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声劇フリー台本 先輩後輩(地下鉄編)


2020.1.20 スプラブ第3走 しま×なおやす

先輩後輩(地下鉄編)
初めて声劇の台本に挑戦した思い出の作品です。同じ電車に同級生の他校のイケメンが居るんですけどその人を妄想の餌食にしました笑笑色実は後半と前半は元々別のお話として書こうと思ったものでキャラクターが似ていたので引っつけてみたらいい感じになったという裏話的なのもあります笑リアルタイムで聞いてる人たちのコメントを見て台本のことに触れてくださってたりするのがとても嬉しかったです。
#妄想女子の独り言 をつけて是非あなたの手で一つの作品にして下さい。

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男 初めて話したのは電車が遅延したあの日だった



女  7時45分、スプーン行き、3両目1番ドア。ドア付近に持たれている彼を発見。今日も同じところに寝癖。満員電車の中、彼がよく見える位置を確保するのは結構難しい。いつもゲームをしながら電車に揺られている。私はいつも通りイヤホンをさして単語帳…じゃなくて新刊買ったし本読もうかな。なんて、ドタイプのイケメンを眺めながら通学。これがわたしの幸せな日課。



男 ライブ駅、2番ドア、いつも君は乗ってくる。小柄でたまに眼鏡をかけてくる女の子。よく単語帳を開いて…ん?今日は珍しく本読んでる?何の本だろ…って何してるんだ、俺。目合っちゃうじゃん



女 (乗り換えの駅につく。いつもどうり降りる、もちろん彼も同じ駅。)



男 (人混みの中少しの間君を見失う。)



女 (彼は背が高いから分かりやすい)



男 (出口に近い1両目、今日は1番ドアの前に並ぶ)



女 (出口に近い1番ドア、彼がどのドアの前に並ぼうと私はここだ、決めている。ここまではいつも通りだった。)



女「えっ!遅延!?」



男「あっ」



男 (反射的に君の方を見る)



女 (バチッと目が合ってしまった、目の下にホクロあるの知らなかったな)



男 (そらすのが普通なのか?)



女 (いつから私はこんなストーカーじみた事をしてるんだっけ)



男「遅刻ですね」



女「あっえっ!あっそうですねははは。信号トラブルってどれくらい止まるんですかねぇ」



男「最大1時間くらいかな」



女「へぇ、私遅延に引っかかったの初めてなんですよね」



男「そうなんですね、同じ制服だけど1年生ですか?」



女「はいっ!ってことは先輩…ですか?」



男「うん、2年A組」



女「私もA組なんです!一緒ですねとか言って」



男「学年違うから意味ないですよ」



女「何となく親近感湧きません?っていうか私が後輩なんで敬語使わなくて良いですよ」



男「じゃあやめる。俺敬語苦手なんだよね」



女「そうなんですか?私も実は苦手なんです」



男「いいよ、タメで」



女 「そっそれは!!失礼に値するので!」



男「君面白いね、ってか名前は?」



女「しまです!」



男「しまか、俺はなおやす」



女「なおやす先輩ですか!よろしくお願いします??」



男「なんで疑問系なの、変だよ」



女「あれ、変だったかな…でもとりあえず…よろしくお願いします!ってか仲良し記念にインスタ交換したりしませんか?」



男「いいけど、どうすればいい?」



女「QR表示して貰えれば!」



男「やり方わかんねえわ、これ俺のインスタなんだけど」



女「あ、IDで検索します」



男「助かる、さんきゅ」



アナウンス「まもなく運転を再開致します。ご迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます」



女「あっ思ったより短かった、遅刻だけど」



男「まあ人身事故じゃないからな」



女「そうですねーちなみに遅刻も初めてなんで今日学校着くまで面倒見てくださいね」



男「了解了解」





女 それから私たちが付き合うまで時間はあまりかからなかった。





男 「帰ろ帰ろー」



女「うん!」



男「電車一緒だったらギリギリまで一緒にいれるからいいよな」



女「明日から宿泊学習だよね!ずっと一緒にいたからなんかちょっと寂しいな…」



男「寂しいってなんだよ」



女「あっ、あのね実は隠してたことがあるんだけど、すキ…(言いかける」



男「好きなんでしょ」



女「え?知ってたの?」



男「ばればれだっての。俺も好きだよ、、、ずっと前から。まっすぐに俺を見てくれるところとか妥協を知らないところとか努力家なところとか俺にはない素直なとこも。よかったら俺と付き合ってくれませんか」



女「もちろん!」



男「てか、なんでため口なんだよ。先輩だぞ?」



女「別にいいじゃん!ってか初めて喋ったときはいいって言ってたよ!」



男「そうだっけ。どうでもいいけど」



女「どうでもいいってなによ!そういえばクレープ、新しい味出たよ」



男「行くか」



……



女 「ねえねえ先輩!!」



男「んんっ」



女「また寝てんの??何時に寝たんよ、昨日!白状しなさい!!」



男「んん3時です…」



女「ほら、昨日12時に電話切る時にすぐ寝なって言ったよね??もぉ!!久々でしょー今日デートだよ?どこ行くか決めないと!」



男「うぅ…ふわあデートプラン考えてた」



女「えっ、それは尊い」



男「だろ、やればできんだ俺だって」



女「それは調子乗ってるよ」



男「いいじゃん、よくやったって」



女「はいはい、うちの彼氏は最高です尊いですよくやりましたっ!」



男「へへへ」



女「それでどこ行くの?」



男「まだ内緒」



女「えぇーぶーだぶーだ」



男「楽しみにしてなって、ほらほら予鈴、帰りな教室」



女「えーもうこんなに時間たったの。まあいいや!先輩また放課後ねー!!」



男「はーい」



女「たまには先輩が迎えに来てくれたっていいんだからねーっ!」



男「行くよ、待ってて」









男「次自習かー寝るの一択だよな」



女 (先輩!!また寝てるの?テスト近いんだよ!私に勉強教える義務があるんだから頑張らないと)



男「とか言ってたっけ。うわ…やるか…あいつは何してんだろ」


……



女「なんで急にデートプランなんて考え出したんだろ、いつも結局私が思いつきで行くのに珍しすぎてなんだ?」



男 (まっすぐに俺を見てくれるところとか妥協を知らないところとか努力家なところとか俺にはない素直なとこも。よかったら俺と付き合ってくれませんか)



女「なーんて告白してくれた時くらい舞い上がってんだけど!!はぁーやっぱ電車で眺めてた頃には戻れないなあ。半年前くらいかな、あの日って。遅刻もいいもんだよなあ。先輩に会えてなかったら、とか考えられないや」



男「おまたせー珍しくボケっとしてどうした?」



女「ん?うーうん、なんか思い出にひたってた」



男「なんだよそれ、行くか」



女「うん!今日荷物ふたつあっ」



男「先輩が1つ持つ、なんだこれ重すぎちっこいお前が持ったら肩折れんぞ」



女「うるさーい!ちっこくない!けどありがとう」



男「素直でよろしい」



女「んへへねぇどこ行くのー?プリはー?撮るでしょーだよねえーー」



男「帰りでいいだろ」



女「え?どしたの、いつもやだってゆーじゃん」



男「別に、気分的にかな」



女「先輩、変」



男「うるせぇ、変じゃねえ」



女「んーーまあいいやあ電車乗るの?」



男「いや、歩く」



女「歩く??え、じゃあ手!出して!」



男「んっ」



女「やったあーっ手繋ぐのってさ人前でできる最高のイチャイチャなんだよ」



男「ぶははなんだよそれ」



女「そんなに面白かった?誰かが言ってた」



男「元カレ?」



女「そうかも、いないけど元カレなんて」



男「初カレ俺だもんな」



女「うるさいなーいいじゃん今幸せなら過去なんて」



男「まぁ過去なんてな、今カノがいちばんかわいいし」



女「なんだ、照れるじゃん」



男「照れろ、りんご病」



女「なにそれ、顔に出やすいって意味?なぐる?」



男「ごめんじゃん、ここ右、足元段差あるよ」



女「あ、転ぶとこだった。ありがと」



男「うん、お腹減ってるよな?」



女「もちろん、減ってる」



男「よかった、またお菓子食べすぎたとか言われたらどうしようかと思った」



女「言ったことなくない!?デートの時は先輩がお菓子食べないからお腹減るだろーなーって思って我慢してるんだよ!」



男「へぇ考えすぎ。かわいいやつだな」



女「うるさい!一言多いの、いつも先輩は」



男「ほら、着いたって」



女「えっ!ここ、こないだ私が先輩に見せた店じゃん」



男「美味しそーだったから、どーせ”店の名前忘れた”とかぶーすか言うから」



女「歩いてこれるなんて知らなかったや、今日の先輩天才じゃん」



男「だろ、先輩に様もつけてくれていいけど」



女「先輩様??ダサすぎでしょ」



男「うっせー入るぞ」



女「ちょ」



男「しまっていつから俺のこと好きだったの?」



女「え??実は一目惚れだったって話する?」



男「え?がち?」



女「まじ、寝坊して遅れた電車乗ったらかっこいい人いた」



男「俺、顔白いだけでそんなかっこいい顔じゃないぞ」



女「タイプだった、ど真ん中射抜いてきたバッキューン!」



男「はははっなんか照れるけど俺、顔で選ばれたの?」



女「確かに最初は顔だったけど顔だけじゃ付き合えないよ。ねえ電車で会ってただけだったじゃん、そんときはどー思ってたの??」



男「なんかいつも急いで電車乗ってきてたイメージ?よく電車んなかでネクタイ結び直してたじゃん」



女「まじか、最悪のイメージじゃん」



男「後は髪の毛きれいだなって」



女「ええ、そうかな?そんな手入れしてないし真っ黒だしそんな綺麗な方ではないと思うけど?」



男「なんか黒髪に天使の輪ってめっちゃ綺麗に見える。って俺実は黒髪ボブの髪型めっちゃ好き」



女「それは初耳だわ」



なんて言ってはみたけど…



女「今日はちゃんと寝坊してない!ちゃんとトリートメントしてドライヤーして髪も綺麗だし、分からない程度にメイクもしたうん。イケメンに会う準備万端!あ、やっぱりネクタイ歪ましとこ、抜けてるところもいるよね」



男「あっ着いた。今日も乗ってきた、あれ、ネクタイ歪んでね?寝坊したのかな」



女「ナイス位置!!尊いお顔がよく見える…って見すぎないんだよ、私しっかりな」



とか遅刻偽装してたんだよね。これは口が裂けても言えないなあ



男「お、きたきた」



女「いただきまーすっ!」



男「いただきます」



女「え、やばいめっちゃ美味しい、肉汁最高ハンバーグしか勝たん」



男「ほんま美味しそうに食べるね、でもパスタも負けてないよ」



女「はい、あーん!」



男「しょーがないなあ、はい」



女「んん!ほんとに美味しい!!」



男「でしょ?」



女「先輩にもハンバーグあげる」



男「ありがと、うまいな」



女「最高最高」



男「しま、なんか美味しそうに食べるから好き」



女「嬉しいけど複雑」



男「よく食べる子がいいと思う」



女「そう??」







女「ごちそーさまだ!!美味しかったあ」



男「ごちそーさまでした。デザートも来るから待ってて」



女「デザート?ついてたんだ」



男「まあ来たらわかるよ」



女「今日はめっちゃいい日!ハンバーグ美味しかったし先輩とゆっくり出来たしさー。あっ見て見て!お誕生日かなあー?お店の人ケーキはこんでるーえ、待ってなんかこっち来てる?ねえねえ先輩どゆこと?」



男「へへへサプライズってやつ?100日ありがとう!俺たまにしかいいこと出来ないし良い彼氏じゃないかもしれないけどずっと一緒に居たいなって思ってる」



女「え!?まって!こんなことある!?今日100日なの!?まずそこからだしーカップルアプリとか入れないって言ってたじゃん。ずるいそれは」



男「素直によろこんでもろて」



女「ええありがと!これからも大好き!こんな彼氏世界に1人しかいないって」



男「それはいいすぎーありがとな!てか、え、お前泣いてんの?」



女「だ、だって嬉しいからさあ」



男「ばーか、落ち着け、まあ涙拭いて食べろって」



女「う、うん食べる!!おいしそうだいすきだいすきだいすき!!」



男「わかったから言い過ぎ。ほんとにこっちこそだいすきやでって。これからもよろしくね」

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全部読んだよ!とかこんな台本書いて欲しい!とか気軽にコメントとかしてくれたら嬉しいです!それでは*˙︶˙*)ノ"

#声劇 #フリー台本 #spoon

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