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【 色彩のものがたり 】COLORS「日本人と神様と」

『色彩のものがたり』
〜COLOR S 〜

[日本人と神様と]

〜曖昧な独り言〜

二年前ほどに 購入した本の
あるペ−ジの言葉が
いつまでも頭に残っていて

どうしても離れないのです。

その本のタイトル…

『成功する男はみな、非情である。』

〜角川いつか〜

またどうして
そんな本を購入したのかと
私を知る人々は苦笑いを
することでしょう。

自分でも
おかしくなります。

私の弱さと思うところ…

『中途半端な情け』です。

NHK朝の連続ドラマの言葉でもありましたね…。

具体的には書き表しませんが
神を信じて 非情とまでは
いかなくとも

神を一番にしていると
そんな弱さも

非情とはまた違った意味で
良い方向にあったと今でも
思っております。

ですが…あの事件以来
私は 自信を失って
自分自身を見失い迷子状態だったかと思います。

なんて信仰の弱い者かと
何度も気づき
何度も打ちのめされました。

私は
カゴの中にいる鳥のように
小さな置かれた場所でしか
生きていけない者、
依存の強い者なのだと
どんどん増して
気づきはじめたのです。

そんな私がいろんな意味で
手にしたのがこの本であります。

強くならなければいけない…

その時期は
そんな思いが先走って
おりました。

神様に強くして頂くのにも
具体的に私の何がよくないのかを、見極めたかったのです。

聖書、または
聖書に関する本しか
読まなかった私でしたが

(理由は好きなものだけに
集中したかったのです)

そうしてこの本を読み始め

ある内容のペ−ジにたどり着きました。

それは

[成功者は、『自分が生き残る』ことを第一に考える]

…でした。

ある私立高等学校の校長が
生徒にこうお話をしたそうです。
ある経済学者が
2030年には
現在(いま)ある企業は
半分になるでしょう

今も生き残っている企業の
うちでも

時代とともに
新たなことに目を向けた
企業であります。

しかし
何が大丈夫だ
これが安定だという時代では
ないのだと…。

だから、人生は一度きり
本当に自分が
これだと思える道を歩んでほしい…

そうおっしゃったのです。

生き残るという言葉が
そこにもありました。

イキノコルタメニ…

本の内容はこうでした。

「 はたして『自己犠牲』と
いうものは 美しいだろうか。

美しいかどうかは別として
成功者は自分のことをまず
第一に考える。

自分に起こることはすべて
正しい。

自分が起こすことはすべて正しい。
ほとんどの成功者は勝手に
そう思っている。

だから自分だけでも生き残ることを考える。

他社の犠牲になるなんて発想は
、成功者にはない。
最後に信じられるのは
自分だけだと知っているからだ。」

そして角川いつかさんが
高校の授業で聞いたお話の
内容が記されていましたが

彼女と同じく
私も今だに
忘れられがたい内容であります。

次のように書き記されて
おりました。

『太平洋戦争が終わってしばらく
たって、ミクロネシアのどこかの 海底に沈没した二隻の潜水艦が引きあげられたそうだ。

一隻はアメリカ海軍の潜水艦、
もう一隻は日本の潜水艦。

潜航中に遭遇したニ隻は

互いに魚雷を命中させ、
ともども沈没したという。

役人たちがアメリカの潜水艦のハッチを開けた。

そこには、将棋倒し状態に
乗組員の死体が折り重なっていた。

争って体を押し込んでいたようだった。

下っ端の水兵も館長も関係なく わずかな生存チャンスに懸けた 壮絶な様子が そのまま
残っていた。

次に役人たちは、日本の
潜水艦に乗り込んだ。
ハッチを開けても死体はない。
狭い艦内を進むと
乗組員は自分の持ち場で
それぞれ息絶えていたという。

さすが日本のブシド−!

外国人からは
感動の声があがったそうだ。

さて普段から口数少ない体育教師。

ここで一呼吸おいて、言った。

『お前らどっちの乗組員なんだ?』

教室が静まり返る−。

そこで彼は、はっきりと
こう言ったのだ。

『日本の乗組員にはなるなよ!』と…。

なぜ?−

そのときはピンと来なかった。

でも、今になるとよくわかる。

人に頼り、平時の法に縛られ あるいは諦めきっていれば
死が待つだけだ。
ギリギリの極限状態では
地位も恥もなく、
ひとりひとりが苦境から
抜け出すこと

事態を変えること

ただただ生きることを考えるべきなのだ。

普段からギリギリ局面に
遭遇する機会がない現代人は

とにかく組織に頼り、
常識で判断しようとしがち。

しかし、組織の庇護から離れ、
運命を切り開く者には

自分で生き抜く覚悟が必然だ』

二年前の私は

アメリカの乗組員だと実感しました。

タイタニックの映画を
観ていますと
幾人かの人物が登場しますが

自分のベッドで
抱き合う老夫婦

絵本を読む母と眠る子供達

最後まで演奏を続けた
音楽家達…。

あきらめない…

主人公のロ−ズのように
ひたすら生きようとした姿も
ありました。

また
日本人でなくとも
このようなタイタニックの
映画の登場人物は

日本の潜水艦の乗組員の
ような人もいました。

架空の人物かどうかは
解りかねますが

局地に立たされた
いろいろな人の心の
色が見えた映画でありました。

角川いつかさんの言うように
現実は厳しいのかもしれません。

マニュアル通りに生きていたら 生きていけないと感じていました。

誰も私の人生など
責任を持ってくれるわけでは
ありません。

神に委ねなさいと
言われましても

具体的に 事態を変えることは
自分と神様との関係で

聖霊の声に耳を澄まさなければ
いけません。

周りがなんと思おうが
周りがどう言おうが

生きるためには
ギリギリ神様の指を
離さないでいる
状態でありました。

今もなお、
『また、甘いことを言っていたら駄目だよ』とお叱りを
頂く私ですから

絶えず 神様から
きよい力をいただかなければ
いけませんね。

まだ甘くてぼんやりしていている私です。

ですが
気づかないうちに少しずつではありますが

神様は私を強くしたいと
願っているような
気がしてならないのです。

まだ曖昧に戸惑っているため
手探りしていますが

神様が私を用いて下さるご計画があるような気がしています。

と、言うよりかは
私がそう願っているのです。

呑気でいい加減な私にさえも
忍耐して下さいます。

『神はみこころのままに
あなたがたのうちに働いて
志を立てさせ
事を行わせて下さるのです。

すべてのことを
つぶやかず、疑わずに行いなさい。』

ピリピ
二章十三〜十四節

角川いつかさんのいう
非情は

『心優しき非情』

本当はそれを伝えたかった
ようです…。

この本の出版をためらったと
最後には記されていました。

少しは、強くなったかもしれない…。
そう呟いていました。

レベルが違う彼女の世界に
厳しさも半端なかったことでしょう…。

私は今

決断力が必要です。
見方を変えたら
非情という人もいるかも
しれません。

ですが
あえて人を押し退けていく
必要はないと信じます。

我、先にへと
人を踏み付けてでもと
いう必要もないと信じます。

先程述べました校長も
生き残る術は必要だけど

好きなことに一生懸命に
なりなさいと言う意味で
ありました。

一生懸命に真面目に信じた
道を行くことですと…。

時には
打ち萎れる時もあります。
ですが神様は

『わたしの力は
弱さのうちに完全に現れる』

とおっしゃいました。

今の私はアメリカの潜水艦の
乗組員とも

日本の潜水艦の乗組員とも

どちらとも言えません。

ただ絶対に言い切れることは

取り乱し
恐怖におののいていて
泣きじゃくることは確かです。

最近は韓国の沈没したある船の
ニュースで胸が押し潰されそうです。

希望いっぱい膨らませた
新緑のような眩しい若者達の
命を奪った哀しい事故となりました。

誰だって同じ状況ならば
同じようにもがくでしょう。

想像を絶するほどに
実際は凄まじいはずです。

今回は
潜水艦の乗組員のお話から
神にある人生を考えさせて
頂きました。

諦めない…
生きていたい…

ですが 、
出来ることなら…

争い
押し退けてでも生き残る前に

潜水艦の状況を把握したなら
覚悟を決めて

日本の乗組員のように
自分の持ち場で
祈っているぐらいの

神様との深い信仰があれば

どんなにか
良いでしょうに…。

もう朝が来ました。

曖昧な独り言を呟いて
しまいましたね…。

感謝します…。



※ この記事は
2014  5  21 Facebook記事として
掲載しております。

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