子連れ電車通勤を1年してみた感想
3月生まれの息子は1歳児クラスで待機児童となり、1年間、私の勤務先の企業内保育所に通った。
今日は、その企業内保育所に電車で子連れ出勤をしていた時のお話。
子連れ出勤の心の準備と物の準備
生まれてから1年間、離れた時間は最長2時間というずっと一緒だった我が子が保育園に慣れるかの心配はあったけれど、それに加えて子連れで電車通勤となると私の体力大丈夫?息子も電車の中で大丈夫?と不安だらけ。
子連れ電車通勤のもろもろ不安払しょくのため、事前準備をしっかりしよう!と思い、初出社までに通勤経路のチェック、混んでいる時間帯などの調査(引っ越したばかりだったので、混んでいる時間帯などわからない)をして、現実的な勤務時間を会社に相談。
また、ベビーカーと抱っこ紐両方でプレ登園をしてみて、通勤途中の移動のしやすさ、また体力の負荷などそれぞれのメリットデメリットを洗い出す。
持ち物なども、電車内で泣いたときの対応として何がどれだけ必要そうなのか、ビスコが1パックじゃものたりない、2パックは必要とか、ジュースが足りなくなっても最悪あそこのコンビニには飲めるリンゴジュースが売っているとか、もろもろ事前チェック。
そして、さー登園開始!
まー、登園したら想定外のことだらけですよね。
登園開始後、やっぱりベビーカーはエレベーターの位置から現実的ではないことが判明したり、車両によってまだ空きスペースがあるベスト車両を見つけたり、同じ車両に乗ると同じ人がだいたい乗っていて、あたたかなまなざしを向けてくれる人もいれば冷たいまなざしの人もいたり。
涙あり笑いありすったもんだの子連れ通勤だったけど、準備してトライしてまた起動修正をしてを繰り返し、1年やっていく中で子連れ出勤のたくさんの良い面が見えてきた。その一つがやはり日中の私と息子の距離の近さ「2分で駆けつけることができる」距離のありがたさだ。
同じビルにいることの安心感
私の勤務日数が復帰当初は週3日だったため、慣らし保育期間もなかなか慣れず、1か月たってもご飯も食べない、ずっと保育園でも涙と鼻水の洪水だったらしい。心は痛む。世の中の慣らし保育中のお母さん、誰しもが経験するあの痛み。
が、私の場合良かったことは同じビルにいることでその痛みが軽減されるということ。泣きじゃくっていても、バイバイのあとすぐに仕事、日中少し心配になっても距離的にすぐ近くにいると思うと、あのばいばいのあとの心の痛みが薄れていた気がする。
そして、仕事が終わったらものの2分ですぐに保育園に駆けつけることができる。お迎え時間後に、少しだけ残務処理をせねばというときに、息子を連れてまたオフィスに戻ってきて息子を膝の上に載せながらPCをたたくことも。その中で、周囲のメンバーが息子の相手をしてくれたりするので、私も一人育児の疲れが和らぐ良い発散になる。
周囲の理解だけでなく、それ以上に子育てにかかわってくれているという状況が心強かった。やはりここでも子育てはチームでするもの、切実に思った。
電車通勤サバイバルを一緒にかけぬけた息子との結びつき
すったもんだの電車通勤は、私にとってサバイバルだった。
公共交通機関を利用していて、たくさんの課題、子育てのしにくさも感じたのは事実。冷たい態度もたくさん経験したけれど、一方で、「大変ですね。お子さんも頑張ってますね。」と温かい言葉がけをくれる人もいて、そういう言葉があるとしんどい時にもその人の温かさを思い出して元気の源にもなっていた。
何よりこの電車通勤を常に前抱っこで私のおなかにくっついている息子といると、勝手に結びつきを強く感じて「息子よがんばろーぜ!母も頑張るよ!」と心で言いながら乗り切っていた。
通勤中、ご機嫌どりのためたくさんジュースも飲ませたけれど、たくさんビスコも食べさせたけれど、終わってみればすべてが良い思い出。
そう、二人一緒だったから1年間が乗り越えられた。
おなかにぺったりくっついて電車に毎日乗る生活は、今振り返ると貴重な貴重な1年間だったなー。毎日一緒に会社についてきてくれてありがとう。またいつか娘も一緒に3人であの電車に乗って会社にいきたいな。
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