妊娠し易い身体を作る栄養素とは
今回は不妊症をキーワードにお話しします。
今年、私も娘を出産したため、子供や妊娠というキーワードに触れる機会が多くありました。その際に不妊の悩みが思ってる以上にあるということを知り、子を授かるということは本当に奇跡なのだと思いました。食事で改善できる。これから妊娠を考えている方、不妊治療を行なっている方へお伝えしていきたいと思います。
・
・
・
妊娠しやすい身体作りは、質的栄養失調の改善から。
質的栄養失調とは、
糖質過多に加え、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルが不足している状態のことです。
(定食でさえもバランスが取れているようで、実は糖質過多なんです!)
-生殖器へ栄養が行き渡るのは一番最後-
人が生きていくために先ず必要なのが自分の心臓や脳を動かすことです。
栄養を摂取したら先ずはそちらに割り当てられます。
次に内蔵。
子孫を残すための生殖器に栄養が行き渡るのは順番として一番最後です。
まずは自分の身体の維持に必要なものを割り当てていき、
生殖器には余った栄養素を割り当てる程度になっています。
ということは、材料となる栄養素が不足すると、精子や卵子に行き届かず
量・質・運動能力が減少し、不妊になるというわけです。
なので、妊娠しやすい体づくりには必要な栄養素を摂取する事が重要です。
そこで不妊治療に最も大事なのはこの3点です。
①必要量を満たすタンパク質の摂取=高タンパク
②良質な脂質の摂取
③糖質を減らす
▼①現代人はタンパク質不足
「栄養」と聞くとビタミンやミネラルに意識が向き野菜は意識するのに、お肉は控えがち。
しかし大前提として、全身の材料となるたんぱく質をしっかりと摂取することが必要不可欠です。
これが現代人はかなり不足しています。
お肉やお魚は良質なタンパク源!そして良質な脂質もしっかり含まれています。
卵もスーパーフードです。
大豆などの植物性タンパク質も悪くはないですが、タンパク量は少なめで非効率的です。
食べる時は動物性タンパク質と一緒に食べると互いの栄養を補いあえるので良いでしょう。
▼②良質な脂質の摂取
生殖にはタンパク質と脂質が重要になります。
鶏卵で例えてみると、
鶏卵には、ほぼ糖質は含まれずたんぱく質と脂質でほぼ構成されています。
また、脂質は効率の良いエネルギー源、脳の材料、そして細胞膜の材料です。
良質な脂質を摂ることで、つやつやした強い細胞が作られていきます。
逆に悪い脂質を摂ってしまうと、体内で炎症を起こし、排卵障害を誘発し不妊になるわけです。
良質な脂質:肉、魚の油脂、オリーブオイル、ココナッツオイル、MCTオイル、バターなど
悪質な脂質:酸化した油、トランス脂肪酸(マーガリン、サラダ油、加工食品に含む油、植物性ホイップなど)
また、コレステロールが高い女性ほど、卵子の量も多いことがわかってきました。
これは今までの「コレステロール値が高い=不健康」という風潮とは真逆です。むしろ最新の理論ではコレステロールの7〜8割は体内で合成しており、食事から摂取するコレステロールは体内に与える影響は少ない。
卵や油脂(バターなど敬遠されていた!)は、摂取するとコレステロール値が高くなるからといって摂取を控えるよりも、むしろ積極的に摂取した方が良いでしょう。
▼③糖質を控える
糖質の取りすぎは糖化と言って、老化に繋がります。体も炎症します。
糖質過多だと、卵子も精子も老化し、質を低下させてしまいます。
またその他の栄養が全く入らない、もしくは糖質をエネルギー変換時に他の栄養素が大量に消費され、体の中では栄養不足に陥ります。
まとめ
妊娠し易い身体作りとは、生殖器まで栄養を届ける事が重要です。
このことから、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養をたくさん摂取し、老化・炎症を促す糖質は減らすこと。
これで生殖器まで栄養を行き届け易くなり、身体は子供を作りやすい環境になるというわけです。
先ずはお肉やお魚、卵などからしっかりとたんぱく質と良質な脂質を取りましょう。
そして、糖質を出来るだけ控え、たっぷりの生野菜などからビタミンミネラルをしっかりと摂取していくと良いでしょう。
-時にはサプリにも頼る
栄養素を満たす食事を毎回心がけるというのは、現実的にも難しいかと思います。
そんな時は、プロテインを始めとするサプリメントを利用することも効果的です。
プロテインというと「ジムでトレーニングをして腹筋が割れた様な身体作りをしている人達が摂取するもの」というイメージが強いかも知れません。
プロテインは英語で Proteinとなり、日本語ではタンパク質の事を指します。
つまり、トレーニングをする・しないに関わらず人間の身体作りに必要な栄養素を簡単に摂取できる優れものなのです。
プロテインもサプリメントも各社から多くの商品が出ているので、まずは飲み易い・購入し易いものから始めてみるのが良いでしょう。
大事なことは栄養を不足なく摂取することで、自分の身体だけではなく生殖器まで栄養を届けることなのです。
(サプリはあくまでも補助的役割なのでメインの栄養は食事から。ストレスなく栄養たっぷりの食事を楽しみましょう)
不妊でお悩みの方は、
高額の不妊治療をする前に、先ずは食事を見直していただきたい。
最後に、女性は特に妊娠前〜妊娠中〜妊娠後と、大量の鉄を失います。
鉄不足は産後うつの大きな要因です。
なので鉄分の補給は今から積極的に行ってください。
動物性食品は効率的に吸収できるので、やはりお肉やレバー(苦手な方はサプリからでも)摂取はおススメです。
ーKokoBenTokyo のInstagramも
ぜひご覧ください!
https://www.instagram.com/kokobentokyo/