「吹けるんだな」2023年12月3日の日記
・無事に早起きをやり、打楽器搬入任務を完遂した。4時間ちょいしか寝ていない。
・所属バンド×2の演奏会なのだった。所属バンド×2でジョイントコンサートできるの嬉しいな、一方の立ち上げのきっかけがもう一方であるといえども…。
・一方のバンドにとっては、発足後初めて観客を動員して行ったコンサートだった。中々いい手応えで演奏会を終えることができて、とにかくほっとしている。
・10月下旬にも1周年記念の録音会をやったけど、その時とはまた違う種類の感情を抱いている。この1か月ちょいは、バンドについて本当に色んなことを考えた期間だった。色んなことを決め、変え、悩み苦しんだ。自分らでどうにかできる範囲の事象についてはできる限りのベストを尽くしたと思うけど、どうだろう。うちのバンドでの演奏を経て、「もっとファンファーレオルケストで演奏したい」と思ってもらえたらそれが一番良いんだよな。シンプルだ。
・ファンファーレオルケストという「人と違うこと」「新しいこと」をやりたい人と、「入った団体がたまたまファンファーレオルケストだった」人、いっしょにやっていきたいんだよ。少なくとも日本ではまだ両者の棲み分けができる段階にない。
・ブラスバンドの方ではやったことある曲とやったことない曲をやった(あたりまえ体操)
・演奏した曲の中で、スパーク「ドラゴンの年」だけは本当にお初だった。1度、所属のごった煮アンサンブル会で初見でやった(やろうとした)(撃沈した)ことはあるけど、その後のドラゴン会とかも1度も参加したことがなかった。「ブラスバンドで有名な難しい曲をやる」というイベントに対して、基本的に食指が動かない。
・今日演奏したのは第2楽章だけだったけど、それができるのもエンペのプレイヤーさんあってのことなんだけど、ドラゴンの年って…吹けるんだな…。
・この「吹けるんだな…」は日本でのブラスバンドの普及活動において結構重要な感情だと思う。「ブラスバンド」という存在を既に知っている人は「でも自分でやるには難しそうだな…」と思っていることが多いんではないか。多いんでない?どう?
・そら各楽器のトップにあたる人と指揮者の導きは必要ではあるけど、パートによっては少し譜読みを頑張れば「吹ける」んですよ…あなたもこの音楽の一部になれるんですよ…ということを伝えられたらいいよな。これが「ブラスバンドは怖くない」の正体だ(今めっちゃ適当なこと書いてる)。
・あとやっぱりコルネットで五線下の音吹くのはめちゃくちゃ楽しいです。
・演奏会全体を通して感じた、というか驚いたことは、ファンファーレオルケストとブラスバンドのサウンドが野外という環境に曝されてなお豊かな響きを保っていたことだ。ブラスバンドとファンファーレ、どちらにしても元々は屋外での演奏を想定した編成であることを考えればそれはそうなんかもしれないが、でもそれを知識として知っているだけではもったいないなと思った。実際やってみて初めて「理解」がある。ファンファーレに関しては、屋内(体育館や公民館のホール)で吹くよりも他の人の音が良く聞こえるようにさえ感じた。
・まあ今回は屋上デッキという、野外としては比較的静かな場所で演奏できたのもあるだろう。お祭りみたいな人混みの喧騒の中で同じ音が聴けるわけではないかもしれない。
・ハーマンミュートはグリス塗ってみて、一瞬いけそうな気がしたけどだめでした!!
・昨日の日記をTwitterに共有したら「ミュートのコルクにハーって息吹きかけるといい」というリプが来たので試しにやってみたら、なんかいい感じな気がした。楽器側を息で湿らすのは昨日教えてもらってだめだったのだが、コルクを直接湿らすほうがいい、のかもしれない。