障害児育児で鍛えられた決断すること

障害児を育てていると、決めなくてはならないことに多く遭遇します。

でも、子供が生まれるまでは、まわりや会社の辞令に流されるままに会社員をやっていましたので、決断ができないんですよね。

AかBかの選択肢があって、選べなくて来年に先送りすることはよくありました。

ですが、幼稚園、保育園や小学校を決めるとなると、入学する期限が決まっていますので、「来年まで先送りします」とすることはできないので。
一つ一つ決断しているうちに、我が家は10年が経ち、10年前よりは決断力が鍛えられてきたなという話です。

決断力が鍛えられたといいますか、シンプルに、専門家から収集した情報をもとに家族会議しているだけという話です。
その時に、周りから多くのアドバイスをいただくのですが、アドバイスはなるほどと聞くだけです。


現在、5月になりますが。
障害児のご家庭は、4月からお子さんを通わせる幼稚園や保育園、小学校を決め、やっと1か月たった時期だと思われます。

我が家も、5年前に車椅子の息子が小学校へ入学したので、6年前の5〜6歳の時には、車椅子の息子をどの小学校へ通わせるかをを決めました。

で、小学校を決める時など、決断しなければならない時に。子供が小さいうちは特に、まわりの人からいろんなアドバイスを言ってきます。

私や、周りにいた障害児のお母さん方が小学校を決める時に言われたものとしては。

 ・普通小学校の方が、地域に溶け込むことができるので良い
 ・障害児が普通小学校に入るといじめにあう
 ・障害児は特別支援学校でのんびり過ごした方がいい
 ・特別支援学校は社会からのいじめにあう

などがありました。(6年前の当時は、いじめにあうぞ系の話が多かった印象です)

で、子供が入学できるのは、1校だけですので、4月までに1つを選ばらければならないのですが。
その時に多くの人からアドバイスがあり、全員の意見を全て網羅した学校というのは、この世には存在しないため迷いに迷います。


ただ、周りの人のアドバイスというのは、改めて箇条書きにしてみると、その人の障害児育児の常識だとか、時代背景を受けているんですよね。

いま、障害児が公立小学校で健常児と一緒に学ぶことは、多くの先輩方のおかげで当たり前のことになりつつありますが。私が小学生だった35年前は、障害児と健常児が共に教室で学ぶことはありませんでした。

ですので、たまたま自分が育った環境により、
「障害児も普通小学校」という価値観の人もいれば、「障害児は特別支援学校」という価値観の人がいますので。

アドバイスを多くいただくと、その人の価値観に基づいたアドバイスになりますので、今を生きる私としては迷うだけでした。

なので、私は、周りの人からのアドバイスは聞くだけにして。
専門家から直接収集した情報をもとに、車椅子の息子の小学校選びは家族会議で決めることにしました。


なぜなら、親であれば、子供の障害を0歳から24時間観察しているため、子供の性格や特性をよく理解していますし。
また親は、子供の療育に付き添う度に、専門家から、進学のアドバイスなどを直接受けているから。5〜6歳時点では、親がいちばん子供のことを分かっているんですよね。

専門家から直接いただいた情報をもとに、家族会議で決めたものが決定事項としました。


ですが、ここにいたるまでは、私はなかなか決断ができない人で。
心の中では、「車椅子の息子は、普通小学校の方が伸びるな」と思っていたとしても。
周りから多くのアドバイスがあり、特に「普通小学校いじめ関係」の意見が気になって、気になって、ウジウジ悩み、決めることができなかったんですよね。

でも、小学校に通うのは息子だし、付き添うのは私や夫だし。周りは意見は言っても付き添ってはくれないんですよね。

そのように開き直ってからは、小学校は家族で決めた普通小学校へ通わせることに決めました。

その後も、子供のことで決めなればならないことは、専門家には意見を聞きに行きますが、その後は家族だけで決めてます。


というわけで、障害児を育てていると決めなければならないことが、ものすごくたくさん降りかかってきますので。
一つ一つ決断しているうちに、上記のような決断方法になってきたなという話でした。

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