見出し画像

三重の本気…大自然に有リ‼︎

はじめに…

こんにちは,三重大学に在学している"おだこう''こと小田航正と申します。私は大阪出身で、目の前にあるものだけで生活していれば、自然なんて絶対に関わることのない場所に住んでいました。そんな僕も大学生になり、三重で一人暮らしを始めて半年が過ぎました。大学の裏には砂浜が広がり、そんな場所まで20分もあれば到着できる場所に住んでいます。
「なんて空気が綺麗なの!!」
「なんて落ち着いた場所なの!!」
そんなことを思いながら、楽しんで大学生生活を送っています。余談はさておき…。

 三重大学には面白い実習型講義があり、その名は"自然環境リテラシー学"。この講義は、ざっくりいうと実際に大自然を肌で感じることのできる場所を訪れ、さまざまなアクティビティーを通して、大自然に浸かって行く…というものです。前期にもあったのですが、その時の記録はまた別のアカウントに記してあります。
 そんな自然環境リテラシー学ですが、先日2度(山Xと川X)にわたり行われたので、その時の学びを記していきたいと思います。

《山X》
日程 : 2021/11/05-06
場所 : 大台町
拠点 : Verde大台ツーリズム

 この実習では、大台町にある宮川でSUPによるツーリングを行いました。ここで、SUPとは何でしょうか?少しサップについてまとめたいと思います。

SUP ▶︎ Stand Up Paddle board
 「立ち漕ぎカヤック」のようなもの。
(歴史)
 1960年にハワイのサーファーが波のない日の暇つぶしとして、ボードに立ちパドルでツーリングをしようとしたことが始まり。

 実習を行った地は、大台町にある宮川という川。この川は全国的にも透明度が高いことで有名であります。こんなかんじです。👇

 この実習期間、初めて宮川に来た私たちのことを歓迎してくれているかのような素晴らしい晴天でした。

 綺麗です…。見惚れてしまいますね。笑
 SUPを漕ぐこと自体は初めてではなかったのですが、それでも久しぶりということもあり大苦戦。特に、立ちながら漕ごうとするとふらついてしまったり、しまいに落ちてしまったりしました!11月の水温は流石に低いです…。けれどもこれも、自然を感じることのできるチャンスですね!寒いながらすごく気持ちよかったです。笑


 ここで、SUPはカヤックよりも小回りが効き、そして体を固定していないために自由度がすごく高くて、疲れにくい印象でした〜!ですが、小回りが効きすぎるために、真っ直ぐに進めることに苦労しました。そこで、どうすれば真っ直ぐに進むのか、付き添って下さっていたガイドの野田氏に聞いてみました。

  Q, SUPをまっすぐに進めたい…!!
  A,出来るだけボードの近くを漕ぐこと!

 SUPの裏にはフィンがついており、真っ直ぐに進むようになっている模様…。ですが、SUPに用いるのはカヤックとは違ってシングルパドルなので、持ちかえが必要になるようです。

 教えていただいたことを実践しながら宮川をウロウロ〜。あっという間に帰る時間がやってきたのでした。

 この写真はツーリング途中に現れた滝です。本当に綺麗ですよね…。

 最後に、ガイドの野田氏がおっしゃっていた、自然を相手に遊ぶ際の注意点について記述しておきます。

 宮川は他地域からも自然目当てにやってくる方が多いようですが、それに伴い地元住民たちとのトラブルが多いようです。私有地に車を停める、ゴミを持って帰らない等…。もちろん自然を相手にして楽しむことは素晴らしいことです、が!そのことで他の人に迷惑をかけているようでは、話は変わってきます。「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、その場その場にルールがありますし、それを知らなかったから許してくれというのは通用しない話です。しっかりと守るべきことを守ることで、盛大に自然を相手に楽しむことができるようになるのです!!

《川X》
日程 : 2021/11/13-14
場所 : 紀北町
拠点 : キャンプ inn 海山

 今回は2日間でハイキング、サイクリング…など、今までとは一味違うさまざまな体験をしてきました。

○便石山(標高 598 m)でハイキング ‼︎

 登山なんていつぶりでしょう…。最後に行ったのを覚えてないくらいです。


 約1時間ほどかけて山頂に!!そして、絶景スポットはそこから少し進んだところにありました。こちらをご覧ください👇

こちらは「象の背」と呼ばれる崖に飛び出した岩なのですが、そこからの景色です。落ちてしまえば一巻の終わりですが…、こんなこともしてみましたよ!

友達と一緒にパシャリ📸
麓では大きく見える家屋もここから見れば点のよう。そして、麓よりも涼しく、なんにせよ空気が美味しかったです!!

○銚子(調子)いい川
〜全身を銚子川にしよう〜

 このアクティビティーは、銚子川の川縁を自転車でサイクリングをしたのちサウナテントを体験するというもの。
 サイクリングなんてしたことなかったので、すごく緊張しながら自転車をまたぎ…。自転車博士の友達の助けをもらいながら、銚子川沿いを旅してきました。途中休憩での写真です。

 そこの様子までくっきり見えます。超綺麗!!
どこで写真を撮っても絶景なんです…。こんな場所が日本にあるんですね、驚きです。
 絶景を拝んだ後は、サウナテント体験へ。

 サウナにすることのできるテントがあるというのにびっくりです。
 にしてもこんな場所でサウナって?!
 絶対に銭湯ではあり得ないですよ。冷水浴も11月のキンキンに冷えた銚子川で行うのですから…。一部飛び込みをしてた方がいらっしゃいましたが、正直ヤバいです。僕は浸かるだけで凍りそうになってましたから…。笑

 サウナ→銚子側→サウナ→銚子川→…

を繰り返し、心身が「整った」ところで、このアクティビティは終了の時間になりました。

○生態調査&カナディアンカヌー体験

 拠点にしたこのキャンプ場、実はすごく施設が整っていて、売店まであるんです。その売店内にはキャンプで使用する消耗品が揃えられていたほか、カップ麺などもおいてました。その中に、何と簡易な釣りセットを見つけたので購入!!
 水がクリアすぎて100パーセントのサイトフィッシングでしたが、ウグイやハゼ、ヨシノボリ等短い時間ながら楽しませてくれました。
 また、この時間中にカナディアンカヌーという3人乗りのカヌーの乗船体験までさせていただきましたよ!

○座学(銚子川の魅力を発信っ!!)

 今回の実習は、紀北町という場所で開催されましたが…、正直にいうと"ド"がつくほどの田舎です。この実習地に来るための最寄駅である相賀駅の様子を見ればよくわかります。

 田舎といえばどんなイメージを持つでしょう。僕は「空き家が多い、少子高齢化が進んでいる、交通網が衰退している」等の勝手なイメージを待っていました。僕と同じように、ネガティブなイメージを持つ方が多いような印象です。ではここで、ポジティブな部分はないのでしょうか?先述してきたように、僕はここ紀北町の自然の虜になっています。たしかに不便なのでしょう。ですが、不便だということが田舎の取り柄なのです!…どういうこと??となるかもしれません。田舎ではビジネスが難しいと考える方が多いのが現状だと思います。私もそうでした。ですが、ここ紀北町の活力をビジネスの力によって立て直したのです。それの張本人である田上至氏(紀北町観光協会)は、「田舎でのビジネスの可能性」について、語ってくださいました。それらを、以下にまとめていきます。

 紀北町も以前までは皆の思うイメージの田舎と同じであり、人口減少が激しい町でした。それを心配した田上氏らはさまざまな対策を考えていました。しかしどうしようにも、人口は減っていくばかり。移住して来てくれた方々も田舎特有の仕事のなさが故にまた流出してしまい…、もうこの事業を辞めてしまおうかと思ったこともあるそうです。ですが知人から受けた「今諦めたら衰退の始まりだ!」という言葉で、事業の継続を決心されたそうです。そこで、紀北町にある銚子川を武器に事業を進めていきました。

ここで…
綺麗な川があるからってそれが武器になるの??

 実は僕たちが実習地として訪れていた銚子川ですが、ただの川ではありません。
 銚子川の源流は、標高1400mの大台ヶ原という場所で、この地は屋久島に次ぐ多雨地域であるため、銚子川に注がれる水量は多くなっています。そして、絶妙な過小勾配によりゆっくりと流れ、砂利の中をも流れているために汚れが濾過されています。これら要因が全て重なることによって、銚子川は異常なほどの透明度を誇っています。

 田上氏らはこの銚子川を利用して紀北町をPRするため、スローガンを掲げました。

『地域の宝 守り育てよう』

 大事な宝物は守ることだけではいけなくて、それを育て上げていかなくてはならない。更なる収益の獲得には、なくてはならない考え方だといえます。こうして紀北町をPRし続け、今では黒字経営で多くの収益を得ることができるまで回復したそうです。

 また、先生からこういったお話がありました。

 「コロナ禍が過ぎ去り、君たちはクリエーターズ・エコノミーの時代である。もう用意された媒体にとらわれるアテンション・エコノミーの考え方は捨て、自分で仕事を作り出していく時代なんだ!」と。

 クリエーターズ・エコノミーとして、YouTuberが良い例だと思いますが、映像配信業として立派な職業になっています。それに限らずとも、銚子川という大きな武器を持った紀北町のように、その場その場で強みとなる武器を探し出し事業をうまく展開させることができれば、裕福に過ごすことができるようになるのだということです。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?少し長くなってしまって読みにくくなってしまったかも知れません…。ですが、今回の実習で僕がさまざまなことを学んだということが伝わったかと思います。また、自然というものがいかに素晴らしいものであるのかを、お知らせすることができたように思います。
 こんな貴重な体験を、三重県ですることができるのだと思えば、日本も素晴らしい場所ですね。このリテラシーの実習を通じ、僕は肌で自然を感じることの楽しさ、そして、その場その場で特徴のある田舎では、それらを武器にして事業までも展開することが可能であるということを学ぶことができました。これらは、僕が地元の大阪に死ぬまで住み続けたら絶対に学ぶことができなかったことであろうと思います。このような貴重な体験を生かし、今後の人生を楽しんで行きたいと思います。以上です!!では、さようなら〜!

いいなと思ったら応援しよう!