タッグチーム戦におけるテル読みについて
タッグチーム戦におけるテル読みについて
テキサスホールデムのタッグ戦では、特にテルが顕著に出ると感じた。
今回の記事では、プレイして思ったことを言語化してみようと思う。
合っているかは分からないけれど、自分用の備忘メモとして(*´∀`*)
ルール
チームでスタックを共有している
インプレイ中でも相談可能
タッグ戦といってもルールが色々とありそうなので、簡単に前提を書いておく。テキサスホールデムのMTTにおいて、2人がスタックを共有し、インプレー中でも相談可能なゲームを対象とする。
ペアの関係性
ペアは人間同士なので、その関係性が必ず存在する。
タッグチームでテル読みをする場合、ペアの関係性をとらえることが大切になる。
強弱ペア
ペア間の強弱関係がついているペア
片方がもう片方にプレイを解説しているペア
彼氏が彼女を付き合わせているだろう男女ペア
など
基本的に悩んだときには強いであろう人の判断が優先される。
このペアを「強弱ペア」とし、片方を「強プレイヤー」もう片方を「弱プレイヤー」とする。
公平ペア
強弱がなく、お互いに公平な立場でプレイしているペア
どちらも対等な感じでプレイしている仲良しペア
お互いに上級者同士で信頼し合っているペア
年配のおじさん同士のペア
このような強弱が少ないペアを「公平ペア」とする。
ペアを見る時の注意点
ペアを見るときはどちらかに当てはまるという白黒思考ではなく、どちらの傾向が強いかという度合いのグラデーションを考える。
ブラフキャッチの頻度が上昇
ポーカーの特性上、リバーでコールかフォールドで悩んだ場合に選んだ選択肢に対して次のようになる。
コール → コールが正解だったか結果がわかる
フォールド → 結果はわからない
2人でプレイしていて意見が分かれた場合、後の悔恨を残さないように心理的な側面からコールのインセンティブが通常のMTTよりも上昇する。ブラフキャッチは2人の並列システムとしてはたらくことととらえておけば良い。
これは2人の関係が「公平ペア」に近い場合に強く傾向が出る。
そのため、タッグ戦では次のようなプレイに寄せることが良い。
バリューよりに寄せた立ち回り
バリューベット額をセオリーよりも若干高めに設定する
3betが少なくなりやすい
ペアになったことでより中央に寄せた選択肢を選ぶ傾向があり、CCレンジが増えることが多い。
フォールドかコールで悩んだ場合はコールを選択
コールか3betで悩んだ場合はコールに寄る
自分の選択によってとんだ、ということを回避するため、また人が2人になったことで、より無難で心地よい(と思われる)選択に寄る。
これはお互い協調する「公平ペア」で強く傾向が出やすい。
そのため、「公平ペア」が悩まず3betしてきた場合は基本的に強いレンジに寄っていると読む。
相談に関するテル
特に「強弱ペア」の場合、弱プレイヤーが中心にプレイしている場合に多くのテルが発生する。
特に弱側のプレイヤーがハンドを持っている場合には、強プレイヤーとの相談が頻繁に発生する。そのため、相談のタイミングと相談の長さからレンジを想像できることが多い。
短い相談は、共通認識だと思うけれど、その通りにアクションをするねという確認の相談が多く、
長い相談は、状況によってアクションが変わりうるので認識のすり合わせをしているという見方をする。
選択肢が二つしかない場合の相談
基本的に相談タイミングや時間を何もケアしていない場合に、弱プレイヤーが強プレイヤーに相談した場合、アクションの境目にハンドを持っている可能性が高い。
毎回相談しているのか、特定のタイミングで相談しているかは捉えておく必要がある。特定のタイミングで相談している場面は傾向が強くでやすい。
頻出の例として、プリフロップでオープンするかを相談していた場合、オープンの境界付近のレンジに寄る傾向がある。
対策の一案として、相手にその傾向が顕著な場合、ブラインド付近でスチールされる可能性が低いならば、多くのハンドを3betに回し、EQを奪う戦略が肯定される。
選択肢が三つ(以上)ある場合の相談
相談の時間とどちらがアクションしたかをよく観察する。
頻出な実例として、オープンに対して相談していた場合:
フォールドかコールかで悩んでいるパターン
3betかコールで悩んでいるパターン
がある。
相談が短くすぐに3betした場合、そのレンジは3betレンジの中でも強い方に寄る
長い相談の後に3betした場合、そのレンジは3betレンジの中で弱い側に寄る
関係が弱いプレイヤーがハンドをもってプレイしていたにも関わらず、強い側がチップを持ち3betした場合、そのレンジは3betの中では弱い側に寄る
短い相談の後にオールインを被せられたならば、そのレンジはかなりプレミアに寄る
単語をとらえる有効性
相手が発言した単語をとらえることができれば、それは大きな情報になる。基本的な読唇術はタッグチーム戦に出るならば是非学んでおきたい。
例えばオープンに対して、BBが相談していたときに「これはディフェンス」という単語をとらえたとする。
「これはコール」という言葉であれば、コールレンジのどの辺かを絞ることは難しいが、「これはディフェンス」ということであれば、フォールドとコールの境界側にレンジが寄ると想像できる。
このように単語によってどちらの選択で悩んだかを絞り込むことが出来る。
さいごに
タッグチーム戦では、テルをとらえることで通常のMTTよりも、精度高くで相手のレンジを見積もることができそれは決して小さくない差になる。
テルは過信してもいけないが有効な情報であることもまた事実である。
現状得られる情報をもとにより良い選択をしていきたい。
ポーカーはひとりでやった方が強いんじゃね??
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