拠点に残してきた利用者様への切なる思いともう誰も置いていかないと決めた覚悟
みなさまこんばんは。
わたしは保護者そして乳児から児童までサポートする子育て支援事業のパラレルワーカー。埼玉県戸田市の開業17年目のベビーマッサージとサイン教室kokoneという教室の運営、無料で遊べるひろば運営、子育て支援者の相談室や育児相談、キッズラインでベビーシッター事業などをフリーランスで行っています。拠点は戸田市と西川口です。
前回の投稿の続きです。
就労している現場の状況が大きく変わり、自分とほかの職員や上司との関係だけであれば、自分が我慢すれば拠点に残ることができたのですが、スキルを下げろという命令は支援の質を下げることになります。
わたしの脳裏に最初によぎったのは、利用者様をあまりにも置き去りにし、バカにしているという思いでした。自分に起きている上司からの本当のハラスメントは拠点に残れるなら飲み込めばいいと思っていたのですが、実践援助のスキルを下げろという指示は、自分のプライドの問題ではなく、利用者様の育児や子供とのかかわり、そしてお悩みやかけがえのない親子の時間をあまりにもバカにしていると思いました。
退職は本当に辛かったです。
いつも同じ人が同じ場所にいる絶対的な安心感
この言葉の意味を様々な学びから知っている者として、どんな理由がそこにあったとしても、望んでいない退職でも、結果自己都合での退職ですので、拠点を離れる自分の利用者様への責任は深く重いと思っています。
言葉にできない心の声を持つ保護者様を手繰り寄せ、つないだ手は離さないという気持ちで真剣に業務に向きあっていただけに、どんな理由があったにせよ自ら手を放し、指先から零れ落ちるこの思いは、一生忘れられないくらい深い傷となりました。今でも1日何度か拠点のお子様たちや保護者様のお顔が浮かびます。
悔しさと怒りの中、退職届を書いた6月3日。
拠点の利用者様に退職を伝えるたびに、張り裂けそうなくらい辛くなっていく自分の心。利用者様は皆さま口をそろえてこう言ってくれました。
「ましこ先生はいつもどんな時もここにいてくれたから安心して子育てができた」
もうこんな思いは二度としたくない。
もう絶対につないだ手は離さない
もう誰も置いていかない
残していく利用者様を迎えに行きたい
この時ちょうど6月10日、有給と欠勤で退職を待つ状況になったその日、ある場所に資料請求します。
豊岡短期大学 通信教育部こども学科
10月の後期入学を決めました。
昨日、願書一式手続きが終わり、郵送しました。
短大大学士、幼稚園教諭二種、保育士、社会福祉士任用資格
この4タイトルを2年で取得する予定です。
わたし自身は実践援助経験が長いので、固定ページの記事に書いてある通り、国家資格の有無は関係ないと思っていましたが、もう絶対に同じ思いはしたくないんです。誰の手も放したくない、なので思い切って挑戦することにしました。
わたしは50歳、実はピアノを弾くことができません。
なのでピアノ教室にも通い始めました。
史上最大の人生の時間と余力資産をすべて投下した大きな挑戦が始まります。
誰も置いていかないという覚悟を持って、この難しい登山に挑むわけですが、自信があるかといえばそうではありません。
でも、わたしにはどうしてもやらなければならない理由があります。
もう二度と誰の手も離さないために
そして誰にも心の通った支援を認めてもらえるために
頑張ろうと思います。
ましこ