【新・東カレデート】dine編：53人目:たかじん/dine至上最悪のデート

＜データ＞
■職業：経営者
■年齢：40代後半
■年収：×000万～

店で待ち合わせしたその人は、40代後半の割には老けていた。格好は若めなんだけど（スワロフスキーのキャップとか被ってたし…）顔中心に、なんかね。中身が出ちゃってる感じがした。

こんばんわと席に着くと

「おお～～！君が夏緒ちゃんかぁ～！」と、

声、デカ・・・・。

大人のデートにぴったりな静かな店内で、そのテンションちょっとやめて・・・と思った。

「写真で見るより、ずっとええやん～！」

「あ、そのブローチかわいいなぁ～！」

ウン、、、ありがとう。盛り上げてくれようとしているのはわかるけど、そのテンションについて行けてなくて今顔ひきつってるから・・・！！

呼吸を整えて、なるべく温度差を広げないよういつも以上に笑顔を心掛けた。つ、疲れる・・・。

「夏緒ちゃんは、なんで前の彼氏と別れたん？」

夏緒「ある時旅行に行ったんですけど・・・」

内容は、こちらの記事参照↓

超簡単に説明すると、彼は食事前に現金おろしに行ったはずなのに、お会計で全額私に払わせたってやつね。すると

「夏緒ちゃん、それアカンわぁ～～～！！！」

「夏緒ちゃんがアカン！！！！」

は？

「男ってのはな、見栄っ張りやねん、そんな30代の男に金払わせようとしたらアカン！それは夏緒ちゃんが悪いわぁ～。もっと男のこと理解してあげな！」

だから、

は！？

男に金払わそうとしたってどこのシーン？割り勘しようとしたらむしろ相手の分まで払わされたって話してんだけど。

「いいか夏緒ちゃん。ええ女っていうのは男に金を使わせない女なんやで。」

完全に、、、ｶﾁｰｰｰｰﾝ。

てめーーー説教してくる前に人の話聞けや。

しかもデカイ声で。初対面で。話湾曲させて説教かよ！？老害にもホドがあんだろマジで。

夏緒「あー、そうっすね。」

完全にやる気をなくし料理に集中しだした。あ、店員さん、シャンパンも一杯おかわりね！

「俺はさぁ、結婚生活は2年だったんだけど、ずっと結婚したいと思っててようやくできたのよ。でも、俺重いからさぁ。相手が疲れてしまってん。」

夏緒「でも、重めの男性が好きって女性、結構いますよ。軽い男性より全然いいじゃないですか。」

私は優しいのでこの無礼者の呟きにもきちんとフォローを入れた。

「俺さぁ、相手が悲しい気持ちになっていたら、一緒になって悲しい気持ちになりたいねん。全部一緒にわかちあいたいねん。」

え？

（やっぱ好きやねん～～～…やっぱ好きやねん～…）

どこからともなく、やしきたかじんの歌が脳内に流れ始めた。