Q3.体育会、辞めるか続けるか問題-退部者から伝えたいこと<退部編>−


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前回の投稿に引き続き、今回のご相談はこちら。



前回は継続する方向性でお悩みに答えてみましたが、本編では【辞める方向性】でお話をしてみようと思います。
なぜ私が
「一年続けてから考えても遅くない」
もとい、
「一年以上続けてから辞めるのが
【最もおいしいとこ取りできる】から」
と申し上げるのか。

前回に引き続き、最後は【あなたの本音】に従った方向が最も正しいと思うので、それだけ心に留めておいてください😌
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【理由①】追える背中の存在は重要だから。
【理由②】就活でガクチカとして使えるから。
【理由③】うまくいけば部活の仲間との交流も残るから。
【理由④】体育会の外の弓道を知ることができるから。
【理由⑤】部活を大学生活のすべてにするかは「自由選択」だから。
【今すぐにでも辞めたほうがいい場合】
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【理由①】追える背中の存在は重要だから。

あくまで個人的な意見ではありますが、新しく飛び込んだ世界において「先輩」の存在というのはとても大きなものです。
 私自身は生粋の「年下LOVER」であり「後輩LOVER」なのですが、一方で「先輩LOVER」でもありまして。弓道をする前はバスケットをしていたのですが、このバスケットが弓道よりもはるかに辛かった。顧問は鬼だし先輩も怖いし、同期は仲悪いわOGもいかついわ…みたいな環境からのスタートで。そんな酷な環境でも6年間続けられたのは「先輩」の存在があったからでした。怖い先輩たちの中に、選手としてだけでなく人間としても尊敬したくなる先輩が何人かいました。また、高校時代の先輩方は打って変わって、皆さん人間的にもものすごく魅力的な方ばかりで、大変可愛がっていただいた記憶です。
 さて、これはあくまで憶測なのですが、質問者様の部会ではすでに4名も退部されているのですよね?もちろん退部は個人の意思に基づくものですが、ここに【先輩の運営能力】の影響は全くの皆無でしょうか。
 …もし、もしですよ。少しでもその片鱗を感じるのであれば、その先輩方の席が空くまでの間、辛抱を強いられることが多々あるかもしれません。私が一年ほど続けて辞めたのは、上級生がいなくなった途端に「追いたい背中」を見失ったからというのもありました。同期にも追いたい背中はあったとはいえ、やはり初心者にとっては【正しく導いてくれる存在】は要であったと感じます。
 1年継続しても「追いたい背中」を見つけられなかったときは、体育会からの退部を検討してもよいかもしれません。

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【理由②】就活でガクチカとして使えるから

 私、絶賛就活中なのですが、驚いたことに退部していても「体育会所属経験」は使えるのですよね。
 ガクチカで求められているのは「定量的な結果を出した経験とその過程」なのですが、この「定量的な結果」は体育会にいれば毎日ボロボロ出てくるわけです。個人の技術向上や、部の成績として。
 そして、「2年で辞めました」と言わない限りは深堀されないし、「辞めた」と伝えたこともあるのですが、辞めた理由がはっきりしていたため、かえって人間性を伝えることができ好印象だった記憶です(その選考には通過しました)。
 あくまでも個人的な意見とはいえ、「辞める明確な理由が見つかってから」でも遅くないですし、「定量的な結果とそれを出すための過程を作るため」には1年いても十分作れると思われます。
 一年経ってから辞めても、長期インターンに行ったり、留学に行ったり、友達と遊びまくったり、彼氏とデートしたり、バイト代で稼ぎまくったり、家族で旅行したりすることはできますしね(私がまさにこれ👀)。

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【理由③】うまくいけば部活の仲間との交流も残るから

 これは前回の<継続編>でもお話しした通り。
 熟考した末の退部であれば、繋がる縁はきちんと繋がり続けます。今すぐやめて別のサークルに入るならまだしも、2,3年からのサークルへの合流は場合によっては難しかったりします。けれど、2年からならまだ大分容易な印象…!
 体育会とサークルの「おいしいとこ取り」ができるかもしれません。

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【理由④】体育会の外の弓道を知ることができるから。
 
 体育会を辞めても、段位が取得できていれば外部の道場に所属して継続するという選択肢があります。ちなみに、地域の道場と大学の道場の雰囲気はまるで違いますよ。基本的に礼節を重んじる弓道の世界とは言え、社会人から初心者として始めた方もいれば、これまでいろんな弓引きを見て来られたご高齢の方まで、いろんな方がいて、体育会とは違った「活発な雰囲気」を感じます。
 私の場合は、外部の道場でのほうがのびのびと弓を引け、弓道を「楽しい」とより強く感じました。しかし、外部で弓を引くには「弐段の所有が必須」の道場もちらほら。なので、体育会で弐段を所得してからのほうが、適切な指導のもと独立することができる、そういう意味での「1年やってみる」でもあったりします。

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【理由⑤】部活を大学生活のすべてにするかは「自由選択」だから。

 読んでいて端々に感じたのは、質問者様が大変家族思いであるということです。
 私なんかは一人暮らしで体育会に所属していたので、家族とのご飯については考える余地もなかったのですが、大学生活は親の力に堂々と頼れる「最後の期間」とも言えます。
 社会人になれば、経済的・精神的に自立していかないと、かえって社会から取り残される可能性がありますが、【年相応の過ごし方】ができるのは紛れもない「今」だけ。後から取り返そうとしても難しかったりします。
 もちろんそれぞれの価値観に基づくとは思います。しかし、親は私たちより先に死にゆく存在であり、過ごせる時間は限られていると言えます。心の専門家を目指す身としては、健康的な甘えというのはその後の人生において「大きな財産」にもなりえます。
 質問者様にとって「家族との時間」が大学生活において高い重要度を占める場合は、悔いのない選択となるのではないでしょうか。

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以上が、私が
「一年続けてから辞めるのが一番おいしい」と述べる理由です。

しかし、正直なところ「単に結果オーライだった」だけとも言えるので、
あくまで個人の体験に基づいたものであるとご理解いただければなと思います😌

…しかしですね。
【今すぐにでも辞めたほうがいい場合】
もあります。
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・ほかにやりたいことが見つかっている
・ほかに入りたい団体がある
(今なら間に合う!)
・そもそも弓道にときめいていない
(ほかのときめくものを探すのがいい)
・体育会にいる自分の存在価値を感じられない
(所属していても周りの足を引っ張るだけと感じる、成長よりも楽しむことに重きを置きたくサークルのほうが向いている、など)
Etc…
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これらの場合、わざわざ1年在籍するのは時間の浪費になる可能性が高いので、
シフトチェンジを強くお勧めしたいです✊

「この年頃に」経験できる大学生活というのは、一生に1回きりなので。



 最後に、体育会に所属している各方面の方にはお詫び申し上げます。
 皆さんの日々の努力は輝かしいものであることに間違いはなく、私のように他にやりたいことがある【超ミーハータイプ】は退部して正解でありました。
 決して皆さんの努力を否定するつもりはなく、むしろ尊敬に値します。私は体育会の人たち、大好きです(冗談抜きで)。
 皆さんのますますのご活躍を祈る一方で、
一回きりの「この年頃の」大学生活を相談者様が悔いのないものできるよう、
心より祈っております🪴

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