何者でもないことに、あがきながら。
元ネタ音声はこちら。
年齢を重ねると、
世の中も見えてくる。
いや、違うか。
自分のこれまでの領域を飛び出すと
知らないものが見えてくる。
そっちの方が正しい表現に思います。
「年齢が上がること」は「これまでの領域の外」のひとつですね。
歳を重ねたことで見えるようになるものは、確かにある。
老眼ってこんな感じかー!
もしかり。
そして、
自分って大したことないな
ということもしかり。
世の中には上がいる。
いくらでもいる。
私は「感性」や「文章」を
褒められることが多かった。
しかし、ネットで
誰もが発信できるようになり
隠れていた才能が
どんどん露出し始めた。
すごいひとはたくさんいる。
悔しいくらい
魅力的で知的に
私が言葉にしきれなかったことを
完璧に表現するひとがいる。
その素晴らしさに
嬉しくて震えます。
たぎります。
と同時に
自分が何者でもないことも
強烈に思い知るんです。
それをぼやくとこう言ってくれるひともいます。
「誰かに才能があるって、それがすごいって、わかる貴女もすごいのよ」
うん、それは確かだ。
わかる私はそういう感性を持っているってこと。
そして、
相手の才能がわかるのと
自分ができるのとは
また違う話なのも確か。
だったら、私がやらなくてもよくない?
なんて気弱になることもあります。
理想に届かぬ自分に、なんのかんのと難癖をつけてるわけですよ。
そんな時に思い出す言葉があって
「それ言い出したら、誰も何もできんひんで?」
大切な友人が言った言葉です。
そりゃそうだ。w
私がやらなくてもよくない?
…って言い出したら
頂点に立つたったひとりしか
やれなくなっちゃいますね。
そんな世界では
頂点のそのひとも
ひとりで背負って大変でしょう。
世の中もさびしいでしょう。
そもそも、頂点ってなんでしょうね?!
きっと私が
頂点のひとだと思っている
「そのひと」も
誰かの才能に嫉妬したり
自分の至らなさに
がっかりしたり
そんな時間を持っているはず。
そこで
「私がやらなくてもよくない?」
って、そのひとがやめちゃったら、私は泣きます。
ということで、
あなたも何者でもないことに
一緒に、あがきましょう。