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M:tG【EDH】軽脚先生のオーラコレクション
◾︎ご挨拶
本投稿を目に留めていただいて、ありがとうございます。
M:tG(Magic the Gathering)で使っている統率者(EDH) 《皇の声、軽脚》について、自身の情報整理も兼ねてnoteにまとめてみました。
M:tGの投稿はこれが2つ目となります。
採用カードや構成などはもっと見直しができる部分や気になるトコロも多いかと思いますが、その辺はカジュアルに見ていただけると幸いです。
折を見て不定期に更新していこうと思っています。
構築済みデッキなどのベースを使わずに、1から組み上げたデッキとしては最初の1つなので、なんとなく思い入れがあります。
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◾︎デッキリスト
デッキリストは、今回も晴れる屋さんのデッキ構築ページを利用させていただきました。
(リストが画像で表示されるので、分かりやすくてとても重宝しています。)
少しずつ入れ替えをしたりもしているので、若干投稿内容とリストとで異なる点があるかもしれませんがご容赦ください。
2025年1月時点を2.0版としています。
デッキパワーとしては、公式の10段階の評価では6、
晴れる屋さんの4グループ分けではBattleで
十分に遊べることをまずは目標にしています。
(ただ、このデッキは軽量かつ複雑なコンボなどを用いない構成のため、多少上位のレベル帯でもかえってメタの間をすり抜けた立ち回りが出来る"かも"しれません。)
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◾︎統率者について
このデッキの統率者、《皇の声、軽脚》(以下、先生)のご紹介です。
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白単、2マナ2/2の狐・アドバイザーで、NEO神河出身のクリーチャー(先生)です。
自分がオーラを唱えた時に、ライブラリから戦場に追加でオーラを引っ張ってこれます。
この手の能力でよくありがちな「唱えた呪文よりマナ総量が少ない」ではなく「唱えた呪文のマナ総量以下」のオーラを引っ張るので、1マナのオーラから先生の能力を余すことなく発揮できます。
既に戦場にあるオーラと同名のオーラは持って来れませんが、EDHはハイランダー構成のため、基本的に重複することはありません。どんなオーラを入れようか、構築を考える楽しみもあります。
◾︎採用カードについて
先生のデッキはオーラが主軸になるので、マナコスト別に何点かオーラをピックアップしてご紹介したいと思います。
今回採用していないオーラにもいい動きをするものは多くありますし、今後のエキスパンションで増えていく可能性も大いにあります。好みに合わせて差し替えができるのも、使っていて楽しいポイントです。
オーラは「自分のクリーチャー(主に先生)を強化するもの」と、「対戦相手のクリーチャーの動きを制限するもの」の2種類に大分されます。
(もちろんどちらの場合でも、先生の能力はしっかり誘発します)
・1マナ
《天上の鎧》《ちらつきご法印》《ハイエナの陰影》《グリフの加護》《歩哨の目》《結束のカルトーシュ》
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1マナ帯でまず取り上げておきたいのが《天上の鎧》
、構築の「呪禁オーラ」でも採用されている優秀なオーラです。
先生の場合、オーラを唱えると追加でオーラが出てくることもあって、スタッツの修正値はすごい勢いで増えていきます。(+10を超えることもしばしば…)
強力な分、1度戦場に出すと「あ、こいつ終わらせに来たな」感が卓に蔓延するので、出しどころは要注意です。
《ちらつき護法印》は使い回しのできるプロテクション付与ができるオーラですが、このデッキにおける真の狙いはプロテクションの付与ではなく、自身の能力で手札に戻せる点にあります。手札に戻して再度唱え直すことで先生の能力が再び誘発し、マナが続く限りライブラリの1マナオーラを戦場に並べることが出来てしまいます。
ただし、プロテクションで「白」を宣言してしまうと、自分で付けたオーラも外してしまうので注意が必要です。(一応、《ちらつき護法印》自体は外れないよう、オラクルが修正されています)
・2マナ
《きらきらするすべて》《慈善の祝福》《罪の自覚》《天使の贈り物》《ダークスティールの突然変異》《夜明けの宝冠》《霊魂のマントル》《厄介払い》《霊体の鋼》《フェリダーの陰影》
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2マナ帯のオーラで採用していて特にお気に入りのものが《夜明けの宝冠》と《慈善の祝福》です。
《夜明けの宝冠》はダブルシンボルかつ他のオーラが付いてることが条件のオーラですが、先生であれば白単でマナシンボルに悩まされることはなく、エンチャントの条件も先生の能力のおかげで自然と満たすことができてしまいます。+3/+3に加えてキーワード能力3つと、2マナとは思えない破格の修正を与えてくれます。
《慈善の祝福》は瞬速持ちが嬉しいプロテクション付与型のオーラです。《ちらつき護法印》と違い他のオーラを外さないのも◎
対戦相手の単体除去に合わせて使える他に、戦闘中に唱えることで先生の能力で《きらきらするすべて》などを引っ張り、擬似的なコンバットトリックとして使うこともできます。
また、「陰影」シリーズのオーラは族霊鎧キーワードのおかげで破壊を1回身代わりすることができます。オーラ戦術の特性上、クリーチャーがやられるとそれまでに付けたオーラも全て落ちてしまうため、破壊から身を守れる族霊鎧には助けられることが多いです。
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・3マナ
《熟達した戦い》《手の檻》《聖なる顔》《不死の贈り物》《幽閉》《禁固刑》《機を見た護法》《疑いなき権威》
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3マナ帯のオーラは火力を上げるオーラの他、ゲーム中盤の対戦相手のクリーチャー展開にも対応するため、動きを封じるタイプのオーラも何枚か採用してみました。
《熟達した戦い》は白のオーラの中では比較的珍しく、二段攻撃を付与できるオーラです。《疑いなき権威》といったプロテクション(クリーチャー)を付与するオーラ組み合わせて、突然「統率者ダメージ21点」のようなパターンも有り得ます。
《禁固刑》や《幽閉》といった対戦相手の動くを封じるタイプのオーラは、カードによって付けられる対象(基本はクリーチャーですが)や封じる範囲(攻撃・ブロック/起動能力/パワータフネス修正)が異なるので、使い分けは要注意です。
また、先生の能力は対戦相手のクリーチャーにオーラを付けた場合でも誘発しますので、相手のクリーチャーを弱体化しつつ自分は強化、といったことも出来てしまいます。
・4マナ~
《天使の運命》《鎧を纏った上昇》《賢人の夢想》《セラからの翼》《古き者のまとい身》《光波の護法印》
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4マナ~のオーラになってくると、修正値や付与できるキーワード能力もインパクトの強いものが目立ってきます。特に先生の場合は同じコスト帯のオーラを追加で戦場に出すことができるので、マナコストの高いオーラであればあるほど、恩恵は大きくなってきます。(もちろん状況に応じてマナコストの低いオーラを持ってくるのも◎)
このコスト帯のオーラが定着し始めたら、もう勝利は目の前でしょう…!無敵生物の完成です。
中でも《賢人の夢想》は大量のドローが期待できますし、《古き者のまとい身》は一気に戦況をひっくり返す可能性を秘めています。
・番外編
《速足のブーツ》《ローブ・オヴ・スターズ》《シガルダの助け》《空位の玉座の印章》
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先生に手助けをするのは、何もオーラだけではありません。装備品やエンチャントにもとても相性の良いものがいくつかあります。
中でも《ローブ・オヴ・スターズ》はフェイズ・アウト能力を付与できる装備品で、クリーチャーを除去されると手痛いオーラ戦術にとってはかなり貴重な回避手段となっています。
(明滅ではオーラは全て外れてしまうので、回避手段として先生では採用ができません)
クリーチャーがフェイズ・アウトする場合、付いている装備品やオーラもまとめてフェイズ・アウトされるので、「帰ってきたら装備品がない!」なんて心配も無用です。
《シガルダの助け》はオーラや装備品を瞬速タイミングで唱えられるようになるため、先生においてはライブラリのほぼ全てのオーラにインスタントタイミングでアクセスできるような動きになります。
序盤に引けていると、かなり安心して動いていけます。
《稲妻のすね当て》は不採用です。被覆は自分のオーラにも影響してしまうので…
◾︎先生以外のクリーチャー
いくら先生が魅力的で優秀な能力を持っていても、統率者戦で3人ものプレイヤーと1人で渡り合うのはさすがに大変です。
そこで、先生を支える頼れるサポーターも、何人か採用してみています。
《ドラニスの判事》《エメリアのアルコン》といった、所謂ヘイトベアーを採用する構築もありそうですが、目指したいレベル帯に合わせて今回は、「他のプレイヤーの動きを阻害する < 自分のしたい動きを手助けする」カードを優先的に採用しています。
・先生を守るサポーター
《ルーンの与え手》《ルーンの母》《無私の霊魂》《ガーディアン・オヴ・フェイス》《陰影の神秘家》
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ルーンの2人組はプロテクションを付与することが出来るので、先生を除去から守るだけでなくブロックさせなくすることで攻めの盤面でも活躍が期待できます。《ガーディアン・オヴ・フェイス》は瞬速持ちで動きが読まれずらく、フェイズ・アウトで逃げることができるのでオーラを外さない点も◎
・オーラを加速するサポーター
《イロアスの英雄》《星源の神秘家》《卓絶した特使》《模範となる者、ダニサ・キャパシェン》《遊牧の民の神話作家》
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対戦相手の墓地のオーラも対象にとれます
オーラのコストを軽減するタイプのクリーチャーたちです。唱えるマナが軽減された場合でも、先生が参照するのはマナ総量なので、ライブラリから持ってこれるオーラは軽減前の数値を参照できます。
特にユニークなのは《遊牧の民の神話作家》で、
1マナと自身のタップで墓地のオーラを戦場に戻すことができます。唱えてはいないので先生の能力は誘発しませんが、インスタントタイミングで墓地からオーラを引っ張って来れるので、攻めにも守りにも使える1枚です。
・ドローを支えるサポーター
《コーの精霊の踊り手》《上級建設官、スラム》《メサの女魔術師》
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安心感が違います
所謂エンチャントレスと呼ばれる類いのドロークリーチャーです。カラー的にも手札補充は乏しく、軽量な呪文が多いため手札消費も激しいので、継続的にドローを加速してくれるクリーチャーは非常に価値が高いです。中でも《コーの精霊の踊り手》は、自身に付けられているオーラの分だけ修正が入るので、先生が動けない時のアタッカーになることもあります。
・隠れた統率者
《皇国の相談役、真珠耳》
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モダンホライゾン3で登場した神河のクリーチャー、《皇国の相談役、真珠耳》も先生と同じくオーラにちなんだ能力を持っています。
先生がライブラリから直接オーラを探してくるのに対して、相談役はドローを進めることで必要なパーツを集めて来ます。
また、オーラを出せば出すほど後続のエンチャント呪文のコストが軽くなるので、「オーラ呪文を唱えてドロー▶︎ドローしたオーラ呪文を軽くして唱える」が連鎖することもあります。
お気づきの方もいるかもしれませんが、《ちらつき護法印》などの自分で手札に戻せるオーラがあると、マナの続く限りドローが進められます。
先生とはまた違ったアプローチでオーラ呪文を扱うものの基本的な動きはそこまで大きく変わらないため、リストはそのままにして統率者のみ入れ替えて遊ぶことも出来るかと思います。(もちろん専用に組んであげた方が動きは良いかと思いますが…)
このリストの影の統率者として、忍ばせている1枚です。
◾︎楽しいポイント/難しいポイント
・楽しいポイント
とにかく先生が育ちます、それに尽きます。
「ぼくのかんがえたさいきょうくりーちゃー」にも負けないつよつよ生物を作り上げてください。
除去が薄かったりプロテクションが上手く機能したりすると、50/50 警戒、絆魂、飛行、先制攻撃、プロテクション(クリーチャー)、プロテクション(すべての色)、フェイズ・アウト
みたいな、もうどうしようもないところまで育つこともあります。(基本的にはそこまで育つ前に除去が飛んでくるので、滅多にはありませんが)
そこまで行かずとも、一撃21点統率者ダメージが狙えるラインには十分育ってくれます。
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基本的な戦術は、先生にオーラを付けてどんどんアタックしていくだけですが、強くすればするだけヘイトが爆発的に上がっていくので、その辺りの見極めも、悩ましくまた面白いポイントです。
ライブラリからオーラを探してこれる(かつ参照するのはマナ総量だけ)ので、シンプルな動きの割にかなり柔軟性があると思っています。どのマナ帯にどんなオーラがあるのか、しっかり把握しておくことが重要です。
・難しいポイント
ヘイト管理とアタック先、この2点は先生とは切っても切れない問題だと思っています。
軽コストの統率者で、かつ狙いがシンプル(統率者21点)なので、動き始めると、とにかく除去が飛んできます。ありとあらゆるところから飛んできます。
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無力なので特にキツいです
(神聖の力戦は現在は採用してませんが…)
十分に準備ができるまで少し大人しくしておくか、いっそのこと周りがもたついている間に殴りきってしまうか…どこで攻めに転じるか、の切り替えが特に難しいです。
先生には無限コンボのようなゲームを一瞬で終わらせる仕組みもなく、基本的には各個撃破で1人ずつしか倒して行けないので、攻める順番には非常に悩みます。フォーマットに性質上、4人が相互に睨み合ってゲームのバランスが保たれていることも多く、1人落ちた瞬間にゲームが一気に傾く、みたいなこともよくある話かと思います。
また、つよつよクリーチャーで一撃必殺!とは言っていますが、弱点も明確なので何も出来ない時は本当に何も出来ずに沈みます。潔く諦めましょう。
◾︎おまけ
白単色で殴り統率者ということもあって、一線級の活躍はなかなか期待できない統率者ではありますが、カジュアル帯~ちょい強帯くらいで遊ぶ分には十分楽しめる1枚ではないかと思っています。
戦略はシンプル(でも頭を使うポイントもあり)、単色なので色事故の心配もなし、全体的にマナコストも軽いので出だしでつまづく事もなし、と比較的使いやすい統率者に分類されそうです。(異論は認めます)
余談ですが、1度先生が育ち始めて定着すると、ほぼ確実に魔王戦になるので、そうなったらそうなったで、開き直って魔王に徹した方が楽しいゲームになることも多いです。(勝っても、負けても)
◾︎最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
何か参考になる情報が少しでも提供出来ていたら、もしくは楽しんでいただけていたら幸いです。
cEDH級の性能には遠く及ばないものにはなりますが、これからも楽しく使っていこうと思っていますので、もしどこかで卓を交える機会がありましたらその時はどうかよろしくお願いします。
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◾︎更新履歴
2023/12/8
・新規作成
2025/1/20
・リストを更新
・《皇国の相談役、真珠耳》の記載を追加