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人からよく話しかけられる車椅子の息子/息子を通じて思うこと
我が家の息子は、脊髄の病気で生まれたので、生まれてから一度も歩いたことがなく、移動は車椅子で行っています。
車椅子あるあるなのかどうなのかは分かりませんが、我が家の息子は、人によく話しかけられます。
そこから思うことです。
車椅子の息子は人からよく話しかけられる
車椅子の息子は、人からよく話しかけられます。
それも、「おや、車椅子なんだね」とか軽い挨拶ではなく、どっぷり話しかけてくれる人も多いです。
少し前に美術館へ行ったのですが、そのときも、通りがかりの女性が、息子にどっぷり話しかけてくれました。
7才の息子は字を読むのが好きなので、美術館や博物館へ行くと、展示物の解説文をひたすら読んでいきます。
で、我が家には4才の娘もおり、娘の方は、絵や字に関心がなく、美術館を走り回ったりしています。
私は娘を追いかけるのに必死で、美術館で解説文を読む息子の方は、だいたい放置しております。
走りまわる娘を確保し、放置していた息子のもとに戻ると、
なぜか息子に専属解説員さんが付いていました。
もちろん、専属解説員さんとは美術館関係者でもなんでもなくて、
通りがかりの親切で教養あふれる女性なんですが。
その女性は、息子が声に出して解説文を読むのを隣で聞いていたそうですが、
まだ小学生2年生なので分からない漢字があったから、
それを丁寧に教えてくれたようです。
そのうえ、分からない意味があると、息子に教えてくれていました。
そのときは、「殉職」という意味を息子に説明中。
さらに、展示していたのが、中世のイタリアの絵だったので、その時代背景とか、キリスト教のこととか7才の息子にも分かるように教えてくれてました。(すごい!分かりやすい!)
というわけで、通りがかりの女性によって、私にはとうてい教えられない絵の教養を身に着けた息子です。
車椅子の息子は、通りがかりの人によく話しかけれらます。
それも、軽い挨拶程度ではなく、美術館では絵画の解説をしてくれるような人によく出会います。
これって、車椅子あるあるなんでしょうか。
いまのところ、話しかけられることによって被害はなく、読めない漢字を教えてくれるとか、絵画の説明をしてくれるとか、良いことのほうが多いので、そのままにしています。
車椅子の息子を通して思うこと
そこからの、車椅子の息子を通して思うことなんですが。
美術館で親切な人に会い、いい気持ちでいたのですが、
その帰り道、高速のパーキングエリアに立ち寄ると、
車椅子ではないのに車椅子駐車場に車を止める、残念な中年男性に遭遇しました。
その中年男性は、喫煙所へ行くのにいちばん近い駐車場ということで、車椅子駐車場に車を停めたようです。
うーん。
その場所のパーキングエリアは平日ということもあってガラガラで、あと5メートル歩くのを嫌がらなければ、一般の駐車場もガッラガラに空いているのに、ですよ。
まあ、それだけ歩かない生活をしつつ、喫煙習慣もあるなら、近いうちにその中年男性も、自業自得の心筋梗塞か脳卒中か、がん、かな。
そうなると車椅子仲間だなと思って見守ります。ふふふ、、
車椅子の息子と一緒にいると、1日お出かけしただけでも、親切な人、そうではない人、たくさんの人が見えます。
いえ、以前から親切な人や不親切な人はそこらじゅうにいたので会っていたはずなんですが、私には見えなかったんですよね。
私は健康で歩けたので、なんの見返りもなく車椅子の人を助けてくれたり、健常者なのに車椅子駐車場に車を止める人とか、その場にいても見えていなかったんです。
それをいまは、車椅子の息子をとおして、「人ってこんなに親切なんだよ」「人ってこういう一面があるんだよ」と教えてくれるので、世界が広がったなと感じています。
車椅子の息子の介護は大変なことも多く、イライラしちゃうこともあるんですが、私の狭い視野を広げてくれて、人のいろんな一面を見せてくれるので、おもしろいなというか、発見があります。
そして親としては、車椅子の息子は親切な人からよく話しかけられるという機会が多いので、このまま善意のシャワーを多く浴びて育ってほしいです。
(追伸)
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