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初めてやるものはハードルが高い、でもやってみると意外と簡単だった、車椅子の飛行機予約と会社を辞めること

先日、車椅子の息子も合わせた分の、飛行機予約をしに行ってきました。

行ってきたといっても、予約はスマホからしたので、家から一歩も出ずに予約ができたのですが。

さらに言うと、「車椅子の人が飛行機に乗ります、少しだけで手伝ってください」という手配もメールで完了しましたので。予約から、車椅子のお手伝いをお願いする手配まで、家から出ずにスマホだけで終えることができました。

あとは、当日、空港に行くだけです。

こんなに簡単なら、もっと早くに、車椅子の息子を連れて、飛行機でぽーんと飛び立てばよかったです。


実は、車椅子の息子を飛行機に乗せるのは初めてでして。というのも、車椅子の人の飛行機の予約や乗り方がよく分からなくて、調べることもしなかったんですよね。

ですが、車椅子の人の飛行機予約はとても簡単でした。




我が家の息子は、生まれつき歩けないので、小学校4年生になる今は、車椅子で生活をしています。

で、車椅子の息子なのですが、生まれてから、1度も飛行機に乗せたことはありません。

一応、乗ろうと思えば乗れたのですが。
特に、我が家は地方の田舎に住んでいるので、遠方の国内旅行をする時には、飛行機の方がめちゃくちゃ便利なんです。

でも、車椅子の息子が4才頃までは、酸素ボンベとつながっていたこともあって。酸素ボンベを飛行機に持ち込むときには数量制限があるとか、事前の調整が大変とか聞きかじっていたので。

今の息子は酸素ボンベにつながれていないのに、ただなんとなく「車椅子が飛行機に乗るのは事前の調整が大変」という記憶だけを引きずっていて、飛行機を避けていました。

そしてあっという間に月日がたって、息子がもうすぐ10才になるこの約10年間、飛行機に乗らずじまいでした。

月日が経つのは早いなーとびっくりです。


ですが、私ごとですが、もうすぐ退職することに決めまして。
(会社にはもう言ってあることなんですが)

退職することでわずかながら退職金も出るので、そのお金で旅行でもしようと思い。

旅行といえば飛行機だな、よし、まずは飛行機予約だ、と飛行機の予約をすることにしました。(旅行、飛行機といっても国内です)

そこで、ようやく、約10年ぶりに、航空会社の公式ホームページを開いたのですが。

当たり前なんですが、この約10年の間に、世の中は変わってますので。

当然のように、飛行機予約が超簡単になっていました。

そしてそして、航空会社のホームページには、車椅子やお手伝いが必要な人の飛行機の乗り方案内が懇切丁寧に書かおり。車椅子の飛行機予約も超簡単でした。


私の長年の、「車椅子の人は飛行機に乗るのが大変」という思い込みは、航空会社のホームページを見ただけで、あっさりと崩すことができました。


というわけで、さくっと航空会社の公式ホームページから、飛行機の予約をしまして。

この予約も、「車椅子の人が乗ります、ちょっとだけお手伝いをお願いします」ということを伝えるのが超簡単でして。

予約のなかで、「お手伝いが必要な方」という項目が出てくるので。
この項目にチェックを入れて、「歩けない、車椅子利用者です」という入力をして。

あとは、送信をしたら完了でした。

本当に簡単。


むしろ、私にとって、4人家族分の飛行機代を払うほうが、ハードルが高かったです。

普段、高い買い物とかしないので、4人家族分の飛行機代×往復は、崖から飛び降りるつもりで「えいやあ!」と決済のクリックをする必要がありました。


で、飛行機予約が完了したら。翌日、航空会社さんからメールが来ました。

メールの内容というのは、息子の車椅子の大きさであったり。電動車椅子なのか、医療機器もあるのか。車椅子の息子は、飛行機のイスに座れるのかどうかです。

航空会社さんのメールに質問項目が全部書いてあるので、アンケートを答えるようなかたちで、質問に答えていき、返信をしました。

返信をすると、航空会社さんから、返信の返信があり。



車椅子の人が乗るよということを各所に連絡しておくので、あとは、当日、早めに搭乗手続きしてね、ということが書いてありました。

なんと、「車椅子の人が飛行機に乗ります、ちょっとだけお手伝いをお願いします」、ということも家にいながら、スマホだけで完了してしまいました。
(我が家は、レンタカーも同時に予約したので、レンタカー会社にも車椅子が乗るかどうかを調べていただけました)

ちなみに、新幹線と比較すると。

新幹線は、まだ、車椅子席のWEB予約が完全開放されていないので。
みどりの窓口へ行って購入し、さらに、みどりの窓口で、車椅子が乗るためのスロープ手配をお願いしています。

事前にみどりの窓口へ行かなければ、新幹線が予約できないんですよね。

新幹線に比べて飛行機予約がこんなに簡単なら、もっとじゃんじゃん、車椅子の息子と飛行機旅行をすればよかったですね。

やったことがないもの、というのは、ものすごく高い壁を想像してしまいまして。

さらに、昔、聞きかじっただけのネガティブなことで塗り固めていて、やってみるまでのハードルを高く設定していました。

実際にやってみたら、数分で終ってしまったのに。

話が変わりますが、もうすぐ私も会社を退職するんですが。

私が勤務している会社は、地方のホワイト企業だからなのか、退職や転職をする人がほとんどいなくて。

家と会社を往復していると、会社を辞めてみたことがある人に出会わないんですよね。

そんな、退職を1度も経験したことない人ばかりの環境なので。自分が退職するのには、私は間違っているんじゃないか、ということを何度も何度も考えてしまい。

退職を決意するのは、崖から飛び降りるような気持ちでいました。

でも、退職を決めて、上司に言ってしまえば、何でもないことだったんですよね。

むしろ、今となっては、なぜ退職ごときに悩んでいたのかよく分からないです。

まわりの人がやっていないことをするというのは、やり方がよく分からないし、ものすごいハードルが高いんですよね。


というわけで、今まで、やったことがないからなんとなく不安で避けていた、車椅子の息子も含めた飛行機予約をしてみました。

実際の車椅子の人の飛行機予約は、数分のWEB予約で完了し。その後の「車椅子が乗ります、少しだけ手伝ってください」というお願いも、メールで完了することができました。

こんなことなら、もっと早く、車椅子の息子を飛行機に乗っけて、ぽーんと飛び立てばよかったです。

やったことがないこと、初めてやることというのは、なーんかめんどくさいし、ハードルが高いと感じてしまうんですよね。

やってみると、とても簡単なのに。

あと、車椅子の飛行機予約をこんな便利にしてくれたのも、世界中の車椅子の先人たちがどんどん飛行機に乗ってくれて。

航空会社にどんどんリクエストしてくれたおかげかなと思うんですよね。

まさにまさに、車椅子利用者のリクエストを受けてくれた航空会社にも感謝ですね。

車椅子の息子といると、大変なことが降り注いでくるんですが。世の中の良い方への変化というものに、とても敏感に感じ取ることができます。

健常者としてぼーっと生きていたら、世の中は良い方に変化してるということに気が付かなくて。ニュースからの悪意がある情報を信じて、「世の中は悪くなってる」と思いながら過ごしていたと思うんですよね。

世の中は良くなっています。
少なくとも、車椅子の人の飛行機予約は、めちゃくちゃ良い方へ行っています。

ではまた。

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