モチベーションの高め方???
Q りえさん、モチベーションってどうやって高めていますか?
A これ、わりとよくいただく質問です。
私も昔は同じことを考えていたことがありますし、質問をいただくと「こうやってモチベーションアップしている」と答えたりしていましたが、今ではまったく違う考えを持っています。
似た感じの質問では
・どうやったら、お金持ちになりたいと思えるようになりますか?
・どうやったら、仕事を頑張りたいと思えるようになりますか?
・どうやったら、社会的地位を得たいと思い続けられますか?
といったものがあります。
聞く人が聞くと、とてもおかしな質問ですが、本人にとっては真剣に考えて、時には悩んでいることなんですよね。
でも、こういった質問は
「どうやったら、彼(彼女)と結婚したい気持ちになれますか?」
という質問と同じだ、とお伝えすると「あ!」となって笑い出す方が多いです。
「結婚したかったら、その人と結婚すればいいけど、そう思えないなら、しなくてもいいよね」
今の時代はこう言える時代です。
でも、結婚しているのが「当たり前」と考える人が圧倒的多数の環境だと、結婚していないことが変に思われちゃうから、なんとか結婚したいと思うのもわかります。
結婚したいわけじゃなく、社会になじみたいわけです。
とすると、お金持ちになりたいとか、仕事を頑張りたいとか、社会的地位を得たいとかいうのも、環境に最適化した自分でありたい、というのが本当の望みかもしれませんね。
だけど、私は思うのです。
偽った自分で社会に受け入れられることでは、人は真に幸せを感じることはできないのではないかなぁと。
自分がやりたいことをやって、それが、誰かの役にたつ。
生きがいというか、存在している喜びを心の奥底から感じるのって、こういう状態の時ではないかな、と。
やりたいことをやっているだけでもダメ。
誰かの役に立っているだけでもダメ。
やりたいことをやって、誰かの役にたっている。
ふたつが同時に成り立った時に、ひとは、真の喜びを得られるものなのではないかな、と。
さて、やりたいことをやるのに「モチベーションアップ」はいらないですよね。
ものすごくお腹が空いている時に、「どうやったら食べたい気持ちになれるのか」とは考えない。
ものすごく喉が渇いている時に、「どうやったらあの水を飲もうという気持ちになれますかね?」とも考えない。
だから「モチベーションアップ」が必要な時というのは、偽った自分で誰かの役に立とうとする時だと思うんですよ。
その先に、本当の喜びはないと思っているので、私はモチベーションをアップさせることはしないんです。
自分に対しても、夫(笑)に対しても、子供に対しても、部下に対しても。
モチベーションがないことを、やらないでいると、怒られたり、厳しめのフィードバックをもらうこともあります。
それが怖くて、それを避けたくて、頑張ってしまった時期もありますが、その結果は、自己評価が下がるようなものになってしまいました。
嫌なことを無理にやり続ける日々で、自分のことを嫌になってしまうのですよね。
だって、嫌なことを強要する人、苦手でしょう? 嫌でしょう?
それが、自分だったら、もうめちゃめちゃつらいでしょう。
生涯、片時も離れず一緒にいるわけですからね。
大っ嫌いな人とずっと一緒という厳しさ。
それが自分であるという厳しさ。
オー、ノォーーー!です。
なのでね、モチベーションアップを考えるよりも、
どんな未来を、今を、過ごしたいか。
そのことをまず考えてみてはどうでしょうか。
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飯干りえ奈 半年間のプログラム
プリズン・ブレイク
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