川に流されて生き延びた話<体験談>⑦
もう少し河原で休んでいたかった僕でしたが、親子の前でダサい姿は見せられまいと、スタスタとその場を離れ上流へと歩いていきました。
歩きにくい河原を疲れた体で押し進んでいると、河原の終わりにたどり着き、いよいよ山になりました。
河原と山の境目からの景色はこれからの試練を物語っていました。
川には岩が重なり合い、簡単に歩ける様には見えません。
さらに川は蛇行していて先が見えず、いったい僕はどれほどの距離を流されてきたのか見当もつきません。
ここで僕はとんでもない判断ミスをする