されさまざまな問題を引き起こすことがあるので大変危険です。

古今整体室の整復処置は関節に対して引っ張りや捻り、衝撃力を加えることはありません。
重力に近似した圧を加えるものです。非常に小さな力です。その加圧によって関節面間の関節液の分子配列が整い潤滑性が高まるのです。結果として関節の安定性が増し可動域が改善します。
特に骨盤調整の際などは手を当てているだけに感じられるほどごく軽い押圧です。適切な部位に適切な角度で手を当てればその位の押圧で十分なのです。
脊柱と骨盤部を繋ぐ仙腸関節は最大で6mm程度の可動域しかありません。歪みといってもたいていは1〜2mm程度のずれです。そのような部位に対して大きな力や衝撃力を加える必要はありませんし、そもそもそんな強い力を加えて繊細な調整などできるわけがないのです。
関節部の構造や機能を十分に考えて、安全かつ確実に問題を解消していきます。

画像1

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?