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陣中に生きる—20
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十月十四日 晴
― 猛砲撃戦 ―
「第三分隊 ― 」と呼ぶ声に目をさます。
まだ夜明け前だ。
昨夜の空はうそのように晴れわたって、不思議なほどのみ力があった。
「射撃準備のため五時五十分起床」
という命令がでた。
五時二十分なので、また横になる。
射撃開始の時は、標定点が見えなかった。
朝食前に、十七発撃つ。
夜が明けるにつれて、敵弾はへっていった。
それでも、まだなかなかに激しい。
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