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【参考書レビュー】改訂版大学入試 世界一わかりやすい 英文読解の特別講座

英文を読み解くためのポイントが凝縮



レベル

日東駒専~GMARCH  偏差値50~60 / GMARCH・関関同立・地方国公立レベルの解釈ができる / 早慶・旧帝大の基礎を固める

何が改訂された?

2024年10月に改訂されましたが、著者本人が動画で言っているように、内容自体はそこまでべらぼうに変わっていません。竹岡先生の英文熟考みたいな衝撃はありません。しかし、本人曰く、変わらないことが自慢だそうです。たしかに、この本は完成されていて内容自体はそこまで変える必要はないと個人的に思います!関先生の本の中で1番好き!

では、何が変わったか箇条書きで紹介していきます。関先生曰く、受験生にとって関係ない情報も個人的には好きなので全部書きます。

+表紙が変わった。可愛い女の子表紙の黄色本から、青色の表紙に変わりました。女の子が消滅しました。ここは好みが分かれますね。レビューとか見ると女の子表紙が買いづらいといった内容も散見されるので、手に取りやすくなったのではないでしょうか。個人的にはこの青い色は好みです。女の子消滅は悲しいですが。また、本の帯を外すと「DEEP-DIVE LECTURES ON ENGLISH READING COMPREHENSION SKILLS」と書いてあります。

+紙の質が良くなった。表紙しかり、中の紙もペラペラではなくなった。表紙はなんか辞書とかにありそうなざらついたやつになってる。

+値段が上がった。最近の参考書は本当に高くなりましたね。

+kindleでも発売された。これは結構大きいですね。便利。Kindleで買っていないのでもしかしたらなんかあるかもですが、基本的には選択肢が増えていいことなのではないでしょうか。

+「はじめに」の部分が変わった。強い。「おわりに」も変わった。主に次に何をすればよいかという内容に変わって残念。

+CHAPTER0「品詞・文型の新しい整理」が追加された。これは解釈ポラリスに書いてあるものとだいたい同じになります(解釈ポラリスよりは少し多い)。ごめんなさい。個人的にはこれすごくわかりやすいとは思いませんでした… 人によると思います。

+中のレイアウトがスッキリした。前のは書きたい内容をただページに落とし込んだ感じだったが、今回は少し紙面の都合も考慮した感じになっており、見やすくなっている(逆に変になった箇所もあるが)。それに伴い説明もスッキリした箇所が増えた印象。個人的には改訂版のレイアウトは前より見やすくて好みです。ただ、それでもレイアウトは好みがあると思うので合わない人もいると思います。

+ページ数が減った・380p → 351pになった。コラム(延長講義)も一部なくなった。「単語にも丸暗記はいらない!」

+テーマが減った。51→50で1つ減った。前の本のテーマ49「暗黙の了解」の部分がなくなっている。「if any、if ever」の話。

+少しだけ英文が変わった。テーマ6 STEP1(センター試験→共通テスト)、テーマ8 STEP2(センター試験→オリジナル)、テーマ17 STEP1(センター試験→九州国際大)、テーマ41 STEP2(鹿児島大→滋賀県立大)
テーマ8 STEP2は前にはなかった形容詞が後置修飾になるパターンが追加されており、とても良い。テーマ41 STEP2では、the essentialsにも載っている文末にある分詞構文のよくある形に説明になっており、とても良い。

+直訳が追加された。これは解釈ポラリスで好評だったものですね。直訳があると便利!(すべての文にあるわけではない)。テーマ2 STEP1、テーマ3 STEP2、テーマ6 STEP2、テーマ8 STEP2、テーマ9 STEP2、テーマ11 STEP2、テーマ13 STEP1、テーマ14 STEP2

+関先生のイラストが似ているようになった。前の本は正直似てない。

+イチバンちゃんねるの☝イラスト(逆)???


良いところ

+すぐに終わる。特別講座と書いてあるように夏休みなどの短期講座を授業にまとめたかのような参考書(延長講義みたいな雑談があるのでまさに授業って感じの本)。そのため、基礎が出来ている人ならすぐに終わります。1日から長くて1週間くらいですぐに終わるので、そこまで時間が掛かりません。解釈の基礎が出来ていない人はもう少しかかるかもしれません。

+中身は結構レベルアップするための知識や考えが詰まっています。すぐにできますが、もしかしたら、英語のコツを掴むかもしれませんね。初学者が取り組むにもちょうどいいレベル感になっていて、レベル感がすごい。


+解説は授業を受けているみたいな口調で読みやすいですね。結構分厚いと思いますが、中のレイアウトを見ると、空白も多くすぐに読み終わってしまいます。

イマイチなところ

+網羅性はない。しかしこれは特別講座なのであって、講習的な立ち位置の本なのでこれはとくに問題はない。何を望んでやるかの問題。(ちなみに解釈大全待ってます。)

+イマイチなところというより注意。これはインプットの教材であって、必ず練習が必要。解説がわかりやすい分、自分ができるようになったと勘違いしやすいのでそこをきちんと意識してほしい。

+下線部以外の説明がないところがある。

+英文のまとめページがない。復習するのに不便。ページ少なくなったんだから追加してくださいな。

+音声がないところ。関先生は音読しなさい派なんですが、音声付けてくれないんですよね。解釈ポラリスもそうなんですが、音読しなさいと本に書いてあるのに、音声ないのはちょっとねって感じです。

使い方

 基本的には本書に使い方が載っているのでそれ通りにするのが良いと思います。

 まずは、解釈の本を1冊は終わらせてからやったほうが良いです。けっこう英語が読めている方はそのままこれだけでもいいかもしれません。

これらの参考書が出来て、夏期講習代わりに本書というのがいい感じの使い方ではないでしょうか。


 また当たり前ですが、単語と文法は1通りやっておきましょう。関先生のものだと接続はいいかもしれません。


 中は普通に和訳していけばいいのですが、☆の部分に注意しながら解釈していきましょう。


 覚えないといけないところは線を引いておいたほうがいいですね。復習のときはそこだけ見返せるようにしましょう。また、知識がまとまったページがあるのでそこは付箋を貼っておくとすぐに戻ることができるでしょう。


 音声はついていませんが音読したほうが良いですね。本書が簡単だなと思った場合は、1日2回×5日で10回。できないと思った人は、1日5回×6日で30回を目安に音読する良いです。音読するときは訳せる、構文が取れる、ポイントがわかるなどを意識して読んでいってください。

次の参考書

解釈が終われば長文ですね。でもいきなり長文というより読み方を学んだほうが良いと思います。著者は統一したほうがいいので、関先生の読み方の長文の参考書が良いと思います。1からやる必要はなく、自分のレベルに合わせたものをやれば良いと思います。

解釈ポラリス1とどっちが良い?

レベル感的には同じくらいです。ポラリスのほうがあっさり、そしてコンパクトに説明されている感じがします。個人的には、特別講座のほうが好きです。関先生曰く、関濃度を濃いめにしているそうです。ポラリス1はインプットというよりアウトプットのように感じるので、やるなら特別講座 → ポラリス1になると思います。


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