四択の英文法の問題集をやったのに取れない人への処方箋
勉強したのに出来ないとメンタルに来る。その事実に対峙するのはキツイ。ネクステなどの四択問題集をやっているのに成績がついて来ない人への処方箋。
↑ 四択問題集とはNest Stageのような、英文法の4択問題が集まっている参考書のことです。
本当に覚えていますか?
まずは、本当に覚えていますか?と問いたいです。取れない人の大半がこれでしょう。やっただけになっていて、いざ本からランダムに問題を出されると間違えてしまう。まずは、覚えましょう。覚えるまで何回もしないといけないんです。英文法って理解に重きを置かれがちなんだけど、暗記が大切なんです。
読んでいて意味わかる?
解説を読んで意味がわかりますか?知らない文法用語を飛ばしてなんとなく読んでいませんか?それでは、本質的な理解をしていないので、別の聞かれ方をすると間違えてしまいます。
たとえば、「時・条件の副詞節内では未来の内容でも現在形を用いる」という解説があります。副詞節って何か説明できますか?こういうのを飛ばしていっているので、結局理解していないということです。whenとかifがあるから現在形!みたいな間違った覚え方をしちゃダメですよ。
まずは、英文法を理解する参考書を読んでからにするか、総合英語で調べながらやるかにしましょう。
答えの丸暗記
この問題は答えは、アが答え、あの単語が答え!など、初見では使えない知識を積み上げているタイプです。もちろん、イディオムやコロケーションなどはそれでもいいのですが、考えるタイプの問題では使えません。
たとえば、「この問題は、時・条件を表す副詞節だから現在形を選ぶ」みたいな覚え方をしていませんか。その覚え方だと、問題の箇所が副詞節だと判断できる前提に立っていませんか。
ex. I know when Tom ①come / ②comes / ③will come.
答えはどれでしょう。whenだから何となく「この問題は時・条件を表す副詞節だから現在形だ」とか思っていませんか。答えは、will comeです。このwhen以下は副詞節ではなく、名詞節だからです。
つまり、副詞節だと判断できなければ、解けないのです。だから「この問題は時・条件を表す副詞節だから現在形」と覚えても、実際には使えないのです。どうしてそのルールを使うのかまで考えないといけないのです。
もちろん、作業ゲーはよくありません。何周しようが意味がありません。対処法としては、
①解くときの目のツケドコロを考える
②解くときのプロセスを考える
③他の選択肢がダメな理由を考える
この3つをやりましょう。できれば自分が苦手なところは言語化して残しておくと良いでしょう。もちろん時間はかかりますが、その分の価値はあります。それは、見えない思考を言語化すると理解が足りない部分や、間違った思考回路が見えるからです。オススメ。
他の選択肢がダメな理由を考えるのは、なぜだかわかりますか?これは、正解の根拠以外にも不正解の根拠を導くのが大切だからです。間違えてしまうときというのは、不正解だと思えなかったから間違えてしまうわけですよね。だから、正解の根拠と同じくらい不正解の根拠も大事なんです。
(上の問題の具体例)
①選択肢を見て、時制の問題だとわかる。whenは副詞節か名詞節かを考える
②knowは他動詞なので、後ろに名詞がないとおかしい。そのため、when以下は名詞節だと判断。「この問題は時・条件を表す副詞節だから現在形」のルールは使えないから、will come.
③副詞節内ではないから現在形の①②はダメ。もし現在形でも、①は三単現のSがないのでダメ。
演習が足りない
四択の英文法の問題集はいわば、インプット教材です。本当にできるようになっているかは、アウトプットしてみないとわかりません。インプットしたらアウトプット教材をして、抜けている所や理解が足りない所を見つけ出し、それをインプット教材に戻って補う。このサイクルを回せば、伸びていきます。アウトプットをするときは、「答えの丸暗記」で述べた方法に「自分はどう解いたのか」をプラスで書いてみましょう。アウトプットの教材はランダム問題が良いですね。
またはドリルがオススメです。
単語と精読出来ている?
文法以外で考えると、文が読めなくて間違えてしまうタイプがいますね。意味把握系の問題です。これらは、文法もそうですが、一文を正確に訳せるために、単語、文法、解釈が必要です。
単語帳は1冊ちゃんと覚えよう。
4択の問題集をやる理由が間違っている
長文を読めるようになりたい!そのためには文法が大切らしい!だから、ネクステをやろう!←これ。間違いです。理由は簡単です。
ネクステ系の4択問題集は、4択の問題を解くインプット用なわけですから、長文を読むために英文法を学んでいるわけではないのです。勘違いしやすいのですが、そういうことです。
もし長文を読むために英文法をやりたいなら、英文法を使って訳す練習をすることです。4択ではありません。ベクトルが違うのです。
やり方は簡単で、総合英語などの例文ありますよね。あれを訳していく練習をしましょう。または、簡単めの英文解釈の参考書ありますよね。それでも良いですよ。
雑感
英文法の問題が出るかは実際に問題をいてみないとわかりませんよね。出ないなら、そこまで極めなくてもいいのかなと思います。ハマると沼ね。
ただ、文法自体は知らないと読めません。だから、文法の勉強自体は大切。ただ、注意しないといけないので、四択問題で練習したら、文章が読めるようになるはイコール関係ではないということ。