夢に囚われて心がどんよりするなら、無くていいじゃない
私が今抱いている夢は、ない。
なぜないのかというと、私の人生の夢はすでに叶えてしまったからだ。
私の目標は「給食のおばちゃんになること」だった。
その夢は6年前に叶えて、4年前に手放してしまった。
正直私に合っている仕事だったと思う。
コツコツできるし、コミュニケーション能力もすごく必要というわけではない。
しかもすごくおいしい給食が食べられる。
ただある日このままでいいのか、毎日同じ繰り返しでいいのか、そんな違和感が頭の中を巡ったのだ。
その思いに支配されてから、辞めるまでそう時間は掛からなかった。
それから、私の夢は未だに見つかっていない。
たぶん夢を見つけるのに必要な「わくわくする心」をどこかに置いてきたのかなと思っている。
今年のお正月に友達に会った時に「今年の目標なに?」って何気なく聞かれたけど、普通に返答できなかった。
返答に困ってうまく答えられなかった。
でも夢って必ずしもなくてはならないものでもない気がする。
夢を探さなくちゃいけないってプレッシャーが、時に人の心を重くしてしまうからだ。
重くなった心は、軽くするのにすごく時間がかかる。
夢が見つからないことが、コンプレックスになるくらいなら無い方がいい。
いつかふとできる夢を自信持って追いかけられるように、日常をただ生きるだけでもいいのではないか。
そんなふうに思う。
だから、私に夢や目標はない。
無理に探す気もない。これからもなんとなく生きてみる。