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小児病棟の入院に付き添う親は劣悪な生活環境におかれていると分かり、ショック

我が家の息子は、足が動かない状態で生まれたので、今は車椅子で生活をしています。

先日、テレビで子供の入院に付き添う親の実態を見ました。(再放送で)

私も、過去に、1年間ほどの期間を、小児病棟に入院した子供に付き添う親でして。

というのも、車椅子の息子は、生まれてすぐ手術をしたり。呼吸が上手にできなかったことから、家で暮らすには難しいということで。合計すると1年半ほどの間を入院していました。

生後一日目からは、新生児集中治療室であるNICUに入り。

生後半年ごろからは、新生児ではないということから、同じ病院の小児病棟に移って入院をしていました。

息子に付き添っていたのは、小児病棟に移ってからになりまして。

小児病棟は集中治療室ではないので、看護師さんによる24時間看護がなくなり。

親による、24時間の付き添いが必要になったんですよね。

で、入院の付き添いをしている間は分からなかったのですが。入院している子供に付き添う親の実態というのは、けっこう劣悪な環境だったようです。


テレビから、
「小児病棟で過ごす生活環境は劣悪と言わざるを得ません」
という言葉が聞こえてきたときにはけっこうシでして。

過去に小児病棟の入院に付き添ったものとして。まさか自分のいた場所が、劣悪な環境だったなんてと、ショックを受けてしまいましたね。

でも、冷静に、息子の入院に付き添っていたときのことを思い出してみると。

小児病棟への付き添いは、大人が暮らす場所としては、けっこう劣悪でした。

我が家の息子の場合には、生後半年の赤ちゃんで、呼吸もろくにできない、見守りが常に必要ということで。

看護師さんからは、
「何かあったらすぐにナースコールができるように、病室で、常に見守ってください」
と言われていたんですよね。

なので、言われたことをついつい忠実に守ってしまう優等生の私は。

本当に、24時間、息子のそばを離れず、病室のなかで、赤ちゃんの息子を見守ってました。ちなみに病室を出るときには、看護師さんの声かけという許可が必要でした。

なので、外出の自由がなかったんですよね。

ついでにいうと、ただ見守るだけではなくて。

息子はミルクは経管栄養でとっていたので。経管栄養なんかの医療行為は、看護師さんがやってくれるのかなと思ったら。

「食事はお母さんがやってくだい」

ということで、息子の食事である経管栄養も親がして。

3〜4時間おきの経管栄養や、薬の管理に、呼吸が止まっていないかを見守りつつ、ただただ病院の病室に閉じ込められるという生活を半年ほど続けておりました。

自由な時間は、一日に2時間ほどで。

夫や、自分の母や父が、仕事が終わったあとに、一日2時間ほど付き添いを代わってくれたので。

この2時間の間で、病院でお風呂に入り、髪を乾かし、病院のコインランドリーで洗濯をして、病院のなかにあるコンビニで、朝昼晩の夕ごはんを買っていました。

たまに、夫が付き添いを代わってくれた日に、車で外出したりもしましたが。自分の家に戻る時間もないので、半年の間に、家に帰ったことはないですね。

子供の入院に付き添う親は、病院の病室から出られない、食事は3食コンビニ、外出する時間も与えられない。

そういうと、なんだか、病院に閉じ込められた囚人のような生活でしたね。

今、やれと言われたら。とても出来そうにありません。

でも、当時は、突然の初めての子供の入院付き添いでしたので。自分の環境が悪いのか、良いのか、判断することも考えたこともなかったです。

「こんなもんなんだろうな」
と当たり前のように受け入れてました。


あとは、子供の入院の付き添いのときは、寝られなかったですね。

我が家は、息子が0歳ということで。

付き添い用のレンタルベットは借りずに。よくある大人用の入院ベットに、赤ちゃんの息子を寝かせて、その横に私も寝ていました。

でも、入院用のベットサイズは、ダブルでもセミダブルでもない、ただのシングルベットだったので。
赤ちゃんと一緒に寝るといっても、狭くて、寝返りもできないので、熟睡はできなかったですね。

実際、子供の入院に付き添う親の8割が熟睡できなかったと言っています。

そんな環境なので、私もよく体調を崩していました。

ただ、体調を崩して熱が出た時にだけ、子供の入院付き添いは便利で。

小児病棟の看護師さんが、救急外来の予約をとってくれて。指定された時間に救急外来へ行くと、すぐに診てくれて、薬を処方してもらえました。

赤ちゃんがいると、親が体調を崩してもなかなか病院には行けないものですが。入院付き添いの時だけは、すぐに診てもらえて、その場で薬をもらえたんですよね。

でもこれも、いま思うと。私がインフルエンザとかにかかりでもしたら。小児病棟に入院している、他の重度のお子さんにインフルエンザが伝染るので、確実に検査をされていただけかもしれません。


というわけで、テレビで小児病棟に入院している子供に付き添う親の実態をやっていたので。

自分自身が、息子の入院に付き添っていたときのことを思い出してみました。

当時は、当たり前のように、入院付き添いの環境を受け入れていたのですが。

外出の自由もなく、栄養のある食事も食べられず、熟睡できないというのは、劣悪な環境なんだと知って、かなりショックです。

かといって、息子がまた小児病棟に入院したら、付き添うしかないので、どうにもなりません。

ではまた。

(追伸)
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