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自殺なんてバカはしない。
日本における年間の自殺者数は先進国の中で最悪の水準であるそうだ。特に10代から30代までの若者における死因トップは長年自殺となっている。どうしてここまで自殺者が多いのだろうか。一説によると、恥の文化などの国民性が自殺と親和性があるみたいだ。
ここ最近も芸能人が自殺したニュースが流れ、国民に大きな衝撃を与えた。その度に、「どうして」「なんで」「理解できない」などという声が広がる。殊に日本人は自分の納得いく答えを探したがる。そして、粗探しの末、無理矢理にでも自分を落ち着かせようとする。
自殺をする人は優しい人が多いそうだ。優しすぎて世の中のちょっとした歪みを受け止めることができないのではないだろうか。その歪みを平気に受け入れることができる僕たちはある意味、異常なのかもしれない。優しい人が自ら命を断ち、そうでない人が生き残る世界とはなんとも皮肉に満ちた世界だ。
自殺に理由を求めるなんて野暮なことはしたくはないが、敢えて理由があるとすればそれは間違いなく今を生きている僕らのせいだ。僕らがつくる世界が彼らを追い込むのではないか。自殺者ゼロなどと理想論を掲げるつもりはないが、少なくとも優しさを持ち続けることが、今を生きる僕たちの責任なのではないだろうか。