2023年版 UiPath社による自動化プロフェッショナル実態調査結果の日本語速報レポート!
こんにちは。 UiPath の koko です。
UiPath 社がグローバル規模で一斉行っている 自動化プロフェッショナル(旧:RPA開発者)実態調査('State of the Automation Professional')2023年版の結果が2023年7月に公開されましたので、独自に日本語レポートします!
UiPath社の自動化プロフェッショナル調査レポート(State of the Automation Professional Report)とは?
UiPath 社が世界のソフトウェア自動化(オートメーション)に携わるプロフェッショナル(RPA 開発者を含む自動化プロフェッショナル)を対象にインターネットでのアンケート調査(定量調査&定性調査両方を含む)を行った結果のまとめレポートです。2020年から開始され、今年で4年目となります。
今年から、調査対象が RPA 開発者から自動化プロフェッショナルに変わりました。これは、ソフトウェア自動化業界の成長に伴い、自動化のコアとなる RPA 領域にプラスして AI を活用した自動化プロフェッショナルや、自動化推進を行う CoE ロールや自動化対象業務分析をするようなロールなど様々な方々が携わるようになり、自動化が RPA に限定されることなく、より幅広い領域をカバーするようになったからです。
2023年版の自動化プロフェッショナル実態調査について
2023年の調査は、例年同様に春に約1か月強の期間、インターネット回答による英語のアンケート調査が世界規模で行われました。
2023年の調査では、従来からある以下のような設問に加え、AI に対する認識や AI を業務に組み込むことの積極性など AI 関連に関する設問が追加されました。
従来からの調査項目
自動化プロフェッショナルになった経緯や日々の業務内容
キャリアに対する満足度や将来のキャリアに対する展望
自動化プロフェッショナルの経験値ならびに今後の継続学習の方針
UiPath 社 2023年版の自動化プロフェッショナル実態調査アンケート案内ブログ(英語)↓
アンケート自体は英語ですが、昨年同様、日本の UiPath ユーザーコミュニティ UiPath Friends のコミュニティマネージャーの呼びかけで、日本からも積極的にアンケートにご参加いただいていたようです。
2023年版の自動化プロフェッショナル実態調査結果レポート
RPA 開発者あらため自動化プロフェッショナル実態調査となった2023年版のレポートでは、ソフトウェア自動化業界に携わる世界中のプロフェッショナル計1639名 (学生を含む)からの回答がありました。うち、例年同様、アジア太平洋日本地域(APJ)からの回答数が最多で全体の47% を占めています。
UiPath 社 2023年版の自動化プロフェッショナル実態調査結果レポート (英語) ↓
UiPath 公式ブログ「UiPath 社 2023年版の自動化プロフェッショナル実態調査結果に関するインサイト 」(英語)↓
2023年版の自動化プロフェッショナル実態調査結果を日本語でハイライト
では、ここからは、UiPath 社が英語で公式公開している調査結果('State of the Automation Professional Report 2023')から、私の独断でピックアップしたポイントを簡潔に日本語でレポートします!
1) ソフトウェア自動化業界は安定かつ拡大傾向
ソフトウェア自動化業界は安定して拡大傾向にあるようです。過去12カ月間で所属先企業におけるチーム増員があったと全体の69%が回答。
また、生成AI の流行などで、AI x 自動化の注目度合が上がり、全体の85% が自動化業界は拡大傾向にあると回答しています。そして、全体の 88% が所属先企業でのチーム規模の拡大が見込まれると回答。
2) 自動化業界に多いのはミレニアル世代
昨年同様、自動化業界に従事するプロフェッショナルを世代別に見ると、ミレニアル世代が多く、今年も全体の2/3 がミレニアル世代だった。
ミレニアル世代も他の世代と同様に自動化プロフェッショナルとして活躍している割合が最も多いのは、金融業界。
3) ソフトウェアの自動化は益々高度に進化中
63%の自動化開発者が3年以上の経験を持っていると回答。(昨年より11%増)これに伴い、自動化を取り組んでいる企業でも、レガシーとなる単なるプロセスの自動化から AI を取り込んだプロセスの自動化へとシフトしている
4)仕事に対する満足度は継続的に高い傾向に!
全体の 97% が自動化プロフェッショナルとして仕事に満足していると回答し、うち 66% が非常に満足していると回答。
調査開始以来、満足度の高さが過去最高に
5)自動化プロフェッショナルの働き方にも AI の影響あり
自動化プロフェッショナルの多くがAI の進化に敏感で、自身の仕事への影響もあると感じており、積極的にキャッチアップをおこない、AI に対応できるようにしているとのこと。96% の自動化開発者は、AI は自身のキャリアにとって非常に重要な技術で、より幅広く活用していこうとしている。
80% の自動化開発者が、既に自動化済みの既存プロセスにさらにAI技術を搭載していこうと検討している。
6) ソフトウェア自動化業界は新卒者や他業界から転身者にとって良いキャリア
調査開始史上初めて、半数以上の回答者がソフトウェア自動化プロフェッショナルが社会人1つ目のキャリアと回答。さらに別業界から転身してきたプロフェッショナルのうち、67% がキャリアチェンジが比較的容易だったと回答。このデータより、自動化に取り組むハードルが下がりつつある模様。
7) 回答者が興味を持つ AI が搭載された UiPath 製品トップ2は?
開発ツールの UiPath Studio ファミリーに加え、UiPath AI Center と UiPath Document Understanding が自動化プロフェッショナルが興味深々の AI 搭載型の製品トップ2として名前が挙がった。
最後に
日々自動化に携わっている UiPath Community の自動化プロフェッショナルたちの生の声はいかがでしたでしょうか。
UiPath Community には、自動化開発者のみならず、ビジネスアナリストやプロセスマイニングの専門家、市民開発者など複数のビジネスロールの方々います。このレポートをご確認いただくことで、UiPath コミュニティを形成するメンバー構成を垣間見ることができますね。
製品の利用状況から、テクノロジーはどの方向へ向かっていくのか、UiPath は、ユーザーの皆さんの声に耳を傾けてきています。今回のレポートで、AI に関する設問項目が追加されたのは、ある意味自然の流れで、UiPath Community の自動化プロフェッショナル達が AI に対しどんな認識を持っているか、既存のワークフローにAIを組み込むことにどれだけ前向きかは今回のレポートから読み取れる貴重な情報です。
詳細は、ぜひレポートをご参照ください。
それを受けて、UiPath の最新製品情報を知りたいという方、10月には、ラスベガス、東京で UiPath Forward VI というフラッグシップイベントが開催されますので、ぜひご参加ください。(両方とも事前参加登録制)
イベントのテーマは、 「AI at Work」です。
日本のユーザーコミュニティ、UiPath Friends で1年に1回開催する、年次カンファレンス 通称 UiFes 。朝から晩まで UiPath ユーザー達が楽しめるイベントです。
4回目となった今年は、 2023/11/18 (土) に大手町オフィス、福岡会場、オンラインでハイブリット開催が決定しています。
カレンダーへの予定の追加とイベントページからご参加登録をお忘れずに。
ユーザーの皆様参加型のイベントですので、他のユーザーの方にシェアしたいお話などありましたら、スピーカーとしてのご参加もウェルカムです。