ここのね活動報告レポート|2023年9月
こんにちは。ここのね自由な学校です。約1ヶ月の夏休みが終わり、2学期が始まりました。夏休み中一緒に遊んだ子もいる子もいれば、久しぶりで少し恥ずかしい表情をする子もいたり。
9月は校外学習が多い月でしたが、プロジェクトや基礎学習、そして全体集会の時間もきちんと確保された一月だったと思います♬
二学期のはじまり
2023年度は、漫画ワンピースの麦わら海賊団のような「ごちゃまぜ」のチームを創っていこう!!!
と4月はじめにメッセージを贈りました。
その為に大切にしてほしいのは「冒険」「素直」「パートナーシップ」という3つ。
小さなことでも「冒険してみよう」
相手に自分の「素直な気持ちを話してみよう」
「自分を大切にするように他人も大切にしよう」
と、少しずつ少しずつ伝えていきました。
そして夏休みが明け、初日にある実習を行いました。
その実習は、すごく心が揺さぶられたり、不安や緊張になる瞬間がたくさんありました。しかし、1学期、手を挙げて自分の意見が言えなかった子が「はい!」とまっすぐ手をあげて発言していたり、
「私リーダーシップとかないんよな〜まとめるのとか苦手やし」と話していた子が「〇〇の冒険を応援する為にみんなで一緒に冒険してみない?」と声をかけて、そこにいたみんなを突き動かすような影響力を発揮していました。
その姿を見て、これでいいのだ!この子たちの姿をもっと信じていこう!と強く強く思えました。人は自ら輝く力を持っていることを心から信じて、その人の可能性を全力で引き出すリーダーとして生きるんだ!と、スタッフこうじは出発の決意を誓ったのです。
そんなはじまりの時間を経て、ここのね二学期の幕開けです⭐️
トマト狩り体験と算数の組み合わせ
卒業生のおばあちゃまがトマト栽培をされており、毎年この時期に、ここのねの子どもたちをトマト狩りに招待してくださいます。
子どもたちは、卒業生の子に会える喜び、とっても瑞々しく美味しいトマトを食べられる喜びを感じながら、久住に向かいます。端境期で赤く熟したトマトは少なかったけれど、追熟用に青いトマトをたくさんもぎりました🍅
「トマトはこうやってもぐんだよ」
「トマトのあくで、服にしみがついた!」
「採れたてのトマトって、すごくみずみずしいね」
沢山の気づきがありました。
昼食に、おばあちゃまが大分の郷土料理の鳥飯、唐揚げ、赤飯、ポテト、天然の炭酸水を御馳走してくださいました。おばあちゃまを含め、沢山の方々に支えてもらえるおかげで子どもたちは豊かな経験を積むことができます。
さらに、自分たちで採ったトマトを使ってかずの授業を行いました。
カゴに入っているトマトの重さを感覚で予想します。答えを出すために、トマトを秤にのせて、出た総量を足し算していきます。2年生の子にとっては、ひっさんの足し算が体験として結びついた瞬間です。
チームごとに分かれて「ケチャップ」「トマトの水煮」「トマトピューレ 」をつくるため、レシピの分量をチームメンバーの人数分に変換していきます。
そして、加工のために必要な材料を購入。これで、トマト加工の準備は揃いました!トマトケチャップ チーム・トマトの水煮チーム・トマトピューレ チームに分かれます。
このチーム分けで大切にしたのは、友達に合わせるのではなく「自分が本当に作りたいものを選ぶこと」でした。
すると、いつも自分の気持ちよりも相手に合わせてしまう子が、とっても悩んで「自分は味控えめが好きだから、水煮にする!!」と決めることができました。
調理の場面では、包丁未経験の子がトマトを細かくきったり、湯むきをしたり、攪拌してこしたり、ニンニクをすったり、につめたり。
それぞれがチームの仲間と協力しながら、自分がやるべきことを考え、実行していました。今学期のテーマである「パートナーシップ」がとてもみえた時間でした。
各チーム、最後まで諦めずにとりくみ、美味しいトマト加工品を完成させることができました。
おまちかねのワクワクキャンプ
2023年度のキャンプでは、佐伯市にある水辺の楽校へいきました。
小雨予報でどうなるかと思いましたが、天気も荒れることなく子どもたちはテンションマックスで川遊びをしまくりました🐟
高い崖から飛び込みをしたり、石投げをしたり、サップをしたり。
救急救命士・消防士さんである保護者さんも一緒に行ったので、とても心強いキャンプでした🔥子どもたちは今まで一番たのしい夜を過ごしたと言っており、大人も火を囲みながら楽しんだ日でした!
大人も子どもも楽しいのが、ここのねです!
釣りプロジェクト第二弾
中学1年生の男の子が立ち上げた釣りプロジェクトで、佐賀関に釣りに行きました。
準備満タンで挑んだ釣りプロジェクト。発起人以外の彼以外もとても楽しみ、満足した釣り時間だったそう。
なぜここまで、満足度の高い釣りになったかというと…
プロジェクトを立ち上げた中一の男の子は、みんなで行く前に下調べをしに一度来ています。そこでは、
「餌が冷凍されていてかたすぎてとりづらかったから、もう少し溶けていたらよかった」
「量が多すぎたから、次はもう少し少なく注文する」
「バケツが足りなくなるかもしれないから、一つ購入する。」
「餌をとるスコップがあればよかった。」
と、スタッフと振り返りをして、事前準備を丁寧に行いました。
彼は、前日に自分で釣具屋さんに電話して、餌の予約をしました。そんな彼は、どちらかというと引っ込み思案で、新しいことに挑戦するのが少し苦手な子です。しかし、自分の好きなことだから、電話で餌の予約もできたのです。(中学生が電話で質問したり、予約をしたりするのはなかなかハードだと思います)
また、仲の良い友達がいなくても、準備から片付けまで丁寧に行っているのがとても印象的でした。
すべては「好き」の力だと思います。こころの根っこに湧き上がるこの気持ちを育んでいくことが最も大切なことだと教えてもらった気がします。
また、釣りに行きたくない(他の子に夢中になっている)子は、違う海にシーグラスを拾いにいきました。
最初は、「せっかく中1の男の子が企画したプロジェクトだから、全員でいこうよ」という声もあがりましたが、最終的には、その子たちが「今、一番やりたいこと・心躍ること」を大切にしたいと意見がまとまりました。
彼以外の子どもたちも、自分の好きなことを見つけ、取り組んでいます。時には、なかなか「したいこと・好きなこと」がみつからない時もあるかもしれません。でも大丈夫。そんな時は、周りの仲間やスタッフが一緒の目線になって、提案し、考えてくれます。
そんな安心・安全の空間がありながらも、挑戦できる。それがここのね自由な学校です。
10月も同時多発的にプロジェクトや楽しい学びが生まれています。書くのが本当に追いつきません….ここのねのことを書いてくれるライターさんを募集したいくらいです….(笑)
感謝!9月ご寄付をしてくださった皆様へ
今月も多くの皆様に応援の形をいただきました。感謝しかありません!!
このように、みなさまが継続的にご寄付・ご支援をしてくださる方のおかげで、子どもたちが立ち上げたプロジェクトで必要な材料(割り箸や木工手芸道具)や視野を広げたり知識を深めたりわからないことを調べるための本を購入させて頂いております。
継続寄附は、以下のサイトから、金額を設定して応援していただける仕様になっています。毎月500円の寄付が1年間で6000円になります。そうすると、外部講師を3人呼べたり、自然体験の時に持っていける図鑑が3冊も買うことができるのです。
さらに継続寄付の方が100名集まると、スタッフを1名雇用し、ここのねの定員数を15名から5名増やして20名にすることができます!
現在、継続寄付サポーターは20名です。目標ま80名となりました。あと5名で25人となります。よろしくお願いいたします(^ ^)
今すぐ寄付で応援する👇
(今月のご支援いただいた皆様)
☆継続寄付 20件
☆単寄付 4件
☆物資寄付
(株)innochi 灰谷孝様 歴史本amazon欲しいものリスト)
廣瀬文江様 トマト収穫体験・お昼ご飯
最上伊吹様 おかし・さつまいも・漫画
横田聡子様 本(amazon欲しいものリスト)
尾中裕介様 本(amazon欲しいものリスト)
羽田野美和子様(有料老人ホームケンコー) 食材
嶋田様 かぼす
内田様 梨
おぐら様 くり・かぼす
☆ボランティア
豊後大野市 神田 孝子様
豊後大野市 首藤 良子様
豊後大野市 庄司 ゆうすけ様
竹田市 藤下 涼様
☆Amazonのほしい物リストから学用品の寄贈も受け付けています☆
学習テーブルやパソコン、洗剤など学習に必要なものを募集しています。