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子供は私が先日会社を辞めたことも、私が疲れていた時期も知っていた

「一日中寝てれば?
 会社を休んで寝てれば?」
「あ、うん、そうだね」

先日会社を辞めたのですが、「会社を辞める」と言うことは10歳の息子と7歳の娘には内緒にしていたのに、子供にはすべてお見通しだったという話です。

先日、25年間勤めた会社を辞めました。
辞めた理由はいろいろだということで、「これが理由です」というものがないのですが。25年勤めたからもういいかな、くらいの理由なのですが。

子供には、「私が会社を辞めた」ということを内緒にしていたんですよね。

だって、恥ずかしいじゃないですか。
子供に、私は現在無職です、と宣言するのが。

私は25年前に、新卒から入社して、そこから25年間会社員をしていたので、無職になった経験が今回が初めてなんですよね。そのため、無職になったのが今回初めてなので。
子供に現在、私は無職です、と説明するのが恥ずかしいんですよね。

なので、子供には会社を辞めたことを言っていなかったのですが。

子供にはバレバレでしたね。
子供は、私が会社を辞めたということは、私は何も説明していないのにお見通しでした。

特に、10歳の息子にはバレバレでした。

で、息子が、「どうやらお母さん(私)が会社を辞めたらしい」と気づいたきっかけは2つあるようでして。もっとあるかもしれないけど、大きく2つあるようでして。

1つは、私が優しくなったようなんですね。

私としては、会社を辞める前と、辞めた現在とで、子供に対する態度を変えていないつもりなのですが。
子供からすると、私が急に優しくなったらしいのです。

でも、子供は「私が優しくなった」という表現を使っていたのですが。たぶん、時間に余裕ができて、のんびりしてきたと言う方が正解だと思うんですね。

なにしろ会社員だった頃は、子供を学校に送って行った後には、なんとしても8時までに会社にたどり着いてそこから会社の車で9時までには取引先へ到着しなければ、遅刻厳禁!!!
といった制約や約束が何もありませんので。

子供が出かける前になって、「あ、トイレ」と言ってもイラっとはするものの焦らなくなったので。

私の態度が優しいぞ、おかしいぞ、何か変だぞ、と違和感を持ったようです。

そして、2つ目が、勤めていた会社からの郵便物ですね。

会社を辞めると、勤めていた会社から郵便物がやたらと届きます。

離職票であったり、確定拠出年金の移管手続きを自分でやってねという案内だったり、会社を通じて入っていた保険の解約通知だったり。なんだかよく分からない通知がバラバラとやってきます。

まあ、でもその全ての郵便物に、「退職」と言う文字はなかったので。たとえ子供が見ても何のことか分からないだろうと思い、テーブルの上にポイっと置いたりしていたのですが。
私が無造作に置いた郵便物から、息子は「私が会社を辞めたらしい」ということを読み取ったようなんですね。

どうすれば、「確定拠出年金の手続きについて」や「保険の解約通知」から退職という思考になったのかは分かりませんが、これらの郵便物から私が会社を辞めたらしいぞと勘づいたようです。

というわけで、私は子供に、先日から会社を辞めたことを内緒にしていたのですが。

10歳の息子は、私が時間に余裕ができて焦らなくなり優しくなった点と、勤めていた会社から届く郵便物にて、「どうやらお母さん(私)は会社を辞めたらしい」ということを知っていました。
子供は何でもお見通しですね。

となると。

以前、息子が。

「一日中、寝てれば?
会社を休んで、寝れてば?」
と私にしきりに言っていた時期があったんですよね。

私は息子の真意がわからなかったので、また、子供の言うことだからと思って。
「ああ、そうだね」とか「まあ、いつかね」と返事をして、会社や育児を休むことなくそのまま続けていたのですが。

今思うと、息子が以前、
「会社を休んで、寝てれば?」
と私に提案してくれた時期というのは、私がものすごく疲れが溜まっていた状態だったんですよね。

当時の私は、重度障害児の息子の介護と、幼児の娘の育児と、仕事とで。常に疲れているのが当たり前だったから、今にも倒れそうなくらい疲れているのか、やや疲れているくらいなのかも判断できなかった時期なのですが。
息子からすると、「ものすごく疲れているぞ、これはやばいぞ」と思っていたのかもしれないですね。

何しろ、子供は、私が会社を辞めたことを観察によって知っていましたから。私がけっこうな疲れを溜めているぞということは、観察によって見えていたんでしょうね。


というわけで、子供は何でもお見通しだったという話でした。

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