子どもの、お客様の、可能性をあきらめるわけないよね!
この記事にご紹介したセッションの感想を読み、思い出したことがあります。
もう10年以上前のことです。
あるご夫婦がふた組、セッションにおいでになりました。偶然にも相談内容が同じでした。
「出産時のトラブルで赤ちゃんの脳に一時的に酸素が届かなくなり、一命はとりとめたものの障害が残ってしまった。今後、どうしていったらよいか。ヒーリングで奇跡は起こせるのか?」
どちらのご夫婦のお子さんも、1歳にはなっていましたが「この月齢でできるはずのこと」ができないので、やはりハンデを背負ってしまったというのが親御さんの考えでした。
私は当時「脳のシステム」について強い関心があり、専門の方にお話をうかがったり、海外のものも含め本を読み漁ってきていた時期で、このお話を聞いて、ぱっとあることを思い出したのです。
「脳細胞は死滅したら再生しないと言われていたが、新生することがわかってきた。ただ、新しくネットワークは組まないといけない。大人の場合はこれがとても大変」
「細胞は死んだらもうダメ」とこのご夫婦は思っておいででした。
でも違うらしいぞ、ということを思い出したのですよね。
細胞は新しくまた生まれる。
ただ、これまでの人生で作り上げてきたそのネットワークはゼロになっているので、(リハビリなどで)再構築しなければならず、大人はできていたことができないのでストレスも抱えながら、頑張る必要があるのです。
でも、子どもは?
1歳児なんて、遅れはとっているとはいえ、まだまだこれからネットワークを作るのです。大人ほど大変じゃない。
なのに、大人が「できない」「無理」と決めつけて扱うと、つまりは特別扱いして機会を奪ってしまうと、それをやるためのネットワークが作られません。
お子さんたちが、おすわりやたっちができないのはそのためでは?と、ふと思い至ったのですね。
なので私は以下のことをお伝えしました。
1)お医者様の話はきちんと聞き、セカンドオピニオンも求めること
2)「大丈夫、できるようになる」と言ってくれるお医者様を見つけること
3)ハンデを持った子供として見なさず、普通の子どもとして扱うこと(成長が遅いなどは個性のうちのひとつとしてとらえる)
そして行ったヒーリングセッションは
・出産時のトラウマやショックを取り除く
・子どもさんに対する罪悪感を取り除く
・理想の未来を実感できるようにする
の3点でした。
どちらのお子さんもその後、座ること、次には立って歩くことができるようになり、保育園で歌ったり、楽器を演奏したりしていると後に報告を受けています。^^
そのご両親いずれも
「子どもの可能性を親があきらめてはいけないと知りました」
と、おっしゃっていました。
それは、私たちヒーラーやコーチにも言えることですね。
お客様が(ご自身のすばらしい未来を)あきらめようとも、私たちはその可能性を見続けて、絶対にあきらめず「当然、理想の未来を実現する人」として目の前の方とお話をするのです。