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つわものどもが・・・ その6

資料館の職員の方が持ってきてくれたのは
手書き風の観光マップでした。

「ここには その地名が載ってますね」と〇をつけてくれていました。

「渚」という地区です。海のすぐそばです。


「一番いい時代に住んでいらしたのですね、うらやましいです。」

2万人を軽く越していた人口が 今では1300人。
義母が住んでいた場所も今はほとんど住む人がなく
「おそらく車では近くまで行けないでしょう。」とのことでした。
お礼を言って、とりあえず道があるところまで行ってみることにしました。

煙突がひとつ残されていました。右のアーチ型のところは
いただいた地図でみると「1抗坑口跡」と書いてありました。

日曜日でした。天気も良く、風が気持ちのいい昼下がり。
私たちのほかには、だれもいませんでした。
選挙だというのに町の人にも出会いませんでした。

さきほど見た展示室の写真とはほど遠い光景でした。

バス停があるそうなので、それを目指していくことにしました。
そんなに離れていないと地図で確認をして頭ではわかっていたのですが
海側に民家があるような雰囲気がなく車をすすめてしまいました。

カーブを曲がってしまいました。地図ではカーブの前に〇がついて
います。
どうやら通りすぎてしまったようなので引き返しました。

「さっき、こっちから車出てきたよな」

小さなポスト、地区の名前を記した看板の→の方向には道があります。
いただいた地図にはありませんが、グーグルで確認すると途中までは
道を確認できます。
もし、また車に出くわしたならばすれ違えないかもしれないけれど
とりあえず行ってみることにしました。



つづく

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