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基本的な整序問題の解き方、対策、参考書

英語力をつけるには整序問題!



はじめに

英語の力をつけるには整序問題を解くのが一番です。とくに初心者に関しては。

なぜかっていうと、英語は語順が大切だからです。英語の最初の関門は、日本語と違う語順をしっかり意識して使えるかということです。そのために、整序問題は最適なのです。

しかも、多くの整序問題は覚えるべき単語、熟語、文法、構文、解釈、表現などさまざまなことをポイントとして問題が作成されています。よって、語順に加えて英語の底力を上げてくれます。とにかく整序問題をたくさん解きましょう。

解法とコツ

多くの大学では整序問題が出されています。よって実は対策しないといけない人が多くいるのですが、とくに対策せずになんとなく本番を迎えてしまう人が多いのではないでしょうか。整序問題は、対策をすれば必ずコツが掴めてきます。しっかりと解き方を学んで練習を重ねましょう。

1、熟語、表現、構文などを見つける

 選択肢や空欄の外の単語から熟語、構文、表現があるのではないかと探してみましょう。多くの問題では、熟語や構文が聞かれています。よって、まずは気付くことが大事です。整序問題の対策は、整序問題を解くだけではダメなのです。熟語、構文などの知識もしっかりと覚えていく必要があります。

2、動詞の語法を考える

 文に必ずあるものは動詞です。英語は動詞によって後ろの形が決定します。つまり、動詞の使い方を知っておくと、文全体の設計図がわかるのです。動詞の語法は、暗記の要素が多い分野ですが、逆に言うと覚えるだけでなんとかできるってことでもあります。覚えていない人はしっかりと暗記しちゃってください。

3、文脈を考える

 形から考えることも大事なのですが、文脈が合っているかも大事です。前後の文脈がある問題は必ずどんな流れなのかを確認しましょう。

4、品詞を考える

 3番で文脈を考えると書きましたが、多くの受験生は文脈ばかりに頼っているような感じがします。文脈も大事ですが、形から攻めることも大事です。こっちがおろそかになっている人が多いのではないでしょうか。品詞で攻める術を覚えましょう。たとえば、myなどの所有格は、形容詞の仲間なのです。つまり、myの後ろには名詞が来るはず・・・。従属接続詞があるから、文章が続くはず・・・。このように品詞のルールを当てはめて考えるのがとても大事になります。ぜひとも品詞に目を向けてみましょう。

5、日本語の構造を考える

 日本語がある問題は、まずは日本語の構造を把握してみましょう。SVOCを日本語に振ってみてください。また、日本語はヒントにもなりますが、だますためのワナの可能性もあるので注意しましょう。

6、カタマリを作る

 いきなり全部作るのではなく、組み合わせられそうなものをまずは組み合わせていきましょう。すると、組み合わせの数が少なくなっていきます。

対策

1、知識の増強

一般的な整序問題は、文法・語法、熟語、構文を知っているかを聞いている問題が多い。そのため、まずこの知識系のことが頭に入っていないと太刀打ちできません。

2、解きまくる

ある程度ポイントがわかったら、解きまくるのがよい。もちろん、1問1問復習はきっちりとしてだよ。整序用の参考書や過去問でたくさん解いて慣れることが大切。

3、例文暗記

 英語において、感覚は結構大事だと思っています。その感覚を作るのが頭の中にストックされた知識です。そこを増やすことで正しい文の形が自然とわかるようになります。暗記する例文は総合英語の例文がいいですね。あれを全部覚えたら相当力付く。

注意

整序問題には、様々なタイプがありますね。日本語があったり、なかったり。ある場合は注意しましょう。だいたい罠があります。よくあるのが、無生物主語ですね。主語の部分が副詞的に訳されているので、主語だとわからなくしてあって間違えるみたいなタイプです。こういうのは気をつけましょう。もちろん日本語もヒントになります。しかし、最初から見ると間違えるかもよって話です。

また、大学によってもタイプが変わるので注意しましょう。多くの大学では、知識系を問われることが多いのですが、稀に文脈だけで解かせる問題もあります。自分が受けるタイプはどのようなタイプなのかもしっかり調べておく必要がありますね。

実例

実例1

 実例を交えながら、解き方のポイントを見ていきましょう。

Hotel Clerk : Good evening, Mr. and Mrs. Gomez. How can I help you?
Mrs.Gomez : Well, ( )( ) ( )( ) ( )( ) us how to get to the theater.
 1、could 2、if 3、tell 4、we're 5、wondering 6、you

センター試験 2016年

さて、苦手な人に多いのは、意味や文脈から解こうとしているタイプです。しかし、解ける人というのは、まず最初に形からアプローチしていきます。これが基本のスタイルだと思ってください。

最初にすることは、選択肢を見ることです。選択肢を見て、くっつくものがないかを確認します。この場合、wondering ifが熟語としてつなげることができます。

また、ヒントとなるのは、選択肢の外にもありますね。空欄のうしろは、us how to get ~となっています。これは第4文型のサインです。つまり、第4文型を取れる動詞が来るということ。tellしかないですね。

次に考慮することは、wonder ifは後ろがSVの形になる。つまり、wondering if ~ tell になることがわかる。だって、動詞がそれしかないからね。


残りは、could we're you。ここから、wonderingはwe'reとくっつくしか選択肢がないことがわかる。そうじゃないとVingの処理ができない。進行形にしないといけないわけね。you wonderingはおかしいし。すると、couldとyouの位置も決まる。


解き方を一緒に確認してもらったと思うが、一切意味を考慮していないのです。文法・語法、形の知識だけで解けるのです。

名詞が2つ並ぶことから第4文型だと気付けるか

Vingが進行形だと気付けるのか

みたいなヒントを見逃してるわけ。これができない人の1つの要因ね。文法を活用できるようになるためには英文解釈の勉強をするといいね。

we're wondering if you could tell

実例2

Student : Excuse me. I'd like to know what we will be discussing in next week's seminar.
Professor : I haven't decided yet, so ( )( ) ( )( ) ( )( ) email.
1、by 2、let 3、me 4、send 5、the details 6、you

センター試験 2016年


ここで勘違いしてほしくないのは、文脈(意味)ももちろん大事だということ。どっちか一方が大事っていうのは世の中にないよ。だいたいがどっちも大事でバランスが大事ってだけ。


さて、次の問題を見ていきましょう。


まず見ることは選択肢。動詞がありますね。動詞の語法はカンペキですか?let O 原形sendは第4文型。これがわかると順番がわかりますね。let O send ~ってなりますね。


次に空欄の外を見ると、emailがありますね。これはby emailでつながりそうです。


さて、ここに気付けるかがポイント。sendは第4文型。第4文型はO1、O2が来ます。主にO1には人、O2にモノが来ます。ここで選択肢を見るとモノがthe detailsしかないので、let O send O1 the details by になるわけです。


あとは、meかyouがどっちに入るかです。これは文脈しかありません。教授(私)が生徒(あなた)に送るので、me send youの語順。


let me send you the details by

実例3

Interviewer : How did you change after becoming the head of such a large company?
President : I ( )( )( )( )( )( ) my time more effectively.
1、came to 2、manage 3、need 4、realize 5、the 6、to

センター試験 2016年

次の問題。選択肢を見ると動詞がめっちゃある。これをどう処理していくべきか。


ここで品詞の知識を使おう。品詞は英語力の基礎となる知識。必ず使えるようにしたい。選択肢のtheは冠詞。冠詞は形容詞の仲間です。つまり後ろに名詞が来ます。でも選択肢や空欄の外を見ても名詞がない。


と思うかもしれないですが、needは名詞でもいけるのです。ここで、the needがくっつきますね。 


あとは、came to manage realizeをどう処理していくかです。came to の後ろに動詞が1つと選択肢にtoがあるので、これをto不定詞と解釈するしか処理できません。


次ですね。Iに対する動詞を何にするかです。これは、文脈です。前の文が過去形なので、過去形で返すのです。だからcame to

I came to V ~ 

つぎに選択肢の外を見ると my timeとありますので、たぶん目的語でしょう。すると前に動詞が来るとわかります。残りの選択肢からto Vが入るだろうと予測できます。


I came to V ~ to V my time


あとは、名詞のthe needはどこに来るかは、~のところしか置くところがありません。


I came to V the need to V 


大枠ができました。あとは、動詞がどちらに入るかを文脈で決めましょう。しかし、実は動詞の知識があると、1発でわかります。come to は後ろは認識動詞が来ることが多いという知識があると最初のVはrealizeなのかなとわかってしまいます。


came to realize the need to manage

整序問題の参考書

↑↑↑問題数600題、3段階のレベルになっている。

↑↑↑問題数500題、1回10問が50セット入っている。

↑↑↑ 問題数234題、基本的な問題が多い。

↑↑↑問題数450題、解説がかなり詳しめ。

↑↑↑問題数850題、古い本だが問題数は多い。

↑↑↑問題数285/341題、安いのが特徴。解説はあまりなくても良い人向け。

センター試験の1部に整序問題があるのでそれを使っても良い。

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