短時間でできる、第二種電気工事士の筆記試験対策考察
第二種電気工事士の筆記試験の対策について
「これから責任ある電気工事の仕事をすることになるのだから全ての知識を知っておかなければならない」という建前は置いておいて
試験を突破する確率をあげるための基本戦略について考察する。
問題だけをみると知らない専門用語がたくさんでてきて、尻込みしてしまうが合格を目指すだけなら
筆記試験の基本的な特徴は以下の通り
〇60点以上で合格
〇1問2点で50問
〇全て4択問題
〇計算問題と法律や機器の知識を問う問題がある
全ての問題をカンで答えたとすると合格率はとても低く現実的ではない(宝くじといい勝負)
0.0000164%
50問中30問正解すれば良いわけだが、カンで答えても正解する問題があるため実際には30問自信をもって答えなければいけないわけではない。
20問は自信を持って回答、15問は2択まで絞れて回答、15問はヤマ感で回答の場合の合格率は
約75%(多分)
つまり問題構成を考察して確実に20問をとるための戦略を考えることが合格率を高める近道になる。
そのためにどうすれば良いかを考える。
問題の構成はおおよそ以下の通り
①計算問題 10問
②法律や機器の知識を問う問題 20問
③配線図をもとに回答する問題 20問
効率よく安定して得点するには、知識の幅が狭くても解ける計算問題や毎年出ている問題に焦点をあてるのが良い。
①の計算問題は電気の交流の問題など電気の知識がないとできない問題もあるが、
知っていれば、計算自体の難易度の高いものはなく勉強すれば、取れる領域。
計算問題は独学でやるよりも教えられた方が効率が良いため、先生など教えてくれる人がいる場合はここをお願いする。
③については、「最少電線本数は?」「大地との絶縁抵抗として許容される最小値[MΩ]は?」
「リングスリーブに電線を入れる適切な本数を問う問題」「差し込み型コネクタの最小個数を問う問題」
「適切なスイッチを選ぶ問題」 この5問はほぼ毎回でている。
その他2回に1回程度でている問題もあるので、20くらいの問題のパターンを丸暗記するだけで、20問中10問程度自信をもって正解することは難しくない。
①③の抑えるべきを抑えておけば、最低ラインの20問は自信をもって答えることができる。
②の内容もとても範囲が広いわけではないので、テキストを見てある程度の知識を蓄えつつ、
頻出問題をおさえれば、20問中3~5問自信をもって答られるようにすることは難しくない。
短期間集中の勉強でもある程度の合格率を確保することは可能なので、残り時間が少なくなってもあきらめずに今できるベストを尽くすことが大切。
まとめ
①③の抑えられる部分を抑えつつ、独自で残りを補完すれば最小の労力での合格を目指すことができる。
受験するにあたって
電気工事士に限った話ではないが、金銭的な面を考慮しなければ、「試験しない」と「試験に落ちる」だと経験値をつめる分、後者の方が本来価値が高い。
たとえ受かるにあたいする勉強をしたとしても、自信のない問題が運悪く外れて試験に落ちることは誰にでもありうる。
試験におちた人を良くないものとして扱う風潮があり、それが積極的に挑戦したくない雰囲気の原因の一部になってしまうと思う。
合格を目指すことを前提に、たとえ試験に落ちたとしても挑戦しなかった人より価値のある行動をしたと周りも受験者本人も認めて翌年のチャレンジをしたらよいと思う。
電気工事士に限らず、どんな資格試験でもがむしゃらに勉強するのではなく、相手を研究して効率良く合格を目指したい。
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