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ガンジス川で乾杯した件について
私は尻が軽い。ビッチという意味ではなく、行きたいところには、フラリとノリで行っちゃうタイプだった。
そんな私が一番遠くに行ったなと思ったのはインド。あのインド。
ちょうど写真家の友達がインドを放浪していた。そしてたまに wi-fi が繋がった時に LINE をしていた。
「飲みに行こーよ、そっちに行くから」
私は都内感覚で自然に飲みに誘ったのだった。この時点で、私のインドへの知識はゼロ。
インドと言ったらタージ・マハルかガンジス川。タージマハールは改装中であった。
私はフットワークは軽いが(好きなこと限定)長期の旅は向いてない。ガンジス川一本で行くことにした。友達と飲みに行くだけだし。
「ガンジス川で待ち合わせしよ」
とてつもなく広い場所を指定したバカな私に、友人は了承してくれた。たぶん本当に来ると思ってなかったのだろう。
飲みに行くのが決まってからが大変だった。
まずビザが必要。ガンジス川のあるバラナシは飛行機を乗り継がなければならなかった。
加えて、旅行会社で詳細を決めてる時に、友達とは連絡は取れなかった。
友達はアンダマン諸島(謎すぎる)の方に入っていて wi-fi がなかったのだ。
その間に、知り合い達にインド計画をちょこちょこ相談していたのだが。
いやーすごい止められた!
「友達と連絡ついてないんでしょ? もう生きてないよ!」
友達死亡説まで飛び出し、私は旅行会社にどんどん課金していった。安全はある程度、金で買える。インドで使えるシムカードも日本で買える。
出発日が近づいた頃には、友達とも連絡がついた。良かった、生きてた(笑)。
いざ出発! まずはエアインディアでデリーへ。翌朝、国内線でバラナシに向かう。
早速トラブル。
飛行機が出発時間を過ぎても全然出発しない。ゲートまで変わりやがった。インドではあるあるらしいが、時間にシビアなジャパニーズの私にはパニックであった。
なんだかんだ2、3時間の遅延の後、無事にバラナシへ。送迎の車も待っててくれて(ジャパニーズマネーパワー)ホテルへ。
賢明な友達はホテルの前に迎えに来てくれていた。待ち合わせ場所が川のままじゃなくて本当に良かった!
友達に日本土産の即席味噌汁と日本茶セット(親が貰ってきた葬式の引き出物)を渡し、しばしお散歩。
細い迷路のような路地を抜け、牛の渋滞に巻き込まれながら、やっと辿り着いたガンジス川は美しかった。聖なる大河は本当だった。
やがて太陽が沈み、プージャ(礼拝の儀式)が始まる。
強くて、華やかで、神聖で、宗教を持たない私の心にも響いてくる。こんな経験は初めてだ。好きです、インド!
そして待ちに待った乾杯の時間である。
バラナシでお酒はご法度ではないんだけど…。新聞紙で包まれたビールを持ってきてくれた。お酒のラベルは隠すのがマナーらしい。
そしてジョッキやグラスではなく陶器のコップに注ぐ。
「かんぱーい」
ビリヤニを食べながら、キンキンには冷えていないビールをゴクリ!
おわかりいただけるだろうか…。この贅沢!
飲み会どころか、海外旅行なんて考えられない日々ですが。いつかまたガンジス川で乾杯がしたい。
イケメンの蛇使いさんに一目惚れしたり、史上最大の腹を下した話とか、そういうのはまた今度! 飲みながら話したいかな!
元気でいれば、必ず叶う♡
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