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たらこパスタ

久々にたらこパスタを食べた。
たらこパスタを食べる時、たらこの粒が小さいからどう頑張っても最後の一粒まで残さず食べるということができない。食べ終わった後の皿に散り散りに残っているたらこを見ると、ちょっと可哀想な、虚しいような気持ちになる。

このたらこたちは、人間に捕まえられることがなければ、海でタラとして悠々と泳いでいたかもしれないのに。もしくは捕まえられたとしても人間の口に入るなら、まだその人間の栄養として役に立つのでいいと思う。

でも、誰の口にも入らず残されたたらこは?
産まれてすぐに捕まえられて、泳ぐこともなく、食べられることもなく、排水溝へ流されていく。その一連の流れを想像するだけで胸がキュッとなる。

たまに鬱っぽい気持ちに取り憑かれている時にたらこパスタを食べると、たらこを自分と重ねてしまって「私もこのたらこみたいにせっかく産まれたのに人生を謳歌することもなく、誰の役に立つこともなく、無駄に死んでいくんだ」と、とんでもなく卑屈なことを考える。

その後は「人間何のために生きているんだろう」という答えも出ないお決まりの問いが頭をループし出す。

こういう話をたまに誰かにしたくなるけど、職場の人とか、たまにしか会わない友達にこんなリアクションに困る話を聞かせて「この人20代後半にもなって拗らせてる10代みたいで痛いなぁ〜」とか思われたくないし、夫は私と違って全く感傷的にならないタイプで話しても「いつも変なことばっかり考えてるね笑」と言われるのがオチなので、人に話すのは自粛している。

そんな訳で誰に向けるでもなくNOTEに書いてみました。だれか共感してくれる人がいたら嬉しいです笑

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