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UiFes 2024登壇:世界のUiPath コミュニティからのお便り~ブレインストーミング編

こんにちは。UiPath のkoko です。
この記事は、UiPath Friends Festival 2024 で登壇する「世界のUiPathコミュニティからのお便り~ヨーロッパと中南米のコミュニティの活動!」の内容のブレインストーミングです。
もう一度、書きます。ブレインストーミングです。
ブレインストーミングですので、記事としてのまとまりはありません。
そして、私はよく考え込む方ですので、長文になると思います。
記事公開は登壇後にしましたが、以下の内容はすべて登壇前にまとめたものになります。


本セッション実施の背景

①コミュニティの発展を振り返って

2024/12/1でUiPath 入社8年目に入ります。
入社した時、7年後に世界中で UiPath ユーザーコミュニティがこんなに盛り上がっていること、エージェンティックオートメーションまで進化していること、全く想像していませんでした。

とはいえ、私が入社前に、UiPath 入社条件のUiPath アカデミー開発者向けコースを受講している時からUiPath コミュニティがありました。
UiPath フォーラムです。英語で検索してもほぼ情報がない当時、レッスンでつまづく度に、フォーラムに投稿して質問し、助けてもらっていました。

入社後はフォーラムに日本語で質問できる場所を作り、スタートアップ当時のメンバーで協力し、ベストエフォートでフォーラムで日本語投稿を始めました。

その後、日本のコミュニティが立ち上がり、たくさんの日本のユーザーの皆さんが、UiPath の日本語情報をフォーラム、ブログ、コミュニティイベントなど様々な媒体で発信し続けてくださり、その蓄積が今のUiPath コミュニティに繋がっています。
それは、とても素晴らしいことで、いくらUiPath 社が単体でがんばっても成し遂げられないことです。なぜなら、UiPath ユーザーの皆さんが作り上げてきたものだからです。

②DEI 活動を通して感じたコミュニティのさらなる発展

私は社内でダイバーシティ&インクルージョンの活動をしています。
そのうちグローバルレベルで取り組みのある女性活躍推進は、日本のリードをやっています。
そして、プライベートでは、日本生まれ日本育ちのメキシコと日本のミックスルーツを持つ2人の息子がいて、日々の生活で多様性がもたらすことのメリットを感じる一方、多様性に対する理解欠如での葛藤を感じています。

コミュニティは、同じ関心軸を持つメンバーが集まっているものの、ふたを開けると多様性がとても高く、また心理的安全性(インクルージョン)が担保されています。

UiPath Community もそうで、日本の UiPath Friends でも、UiPathに関わる多種多様な業界業種に従事している多種多様なメンバーが集まって、コミュニティを成しています。

既に多様な環境にさらに違う価値観を持ち込むことができたら、コミュニティとしてはさらに発展するだろうし、そこに参加するユーザーの皆さんが学べるものの幅がぐーんと広がるのではないだろうか?と

コミュニティがある程度形成されてくると、慣習が生まれがち。
それは、コミュニティが継続されているという観点では、とても素晴らしいこと。でも、慣習が生まれるとなんだか、コミュニティガイドラインや模範には記載されていないものの、暗黙のルールができたような、縛られたような感覚になり、正解を求めがちになったりしないでしょうか。

答えがないことに正解を求めだすのは、とっても危険なことだと私は思います。自由だからと口では言いつつも、自分でも気が付けないアンコンシャスバイアス(無意識な偏見)で、無意識にブレーキをかけていたり、固定概念にしばられ、イノベーションや発展の妨げになると思います。

だから、もっともっと多様な価値観を UiPath Friends に届けたいし、今よりももっと世界が広がるようなきっかけを作りたいと思っていました。

③言語の壁を突き破る

私は日本人両親の下、日本で生まれ、日本で育ちました。
学習塾や英語の習い事はしたことがなく、英語との出会いは、公立中学校。
本格的に英語を勉強しだしたのは、アメリカの大学進学を選んだ18歳。
スペイン語は19歳から学びだしました。
だから、ここ20年くらいは、日本語に加え、英語とスペイン語と生きていますが、英語もスペイン語も特別にできるわけではありませんし、今でも日々勉強です。
言語の壁は何度も感じたことがあります。特に、アメリカ生活初めてすぐは、日本の公立中学校、高校で6年間も学んだ英語は一体なんだったの?というくらい、壁ばかりでした。ただ、壁にぶつかって止まっていられないので、私は英語を学びに来たのだからと、なるべく日本語話さないアメリカ人や他の国の人たちと友達になるように心がけました。(すると、現地の日本人コミュニティからは変な奴とか、生意気だ!とはじかれました。これは、私に限らず、よくあるあるのようです)

アメリカで生活することを決めたのは私ですが、英語を使わないと生活もできない、大学で学びたいことも思う存分学べない、だから1つの手段だと思って、英語がうまい、下手ではなく、生きていくためのコミュニケーションの手段として、壁を突き破っていくしかありませんでした。

スペイン語もそうです。言語の壁を突き破っていくしかありませんでした。
なぜなら、仲良くなった友達のほとんどがメキシコ人で、さらに他の中南米の国の人たちと遊ぶことが増え、英語が不要な環境では、みんなスペイン語で会話を始めるのです。何を言っているのかわからず、みんながウケていても自分だけポカーンって感じで、さらには認識できない音をずーっと聞いていると苦痛になりました。その苦痛よりも友情の方が大事だったので、スペイン語を学ぶことを決めました。
結果、メキシコに住んで働く経験もでき、スペイン語の音楽やメキシコ料理が大好きになり、その大好きなものを追い続けるにはスペイン語が手段となったのでした。

UiPath での話に戻ります。UiPath の日本法人ができたとき、ルーマニア発の無名な海外のツールを日本市場で受けて入れてもらうためには日本語が必須ということを経営陣が理解し、また、グローバル全体で大規模顧客が日本のお客様ということもあり、日本語対応への投資は他の同じような一般的なベンダーにくらべたら、熱の入り方が違いました。
とはいえ、当時は、スタートアップで、何もないのが当たり前でした。幸い、製品ドキュメントやアカデミーなどには専属の日本語対応チームがありましたが、他のこまごまとした資料などに対しては、担当はいませんでした。
ですので、英語ができるメンバーが色々なところでベストエフォートで日本語化対応をしていました。今のように無料で使える翻訳ツールも充実していなかった時代です。
とはいえ、当時は Studio /Robot /Orchestrator の3つの製品のみでオンプレミスしかありませんでしたので、結構大変だったけれど何とかなっていました。

今でも UiPath は日本語対応を努めていますが、製品ソリューション群の大幅な拡張に加え、クラウド化による製品開発スピードの大幅アップで、すべての最新情報をタイムリーに日本語で届けるのが物理的に難しくなっていると感じています。

ただ幸い、テクノロジーの発展の恩恵で、一般の方々が使える翻訳ツールはとっても充実してきています。翻訳ツールというより、今では生成AIなどもあるので、元々の情報が日本語でない場合でも、テクノロジーを屈指すれば、言語の壁を感じることなく、すぐに日本語で理解することができる時代です。

それでも、UiPath の最新の動向は気になるけれど、英語がわからないから、自分は無理とか、誰かが日本語でやってくれるまで待っているだと、情報が一般的になってから、理解することになり、自分がつかめる機会(チャンス)をどんどん失ってしまうのではないでしょうか。

米国で毎年開催される UiPath Forward への参加も言語の壁を感じて躊躇してしまう日本メンバーがいるのはもったいないなと内心思っています。
でも、言語の壁が怖く感じる気持ちもよくわかる。自分も怖かった。
ただ、その壁を突き破ることができたら、世界が広がった。本当に、広くなるんです!世界が広くなると自分の視野も広がり、考え方や発想も変わります。

特別なのは日本だけ?

今年の頭に米国で開催された Sales Kickoff に参加しました。今まで関わりのあるルーマニアやアメリカ、シンガポール、インドのメンバーとは再会であったり、リアルましてで会いました。それに加え、他の色々なUiPathメンバーと直接話す機会があり、とても充実してました。

そして、Sales Kickoff 後の早朝、ラスベガスからL.A. 行きの飛行機で、たまたま海外のUiPath メンバーと乗り合わせました。なぜ、UiPath の人かわかったかというと、バックパックにUiPathロボットのキーホルダーをつけていたのです。「UiPathの人ですか?」と話しかけたら、UiPath ラテンアメリカ(ブラジル)の人でした。

さらに、偶然が重なり、なんと飛行機の席もたまたま隣で、短いフライトの1時間の間、ずっと会話に花が咲いていました。
話を聞いていると、元UiPath MVP で UiPath 社員になったとのことです。このディエゴと話をし、はじめて、ラテンアメリカでのコミュニティ活動や彼が MVP として取り組んできたこと、社員になってからも、ラテンアメリカのコミュニティのために貢献し続けてきていることなどを知りました。寝不足時差ボケに加え、現地時間の早朝で、彼と英語とスペイン語で語り続けた1時間は夢だったのか?というくらい、不思議なひと時でした。
でも、この出会いがきっかけで、日本と同じように、英語圏以外の人たちが現地の言葉でUiPath コミュニティを盛り上げていることを知りました。


その後、この夏にフランスから 来日したUiPath MVP のヒバさんと会いました。彼女は家族と一緒の日本旅行での来日したが、UiPathの日本オフィスに行ってみたいと連絡があり、繋がりました。それがきっかけで、UiPath Friends メンバーとの交流も生まれましたし、彼女がはじめた、フランスのUiPath コミュニティの話も聞けました。フランスでは、もちろんフランス語でコミュニティ活動をしていて、MVPが10人も集まっているという話を聞きました。
そして、そのメンバーたちと UiPath Forward へ参加するために初渡米する予定だと嬉しそうに教えてくれました。


たまたま、こういう交流が立て続けにあり、なんだ、英語以外の言語でやっているのって、日本だけじゃないんだ!って思いました。中南米やフランスでも英語ができる人はそんなにいない。でも、英語で公開される UiPath の最新情報にキャッチアップして、英語以外の現地語で行われているコミュニティ活動についてもっと知りたくなりました。それを知ることで、日本のUiPath Friends メンバーが参考できるようなことが絶対あるはずだと心の底で確信を感じました。

これらがこのセッションをやってみようと思った背景です。
そして今回は、交流があったフランスと中南米にフォーカスすることにしました。

コラボレーション依頼

ただこのセッションを実現するには、海外のUiPath Community メンバーの協力が必要です。

フランス

先日、日本へ来日したヒバさんは既に繋がりがあったので、早速連絡しました。イベントの趣旨と概要を伝えると、快諾してくださり、すぐに協力してくれました。
そして、来日時も共有してくれた、フランスでの活動内容をすぐに書面で送ってくれ、さらに彼女を含め、フランスの UiPath MVP4名から日本の UiPath ユーザー向けにメッセージビデオを撮って送ってくれました。


フランスの UiPath MVP ヒバ

中南米

例の飛行機で乗り合わせたディエゴにも連絡すると、関われるのが嬉しいと協力してくれることになりました。


UiPath アメリカーブラジル出身の元 UiPath MVP のディエゴ

ディエゴは、ラスベガスの UiPath Forward 時に開催された日本向けの UiPath Friends イベントにも出てご自身の経験を語ってくれました


このディエゴとの繋がりから、アメリカ地区のコミュニティマネージャー、ダイアナのことを教えてもらい、彼女に連絡し、中南米の UiPath Community でこの企画でお声がけできそうなユーザーさんを教えてほしいと頼みました。すると、すっごくいい企画だから、開催報告お願いねと、3人のユーザーさんを紹介してくれました。そして、なんと3人とも UiPath Community MVP でした。


この3名とは面識はありませんでしたが、LinkedIn を見ると UiPath
 MVP として積極的に精力的にご活躍されているようでした。
UiPath ユーザーさんとはいえ、地球の反対側の日本 UiPath の人が いきなり連絡してきたらびっくりするんじゃないかなと思い、まずは LinkedIn で繋がり申請をしました。

そして、この3人には、スペイン語で個別にコラボレーション依頼のメールを書きました。日本のユーザーさんが英語でメールもらって困るという話は聞いたことがあったので、彼らの言語、スペイン語で連絡してみました。
すると、3人ともすぐにぜひコラボしたい!と返信があり、各チャプターでの活動情報を送ってくれました!
(UiPath 関連でスペイン語スキルが活かせることがあるなんて、人生不思議です)
アルゼンチン在住のガブリエル、ペルー在住のルイース、コスタリカ在住のホスエの3名です。


アルゼンチンのUiPath MVPガブリエル
ペルーの UiPath MVP ルイース


コスタリカの UiPath MVP ホスエ


他にもコミュニティマネージャー以外で各チャプターに関わっている UiPath メンバーがいることがわかりました。これは連絡して話を聞くしかない!とイベントの趣旨と概要を伝え、ブラジルとメキシコチャプターに所属している UiPath メンバー2名に社内 Slack で連絡してみました。
すると、2人とも即レスで、二つ返事で、喜んで!と賛同してくれ、早速それぞれコールすることになりました。
なんと、このお二人は、UiPath ユーザーとして各コミュニティチャプターを立ち上げ、その後は UiPath の中の人となり、今もコミュニティ運営を継続しているということでした。
ブラジルのウィリアムとメキシコのフアンです。


UiPath ブラジルの元 UiPath MVP ウィリアム
UiPath メキシコのフアン

ブラジルのウィリアムは、元々コンサル企業で、経理として、賞与計算をしていたそうです。その業務をまずは、マクロやVBAで自動化していったそうなのですが、エクセルの世界だけの自動化に限界を感じているときに UiPath に出会ったそうです。そして、UiPath でできる自動化の可能性に胸を躍らせ、すぐに社内の業務はUiPath でどんどん自動化していったそうです。それがきっかけで、経理担当から UiPath 自動化開発エンジニアに転身し、UiPath MVP になり、さらには UiPath でテクニカルアカウントマネージャーになりました。UiPath との出会いが僕の人生を変えた!と30分の短いコールの間に3回も話していました。そして、コミュニティ活動。
ブラジルの公用語はポルトガル語で、英語がわかる人は限定的とのことです。そこで、UiPath をブラジルで広めるため、ブラジルの UiPath コミュニティを立ち上げたとのこと。
ブラジルでは、ポルトガル語でコミュニティイベントをしているそうです。
そして、ウィリアムが他に繰り返しお話していたのが、「UiPath のDNAにコミュティがある!UiPathコミュニティは最高だ!」ということです。
ご自身が経験したキャリアチェンジ(キャリアアップ)や UiPath コミュニティをブラジルでも広めていきたいと、ブラジルのコミュニティを立ち上げ、今も周りを盛り上げています。

今回の日本からのお願いも、とっても嬉しかったようで、なんでも協力するよ!とお話してくれました。

メキシコのフアンとは、スペイン語でコールしました。30分の予定が盛り上がりすぎて、90分も話してしまいました。
彼は、メキシコ西部のナヤリット州に住んでいて普段はフルリモートで勤務しているとのことです。2019年から UiPath での開発や技術コンサル、自動化推進をしており、ノウハウを共有し合ったり、コミュニティを形成(人をつないでいくこと)に積極的に取り組んでいます。
UiPath Forward 5 でのユーザー事例で紹介のあった、ペプシコーラで有名なペプシコ社で RPA プロジェクトで開発やリードをしていたそうです。その後、UiPath パートナー企業でRPA導入支援や技術コンサルを経て、UiPath のテクニカルアカウントマネージャーに。
メキシコでは、Google Developer Group のコミュニティを立ち上げ、その後、メキシコの UiPath コミュニティーを創設し、運営しています。
メキシコの UiPath コミュニティは、政府や教育機関との繋がりがあり、学生向けに UiPath について、RPAやAIについてなどを教える活動もしているとのことです。

また、フアンは、日本の漫画などを通して、日本文化にとっても興味があるそう。だんだん、話題が広がって、美味しいもちもちしたごはんの炊き方を教えてほしいという話にもなりました。お米の種類によって、炊き上がりが違うことを伝えると、驚いていました。すし用のお米を買って、日本製の炊飯器で炊くと簡単においしくできることを聞き、おにぎりを作って友達にふるまいたいと話していました。

私にとって、メキシコはずっと隣り合わせで生きてきたので親近感がありますが、日本と縁がなかったフアンは、いつか行ってみたいと思っていた日本の人と話せてとても嬉しかったようで、日本の話題や日本でのメキシコ料理の話題など、好奇心とともに色々と聞いてきました。

日本のコミュニティイベントでは、勉強会後にパーティをするのか?と聞かれたので、UiPath Friends では、飲み会があることが多いと伝えました。メキシコで対面イベントがあった後もパーティがあるそうですが、その時は、マリアッチの音楽があり、みんなで踊るそうです。来年5月にメキシコの UiPath コミュニティで対面イベントがあるそうで、ぜひ日本からも来てほしいとお誘いがありました。

彼らとの話を通し、今まであまり細かく見たことがなかったグローバルの UiPath Community サイトを見ると、中南米にもたくさんの国別のチャプター(グループ)がありました。各チャプターのページを参照したり、色々と調べると、中南米で、スペイン語圏の国々は合同でセッションを開催したりもしていることがわかりました。ブラジルもポルトガル語でコミュニティイベントをしていることがわかりました。

非英語圏の6つのグローバルUiPath コミュニティとコラボ!
日本のみんな、見習って!

実をいうと、連絡しても忙しいとかできないと断られることもあるかもしれないということを見越して、中南米は、ガブリエル、ルイース、ホスエ、ウィリアム、フアン・カルロスの5名に連絡したら、みんな即レスでコラボしてくれることになりました。
これ、日本のみんなにも見習ってほしい。いや、チャンスやオファーって本当にいつでも来るわけじゃないので、チャンスが来たら、よしやるぞ!とやってほしいです。人生そんなに長くないので。

とはいえ、嬉しい想定外で、私には、皆さんの素晴らしいコンテンツをどうまとめようか、皆さんのこの熱い想いや情熱やコミュニティ貢献意識をどうやって伝えていけばいいのかをよーく考えるという大チャンスが回ってきたということです。

みんなの熱い想いがぎっしりインタビュー

今回、すべてのチャプターの方々に書面でインタビューをしました。
プラス、UiPathメンバーとはコールもしました。

コラボレーション依頼をした時点で、皆さんすっごい熱い熱量でしかも誘ってくれてありがとう!と何回も何回も言ってくれるくらい。
そんなコラボが実現する前に、インタビューする内容はまとめていました。
インタビューと並行して、彼らが LinkedIn へ投稿している内容や、UiPath Community でインタビューされている動画などもいろいろと拝見し、限られた時間で皆さんのことや各コミュニティについて学びました。

インタビューした内容

みんなにインタビューした内容は、次のようなものです。

  • コミュニティチャプターの紹介

  • 基本情報(国、地域、チャプター名、URL、コミュニティメンバー数)

  • 活動頻度

  • 活動内容

  • コミュニティの特長

  • 主な活動

  • 非英語圏コミュニティへのアドバイス

    • 英語の最新情報へのキャッチアップ

    • 非英語圏だからこそやっている活動

日本のコミュニティとの共通点①ローカル言語

どこのチャプターで共通していたのが、コミュニティ活動はローカル言語で行っているということ。
フランスはフランス語。
ブラジルはポルトガル語。
中南米(メキシコ、ペルー、南アメリカ)はスペイン語。

日本以外のユーザーさんたちは、英語圏でなくても、英語で頑張っている?という想定があったかもしれませんが、ローカルではそんなこともなく、日本と同じで現地語の仲間で集まって頑張っているのは日本の皆さんと同じです!!

日本のコミュニティと違うところ①同じ言語圏で国を超える

そして、日本と違うのは、同じ言語圏で国を超えて活動しているというところ。

例えば、フランスコミュニティは、フランス以外のフランス語圏の国、スイス、ベルギーの他、アフリカ大陸にあるフランス語圏の国々のユーザーさんたちもコミュニティ参加者となっているということです。

そして、中南米では、コミュニティ運営側もメキシコ、ペルー、南アメリカで協力し、共同セッションを行い、スペイン語を話すラテンアメリカ諸国のユーザーさんたちがコミュニティ参加者となっているとのことです。

興味深い活動内容(日本のコミュニティと違うところ②)

① UiPath クイズ大会(フランス)


フランスでは、🎮 Brainiac という UiPath クイズ大会イベントをやっているそうです。
これは、1チーム数人で、UiPathに関する質問に対し、時間制限20秒で回答し、正解数で競うゲーム。
何ラウンドか行い、一番正解数が低いチームが脱落していき、一番得点が多いチームが優勝。トップ3チームには、ギフトもあるそう。

②キャリアセッション

よくよく調べるとブラジルは、IT系技術人材が活躍されている国のようですが、どうやら、英語を話せる人はごくわずか。人口の5%程度とのことです。そのため、UiPathの最新情報も英語ではなく、ポルトガル語でないと伝わらないと、ブラジルの UiPath コミュニティメンバーが現地向けの発信を頑張っています。さらには、キャリアセッションも頻繁に開催されているようで、直近では、「オートメーション市場で活躍するための実践的なキャリアの秘訣というセッションがラテンアメリカ初の女性 UiPath MVP のブルーナが話されていました。彼女の熱い想いが素敵すぎて、日本のコミュニティでのセッションの話をしたら、日本の UiPath Friends のみんなにメッセージを送ってくれることになりました!(LinkedIn でメッセージしたら、一瞬でレスが来てびっくり!&嬉しかった!)

ラテンアメリカ初の女性 UiPath MVP ブルーナ

フランスでは、フリーランスエンジニア向けのキャリアセッションを開催しているそうです。フリーランスがどうやって仕事を見つけるか、彼らの一日の過ごし方など、具体的なユースケースを共有し、同じ道を目指しているメンバーを支えています。


③ 学生向け勉強会(中南米)

インドでも学生向けの活動が活発ですが、中南米でも各国で現地の大学や教育機関で、UiPath や RPA 、AI Powered Automation について積極的に勉強会を行っているとのことです。

メキシコでは、メキシコの教育省へ協力し、地元の大学や教育機関にて、「スマート技術によるキャリア開発」などの講演を行い、メキシコのDX推進のため、次世代を担う若者向けへのエンパワーメント活動をしたり、実際に勉強会をしたりしているとのことです。
メキシコでは、国の教育省と共に大学や高校で、学生向けのキャリアセッションを行っています。
次世代のロールモデルとして、RPA に加え、AI などの新しい技術をどんどん学び、活用していくことで、キャリアが広がった成功体験をシェアしています。
UiPath コミュニティへの参加がスキルの習得やキャリアアップになることを次世代を担う若者たちへ熱く語り、コミュニティへの参加を促しています。
他、技術専門でない学生も市民開発者になることによる、キャリア形成の広がりなど、大学では学べないことを学生向けに発信しています。

学生向けに講演

また、学生向けの活動を行うチャプターが複数あります。そのチャプターの活動の一環として、UiPath と UiPath Foundation (UiPath の社会貢献)と共同で、ラテンアメリカの学生向けに UiPath Automation Developer 勉強会シリーズをスペイン語で開催しています。全10回のコースでは、チューターとして、学生からの質問に答えたり、画面をみせて、デモを行い、次世代教育を積極的に参加しています。ラテンアメリカの各国から500名の学生が参加したとのことです。ガブリエルやホスエもチューターとしてセッションに参加されていました。

他、大学で学生向けのUiPathハッカソンを開催しているとのことで、中南米は次世代のキャリア育成に積極的に多方面で活動していることが伝わりました。

④ ワークショップ・勉強会

私がインタビューしたすべてのチャプターで、技術勉強会やワークショップを定期的に開催しています。 UiPath Friends のイベントは、ユーザーの皆さんのLT、技術セッションなど様々なコンテンツを1度に開催する形式が多いと思いますが、特定の技術だけのセッションなどの開催は最近あまりありません。
フランスは、10人のMVPがいて、各 MVP が得意分野を持っており、各自が得意領域を活かして、技術セッションを開催しているとのことです。
中南米も同様に、スペイン語圏の国々は複数チャプター共同開催の技術ウェビナーを定期的に開催しているとのことです。

ブラジルも同様に英語がわかる人が少ないからと、ポルトガル語でUiPath 最新技術情報の紹介をデモ形式で行っているということです。

興味深い活動内容(日本のコミュニティと同じところ②)

⑤ラテンアメリカセッション

10月に米国ネバダ州ラスベガスで開催された UiPath FORWARD では、日本からの参加メンバーで日本セッションやコミュニティイベントがありました。

ラテンアメリカ向けにもスペイン語・ポルトガル語圏のユーザーさん向けにラテンアメリカセッションがあり、とても盛り上がったそうです!(スペイン語とポルトガル語は違う言語ですが、7割くらい意思疎通できる言語だそうです。私もポルトガル語の書面を見るとなんとなくスペイン語と同じで理解できるところがあるので、それはあながちホントのようです)

UiPath Forward のラテンアメリカセッション

⑥オンラインミートアップの活用

日本に限らず、コロナの影響で、オンラインでのミートアップがどんどん盛んになり、結果的に地理的なハードルが低くなったようです。
例えば、ラテンアメリカでオンラインセッションを行うと、メキシコ、コスタリカ、グアテマラ、チリ、アルゼンチン、ペルーなど様々な国から参加しています。
フランスの場合も、フランス語で提供するコンテンツは、フランス語圏全体から参加があるそうです。

これにより、より幅広いメンバーがコミュニティに参加できるというメリットがあり、また学びの幅が広がっているようです。

⑦ チャットツールなどで繋がる

日本のコミュニティは、 Discord や X をメインに情報共有したり、コミュニケーションをとっています。
今回インタビューした国々では、まず LinkedIn を活用し、世界中の UiPath コミュニティと繋がりを持つそうです。また、UiPath Forum も活用しているとのことです。
さらに、各チャプターごとのコミュニケーションは、What's Up グループで色々と情報共有したり、やり取りをしているとのことです。
日本含め、皆さんが共通して話しているのが UiPath コミュニティに参加して本当に良かったという話。
どういう風によかったかというと、みなそれぞれですが、助けてほしい時にすぐに助けてもらったり、他のコミュニティメンバーと協力して、地域社会に貢献できる喜びを見つけたり、課題を共有し合い、支え合い、人生が変わったり、視野が広がったり、新しいキャリアに出会えたり、思いがけない出会いがあったり、特に UiPath の場合は、世界中に知り合いや友達ができたりと嬉しいことばかりです。


言語の壁はどうやって乗り越えているの?

UiPathはルーマニアで創業された企業ですが、最新情報はすべて英語で提供されます。言語の壁がある中、最新情報のキャッチアップにおいて、みなさんどうしているのかも聞いてみました。総括として、コミュニティでの連携と自ら率先して学んでいく取り組みを組み合わせているようです。

言語の壁ある中、最新情報のキャッチアップはどうする?

  1. UiPath 公式ドキュメント、UiPath Forum、YouTubeを確認

    • やはり、最新情報キャッチアップには、UiPath公式ドキュメントやYouTube、UiPath Forum 投稿を活用しているとのこと。たとえ、最新情報が英語であっても。
      実は UiPath 公式ドキュメントは機械翻訳バージョンが公開されますので、若干人間翻訳ほど味がない場合があっても、ある程度のことは自分の言語で分かるようになっています。

  2. コミュニティへの参加

    • UiPath MVPの発信する情報を確認したり、UiPath プロジェクトマネージャーと繋がったり、地元のUiPath コミュニティに参加し情報交換しながら最新情報をゲット

    • 英語が苦手な場合、UiPath Forum(特に「Ask in Your Language」セクション)を活用。UiPath Forum も実は、投稿内容を自分が設定した表示言語に翻訳するツールが内蔵されています。私の note 記事で紹介しています。

  3. ネットワーキングとイベント参加

    • ローカルやグローバルでのイベントやハッカソンへの参加、LinkedInでの交流を通じて知識を共有。

  4. 継続的な学習

    • 最新のUiPath Academyコースを受講し、資格取得を目指す。

    • AI Powered Automation などの最新技術を試す。

  5. 技術やツールの活用

    • 翻訳ツールや実践的な動画教材を利用して学習効率を向上。
      UiPath コミュニティメンバーが投稿されている YouTube の番組を参考に勉強しているメンバーも多いとのこと。

ここに挙げた4点は、結構日本の皆さんも頑張ってやっていらっしゃる方が多いところだと思います。まだの方も、すぐにまねできることばかりですので、まずは、1つでも新しいチャレンジをして、言語の壁を乗り越えていきましょう。

15分でどう伝えるか。。。

このブレインストーミングをみてもお分かりのとおり、
内容が盛りだくさんで伝えたい事が15分から溢れます。
(というか、ここまで読んでくれた方がいたら、どうもありがとうございます)
UiFesのセッションが本番ではありますが、セッションの建付けとして、皆さんのことをすべて知ってもらうのではなく、知ってもらうきっかけとし、その後もう少し深堀りして、コンテンツを展開していきます。

かなり長い時間をブレインストーミングに使いましたが、私の場合、やはり文章化することで、考えがまとまるタイプのようで、やっとアイディアがまとまってきました。

皆さんに伝わりましたか?

もう一度書きますが、この内容はセッション前に書きました。
実際にセッションが終わり、どうでしょう?皆さんに何が伝わったのか、ぜひフィードバックいただけると嬉しいです。
セッション後の記事は別途書きますので、お楽しみに!

グローバルコミュニティとのコラボ案の募集中!

どのチャプターのメンバーも日本コミュニティと一緒に何かやりたい!という希望がありました。日本のみんなのためにも、世界で頑張っているコミュニティメンバーのためにもこれはぜひ実現するすべを見つけなくてはと思ってます。1人だけだとアイデア出てこないので、皆さんもアイデアあれば、ください!皆さん、一人ひとりのインスピレーションがコミュニティをより楽しく、ためになる場所にしていきます。

まとめ:チャンスをつかむ姿勢が未来を切り拓く!


協力してくれたグローバル UiPath コミュニティメンバーの姿勢に学ぶ!

繰り返しになりますが、グローバルのみんながみんな、この企画に協力してくれるとは思ってもいなかったので、かなりたくさんの方々に声を掛けました。ところが、私が声をかけたすべてのメンバーが協力してくれることになりました。
今回協力してくれたメンバーは私のお声がけをチャンスとして受け取ってくれたのです!

そうなんです。このチャンスをつかむ姿勢が未来を切り拓いていくのです。
このグローバル UiPath コミュニティメンバーの姿勢から次の3つのことを学びました。

  1. すぐに行動:面識がないのに、「UiPath コミュニティに貢献したい!」とインタビュー依頼を快諾!

  2. 前向きなチャレンジ精神:「声がかかって嬉しい!」と感謝し、ノウハウを惜しみなく共有。

  3. 地道な努力から生まれたチャンス:精力的な活動と発信を続けたことで、自然と舞い降りてきた。

そういういう熱い想いを聞くと、私もそれに応えようと、より力が入り、盛りだくさんになりました。

これは私から UiPath Friends 皆さんへのメッセージです。

人生は短いです。次の一歩を躊躇しないで踏み出していきましょう。

チャンスは待っているだけでは、訪れません。
自ら努力し、チャレンジをありがたいこととして受け入れる姿勢が自分の未来を変えます。
いつでもやるぞ!という心構えが大切です。

皆さんの一歩は何?

皆さんにとって、自分の未来(=成長・チャンス)につながる1歩は何でしょうか?

例えば… 

  • UiPath Forum に登録する

  • LinkedIn で UiPath コミュニティメンバーと繋がり、投稿に「いいね」を押してみる

  • LinkedIn に今日のセッションで感じたことを投稿してみる(日本語でOK。自動翻訳機能付き)

  • セッションに協力してくれた UiPath MVP へ Thank you メッセージを送ってみる

  • 自分の目的や目標を見直し、今の自分と合致しているかを確認する

  • 自分の目標に近づくために、何をすればいいかを再確認し、アクションを取る

皆さんが決めた1歩、1歩、一緒に歩んでいきましょう。



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