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#4 ひとが好きでひとが嫌い?
小学生の頃は 先生から
自分から声をかけましょう とか
協調性がない とか
友達を作るように諭されることが多い子供でした。
ただ、それは学年の始まりのころだけだったように
思います。
ひとりでいることが好き で
知りたいことがたくさんあったので
じっと本を読んだり空想したりする時間に
慣れていたのだと思います。
人を攻撃するわけでもなく
話しかけられて無視するわけでもないので
時間がたてば 一緒に遊ぶ友達ができました。
それでも 気になる本があると
友達が家に来ているのに ほったらかしで
本を読んでいることがあり
さすがに 母親に してはいけないことだと
こんこんと諭されました。
一人でいる という自覚も
あまりなかったのだと思います。
(今もあまりありません)
輪に入れないのではなく
見ているのが 楽しかったのです。
大勢 の 勢いに
そう字の通りの「勢い」に
圧倒されてしまうのだと思います。
小さい輪ならば
時間をかけて作ることができる。
(ああ、これは今だからそう言葉に
できること)
本当に 勢いのある輪の中には
「私も入りたいなあ」と思うこともなく
「あー 楽しそうだなあ」 と
見ているのが 楽しかったのです。
それは今もそうです。
小さくても 勢いがいいところは
見ているのがいい。
それは 嫌いだということには
ならないと思うのですが
はた目にはそう映らないのかも
しれない。
いちいち説明しませんものね。
輪に入っていないのですから
説明のしようもない。
ただ
小さい輪に参加できていても
一人の時間が最優先になる
それは 時には
自分を苦しめる生き方でもありました。
つづく