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note大学『哲学部』あなたの世界にはあなたの色を付けよう

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『この世界を楽しむ』 「幸せ」も「不幸」も人が作ったもの。 同じ出来事が起こっても、人によって感じ方は違う。 全ては心次第。物事には、表もあるし裏もある。 光もあるし、影もある。…
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#note大学

『外部不経済(negative externality)/負の外部性(negative externalities)』をご存知ですか?

①お子さんが保護者のクレカを使ってしまうトラブルが起きることはありますよね。大切な我が子とは言え、気づくのが遅れて(お仕事が忙しくて、お家のことも色々あったとか)、与信限度額までガチャとかスーパーチャットに使われていたとしたら、苦しいですよね。 まして、誰だか知らない人が浪費してあなたに支払いを押し付けたら、払う筋合いにいませんよね。我々はその方の保護者ではない。 ②僕の祖母は1950年頃に3歳の母を遺して結核で亡くなりました。30代前半のことだから、悔しかったろうと思い

言えなかったことを代弁してくれたから、刺さった

揺るぎない自信のあるお姉さん。リアルタイムで聴いていた子どもの私は、もちろん歌詞カードも何度も読んだけど、なぜ引かれたのか分からなかった。 これはラブソングです。だけど、死んだ父に伝えたかったことが、たくさん込められています。専門バカで、哲学も宗教も文学も無知だから、文化的に翻訳して説明するから、落ち着け、それは致命傷じゃないと12歳では言えなかったし、17歳では自分を責めるしか出来なかった。 対して、こちらは2006年頃からずっと聴いています。抽象的だけど、だから解釈の

長期的な視点を取り戻したい理由

豊臣秀吉の判断ミスだと僕は歴史を振り返ります。秀吉は尊敬してるけど、無限に戦争はできないことを見落としていますよね。理解すればやめるか、家臣を説得したり別の選択肢を考えたでしょうから、おそらく分からなかったのでしょう。 金融資本主義で目にする「新しい市場」も似た構図があると思うのです。 念のため私の背景を書きます。1950年頃、母方の祖母は結核で亡くなりました。薬と栄養が無かったのです。父方の祖父はPTSDの概念がない時代ですが、3回徴兵されて人が変わってしまい家庭内暴力

AIと未来のために

大まかな流れイーロン・マスク氏ら、AI研究組織「OpenAI」を創設--人類への貢献を目指す Michelle Meyers (CNET News) 翻訳校正: 編集部 2015-12-14 08:39 https://japan.zdnet.com/article/35074857/ 2022年11月30日 ChatGPTリリース 2024年5月 GPT-4o発表 イリヤ・サツケヴァー氏、Jan Leike氏ら退任 2024年9月 Mira Murati氏がOpenA

標準偏差、鳩摩羅什、ロック

IQ神話があるし、受験戦争で偏差値にも苦労したかもしれません。IQめちゃくちゃ高い方は、偏差値で考えるとどうなると思われますか? 偏差値はばらつきのことだから、めっちゃ少数派なことがわかります。釣鐘型の標準偏差は、見方を変えるとパレートの法則(2:8の法則)とも共鳴します。 Human Ability as a Standard Deviation and Kumārajīva’s Translations https://open.substack.com/pub/trg

思想、宗教と責任の関係

ハラリ教授が『サピエンス全史』に書いたように、150人前後のグループより大きくするには、思想や宗教が必要です。これはマクロな視点。 対してミクロな個人の規模は、一貫性を守り嘘や矛盾を避け、約束も守り、責任を果たすことで信頼関係を育てます。 金融資本主義・新自由主義・民主主義などマクロの側は存在感がありますが、ミクロの側の「責任」は果たされないし約束は守られないし嘘や矛盾も多い。情報過多も含めてSNSとインターネットの不適切な利用の影響が予想できます。 現代社会が壊れてい

遠藤航選手の挑戦は、合気道や太極拳と似てる

アジア系だけどフィジカル鍛えてデュエルに勝てるというのは「最適解」を探したからでしょう。 筋肉を単純に増やすとスピードとトレードオフになる。けれど、筋力を効率的に使えているのか? と、例えば重心などを例に説明されていました。 結果、ぶつかられても転倒しにくくなるって、結果につながっていますよね。似てるだけで関係ないと思うけど、彼の努力を理解するのに役に立つかもしれません。

SNSにおけるフォローに関する個人的なスタンス

揉め事ではないのだけれど、西洋文化圏でトランスジェンダーだとカミングアウトしていた知人が、今度は宇宙の真理を悟って高次の友人がいると主張し始めました。考えた末、フォローを外しました。精神的な不調も含めて、その方が一線超えたと感じたからです。 LGBTQ+自体は、存在して社会の前提や盲点の指摘をしてくれていると理解しています。社会の役に立つか否かを言いたいのではなく、貢献への感謝です。 ただし、どんな思想信条も過激な人は出る。過激派はテロに至るので、思想や正義は取り扱いを慎

技術が進歩して、権利が希薄になる

https://scholar.google.com/scholar?q=posthuman+philosophy 1.個性や才能を社会は求めるけど、ゴッホや宮沢賢治は死後に評価されましたよね。死後も評価されない人は事例を確認するの大変でしょう。つまり、個性や才能は社会の理解可能な範囲である必要があります。 ゴッホとかに影響を与えた浮世絵は、輸出する割れ物の緩衝材に使われていて、美術品として扱われていませんよね。つまり、誰が評価するかとか希少性でも価値は変わってしまう。

今日の雑談

うちは父方の祖父が3回徴兵されて壊れてしまったので、戦争は割に合わないと感じています。 地政学や安全保障など複雑なことがあるので、単純な賛成反対ではなく、複雑なことを考える取り組みです。 結論として、考えれば分かることを(異なる行動をするのに)、考えることをやめてしまう理由をたくさん議論した上で、以下の2つの比喩に辿り着きました。

犯人探しやお説教は誰も読みたくないから、図書館から借りた本は綺麗に返すのに、公共が分からなくなることを解決策付きで思考実験にしました。(購読するとGmailで翻訳しやすいです) https://open.substack.com/pub/trgrkarasutoragara/p/a-thought-experiment-on-solving-financial

本来救う側が溺れている深刻な事態だから、まずは深呼吸が必要

上記はそれぞれ異なる情報源です。世界の富の40%以上を、上位1%が持っていることを確認できます。 カフカの『変身』は、産業革命により地域共同体が解体され人々が労働力として抽象化され、村上春樹が描くシステムと疎外の問題を描いています。村上春樹と異なるのは出口がないこと。 おそらく甲虫とされる虫に「変身」することは、一家の大黒柱が事故などで働けなくなったと描いたら残酷すぎることを扱っているからだと思います。 何が言いたいかと言うと、相対的に豊かな日本に生まれたのに豊かさを実

褒め殺しではなく、質の高い批評が、表現の自由を担保する

80年代は遠く、歴史として扱えるくらい現代から時が流れたと思います。小学生だったし、『みゆき』も『タッチ』もリアルタイムではなく、私の上の世代が読者です。 あの頃であっても、説明すれば理解する人はいたはずだけど、気にならなかった、盲点だったのは何故でしょう? "Mitsuru Adachi in the 1980s: The Moratorium of Youth and the Absence of Heroines" https://open.substack.com

訓練不足で思想を武器にして過激なことをすると、多くの人が困る話

思想やイデオロギーは、気をつけないと人を過激な行動に走らせます。 深夜に書いたラブレターは出さずに、引き出しで3日くらい寝かせますよね。似てます。 学生運動は内ゲバで死者が出たことに幻滅したと村上春樹は述べています。地下鉄サリン事件の実行犯の元医師は、西洋医学で治せない、つまり患者さんを救いたい気持ちがあったはずなのに、何故かテロリストになりました。 利害の調整をしているときに、過激派がテロを行うと、議論が不可能になるか、憎悪と敵が増えるから問題がややこしくなります。