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マスクなんてバカはしない。

巷では遠隔授業の悲哀を詠む川柳が大学生の間で流行っているそうだ。川柳ではないが、マスクが季語として俳句などに用いられているのはご存知だろうか。初冬・仲冬・晩冬の3か月の季語であるそうだ。これまでは冬にならないと街中で中々マスクを目にする機会はなかった。真夏に着けてでもいたら訝しい目を向けられているだろう。

今や街中を覗いてみると実にさまざまなマスクに溢れている。季語としてのマスクはどこへいってしまうのか。一時は生産が追いつかず高騰していたが、少しは落ち着きをみせてきた。マスクが置いてない家庭はないのではないだろうか。それだけ国民にとって、なくてはならない存在となった。新しい生活様式が定着しつつある証拠であるのだろう。

ある大学チームが、マスク着用の理由を調査してみると、「周りがつけているから」との理由がダントツであり、感染防止などの理由を大きく上回る結果となった。そんな中、マスク不要論が時折聞こえてくる。しかし、国民全員がマスクを着用することで死者が◯%抑えられるなどの報告があるのも事実である。

確かにマスクでウイルスを完全に遮断することは難しいだろう。しかし、飛沫放出の防止には一定の効果があるのではないか。自らが感染しないためではなく、誰かを感染させないためにマスクをつける。これが本当のマスク着用の意義なのではなかろうか。この危機を乗り越えるにはお互いの配慮が必要となる。不要論を唱えるその口にマスクを着けたいところだ。

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